reina

ウーマン・トーキング 私たちの選択のreinaのレビュー・感想・評価

3.7
加害者である男たちは一度も画面に映らないという手法。女たちの語りから性暴力の様子がありありと浮かび上がってくる。

教育機会が与えられず読み書きができない女たちの語りを記録するためにコロニーの外の大学で勉強をしていたオーガスト(ベン・ウィショー)のみが女たちの語りに同席する。

考え得る選択肢は3つ
①何もしない
②残って闘う
③去る

どの選択肢にも賛否がある。もし私ならどれを選ぶだろうか?許しがたい苦しみの中どんな言葉を紡ぐことができるだろうか?
「語り」の持つ力を目の当たりにすると同時に、「語ることのできない」者や事柄に対して思いを馳せる。この人間世界で生き延びるためには語らなければならないが、語れない者、語りを好まない者も存在する。そもそも語ったとしても相手が聞く耳を持たない場合もある。
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