れーちゃん

マリー・ミーのれーちゃんのレビュー・感想・評価

マリー・ミー(2022年製作の映画)
4.0
すっごく久々に、私好みの映画を観てしまった。
予告編の感じだと、"ひょんなことから出会った2人が結婚しちゃう的な感じなのかなぁ?" なんて思ってたんだけど、そうなんだけど、訳が違った。

数学教師のチャーリー(オーウェン・ウィルソン)は妻と離婚し、娘と二人暮らし。
娘も父が働く学校に通っているが、思春期に入り父を煙たく思っていた。

ある日、同僚に世界的歌姫キャット(ジェニファー・ロペス)のコンサートに娘と3人で行こうと誘われる。
娘の喜ぶ顔が見たいチャーリーは、キャットのことなど全く知らぬまま、会場へと向かう。

一方のキャットは、そのコンサートで婚約者で歌手の恋人とサプライズ結婚式を執り行おうとしていたのだが、式の最中に恋人の浮気が発覚しキャットは絶望する。
あまりのショックを隠しきれないキャットだが、ファンの期待を裏切ることはできないと考え、会場を見渡してみた。するとそこには "Marry Me!" というボードを持たされたチャーリーの姿が。
そのままチャーリーをステージに呼び出し結婚することに。。

なんとめちゃくちゃな話なのだろう。私もそう思った。
でも、これでこそ「映画」なのである。
ここからの展開はそれなりに読めたが、チャーリーの純粋な心や2人の切ない展開になぜだか涙してしまったりした。

それなりにヒットしたB級作品の多かった2010年代頃に公開された作品の展開に割と似ていた本作。
その時代に特に活躍していた、オーウェン・ウィルソン出演作品はわりと好きだったのだけど、本作は過去作の中でもわりかしお気に入りの作品となった。

個人的にはもう少し、娘とチャーリーの関係性、キャットとチャーリーが結婚することについての娘の心境なども描いてほしかった。

そんなことはど返ししてひたすらに面白いだろぅ!と言われているかのようなこの作品。

「ノッティング・ヒルの恋人」風だけどほぼコメディ。ラブコメ好きには漏れなく見てほしい。
作品の評価というより、個人的な好みでこの評価でした。
れーちゃん

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