原作は知らないけど、以前『あさイチ』で紹介されてるのを見たら気になってしまった。
実際素晴らしいアニメ映画だった。
障がいやイジメや孤立など扱われてるテーマは重くもあったけど、思春期に人との関わりの中でどう成長していくのか?
あれこれ未熟だった自分とも重ねつつ色々考えさせられた。
自分は幸いにも死にたいと思うぐらい孤立したり、深刻に苦悩するような青春時代を送ってはいない。
今思えば人として未熟な言動ばかりが思い出されて恥ずかしい限りやけども、本当に人の痛みに敏感になれてきたのは社会に出てからだろう。
そうゆう意味ではこの作品の登場人物達の成長は著しく感じられた。
身近に自分とは全然違う境遇の人がいると、それだけ何かに気づかされることの多さも違ってくるからね。
この作品は先ず西宮硝子という娘のピュアさに心を持っていかれる。
自分は子供の時から歌や音楽の人間ではあるので、耳が聞こえない世界っていうのが考えられない。
加えて声フェチなので(笑)、もしこうゆう女の子を好きになったりしてたら、自分はどうなってただろう?って思った。
手話を学ぶのか?
とにかく自分の目でちゃんと人を見ようとすれば、それだけでも何かが変わっていく可能性はあるという希望が持てる作品だった。
ラストはもうちょっと先の関係性まで観たかった気はしたかな。
OP曲がThe Whoの『My Generation』だったのには驚いた。
これがマッチしてたのかどうかは疑問やったけど(笑)、斬新な選曲ではあった。
そして音楽担当が牛尾憲輔氏ということで、agraphさんやがな、と。
なかなか心地よい音楽だった。
aikoの主題歌『恋をしたのは』もなんだかせつない気持ちにさせられる。