2019年香港で起きた民主化運動のドキュメンタリー映画。
開始10分で涙が流れてきました。
1997年香港が返還された時のイギリスとの国家間の共同声明を、「歴史の遺物であり、意味をなさない」と言い切ってしまう中国の怖さを再認識した。
香港返還時に、50年間維持されると補償された一国ニ制度、その存続を危うくする条例改正案が引き金となった民主化デモ。
若者たちが、明確なリーダーや組織を持たずに、あんなに大規模なデモを実行して、当局を本気で怒らせたというのは驚く。これにはSNSの発達も大きく寄与していると思うが、それ以上に、彼らの社会主義に対する不信感と、自由への執着のなせる技だと思う。
大人たちは、中国に飲み込まれることに不安を抱きながらも、生きるためには、当局に逆らわずに上手くやっていこうと考える。でも若者たちは、茹でガエルのように社会主義に侵食されるくらいなら、逮捕されても、なんなら死んでもいいから戦おうとする。どちらの気持ちも痛いほどわかるから辛い。
若者たちの命を守ろうとした陳おじさんの姿は素晴らしかった。あの年で立ち上がった彼は本当に尊敬します。若者とハグする様子には涙が流れました。
最近のニュースで、中国が「香港は英国の植民地ではなかった」との見解を示し、歴史教育で徹底すると発表したことを知った。
自由な教育が反中感情の根本的な要因であり、若いうちから歴史認識を刷り込む必要があるということらしい。国家を維持するためには、事実さえもねじ曲げようとする中国共産党、怖すぎます。
現在、国外に逃げたデモ参加者もいるようですが、国の形とは関係なく、「香港人」としてのアイデンティティは失わないでください。応援しています。
