AYM

ウーマン・トーキング 私たちの選択のAYMのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

住宅の雰囲気、身にまとう服装などからして、時代設定は中世?近世?
それにしてはオーガストが着てるシャツのチェックがえらい現代的だな〜と考えを巡らせる中、突然流れる軽快な「デイドリームビリーバー」。
その時初めてこの映画の舞台は今からたった14年前の、2010年だということを知る。
最近YouTubeでメノナイト、アーミッシュを取り上げた動画がよく出てくるけど、この映画がきっかけなのかな?
その動画を見ていたおかげで、この映画の世界観に入り込みやすかった。

正直彼女たちの最終的な「逃げる」という決断は、私からすると「なぜ罪のない人間側が生活し慣れた故郷を手放し、1から生活の基盤を不慣れな土地で築いていかなければならないのか?」という納得いかない最後だった。
罰せられるのも、土地を追われるのも、絶対に加害者であるべきはずなのに。
そのための国家で、国民で、司法の筈ではないのか。
でも、今まで閉ざされた世界にいた女性たちがこの決断を下したことには、精一杯の敬意と賞賛を示したい。
女も自分の頭で考え、行動できる。自分の体は自分だけのものであり、決して他人に好き勝手暴かれていいものではない。自分が望んだ相手の子だけを孕むことが許される。
一見当たり前の事でも、この世界ではその自由を確立できていない女性がまだまだ大勢いる。
その女性たちが、この映画の女性たちのように選択肢があることに、立ち上がっていいことに気づいてほしい。
そして、それに至った女性たちの決意を、力や武力で抑えつけることが許されない世界の確立を願う。
AYM

AYM