3作品の中では一番好きでした。
ところで、原作・脚本や監督など、比較的女性スタッフが多い映画ですが、衣装デザインは男性(スティーヴン・ノーブル)だったんですね。
non-noのモデルが多く出演しているが、ファッション関係の映画ではない。
実在の会社、ワークスアプリケーションズをそのまま登場させ、インターンシップに参加する就活生の姿を描く。
お仕事ムービーとして>>続きを読む
個人的には、見なきゃ良かったと思った作品。
「阪急電車」や「県庁おもてなし課」の監督ということで少しは期待したが、一カ所も泣きどころを見つけられず。
主人公が余命数ヶ月と診断されているのに、いつまでも>>続きを読む
日本では超小規模公開だったベルギー映画「ロフト.」の英語版リメイク。
監督は同じ、展開もほぼ同じで、おまけにオリジナルに出演したマティアス・スーナールツは同じ役で再び出演している。
ミステリーとして>>続きを読む
黒沢清監督の映画は、どうしてもホラー映画になってしまう。
「トウキョウソナタ」も「岸辺の旅」も、どこか観客を不安にさせる要素を入れて、普通の人間ドラマとはひと味違う作品を作り上げた。
まず、ダゲレオ>>続きを読む
海外20カ国以上での公開が決定しているという本作。
キャストのトップに浅野忠信を持って来たのは海外セールスを意識してのことかも知れないが、物語上での主役は、夫婦を演じる筒井真理子と古舘寛治である。>>続きを読む
最近作られる本数がめっきり減ってしまった西部劇だが、個人的には大いに歓迎したいジャンルなので、採点が甘くなってしまう。
復讐ものの王道ような展開だが、銃を手に取る主人公を女性にすることで、少し変化を付>>続きを読む
近頃珍しいフィルム上映で、しかもかなり傷みが激しいものだったので、相当前の映画かと思ったら、2003年制作とあって驚いた。
中国で大ヒットを記録した「大催涙弾映画」らしいが、そこまでは泣けなかった。>>続きを読む
タイトルからもっと壮大な映画を期待してしまったが、原題の「The Violin Teacher」の方がやはり内容に合っている。
音楽による、ブラジルのスラム街の子どもたちの成長を見るべきなのかも知れな>>続きを読む
最近のニコラス・ケイジ出演作は「レフト・ビハインド」をはじめ、トンデモ映画が増えている気がするが、これも例外ではなかった。
一番意外だったのは、30年以上前から活躍するドイツの名匠ウーリ・エデルが監督>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
トルコが舞台の青春映画で、非常に爽やかな後味が残る。
叔父と祖母の目を盗んで2階の窓から外へ遊びに出る姉妹たち。それがバレて窓には鉄格子が付けられる。
映画の終盤、姉妹たちを閉じこめておくための役割を>>続きを読む
こんなに笑った映画は久しぶりだった。
主演のマルコ・ジャリーニは本編の半分以上は無表情を貫いているが、行動一つひとつが観客の笑いを誘う。
これはキャスティングの面白さに尽きる。
2度に渡ってアメリカ合衆国大統領の命を救った男、ジェラルド・バトラーに悪役を演じさせ、「オブリビオン」や「真夜中のゆりかご」など日本公開作品はあっても、知名度の>>続きを読む
チラシのデザインから受ける印象とは違う感動系の作品だった。
正直、美少女アニメを思わせるチラシによって、見る観客を限定しているようでもったいない。
原作者である佐藤泰志の小説の映画化作品は他に2本(「海炭市叙景」と「そこのみにて光輝く」)あるが、これは「海炭市叙景」と並ぶ秀作だと思った。
主役3人はもちろん好演(特に蒼井優)。お調子者の青年とい>>続きを読む
イーストウッド品質とでも言おうか、彼の監督作品なら外れがないという安心感はある。
実話ものでも、これだけハラハラさせるのはさすがだし、96分という尺に収めたのもすごい。(彼の監督作品では最も上映時間が>>続きを読む
台詞はなくとも伝わってくる美しい映画だった。
ファンタジー風の描かれ方をしていて、理解しにくい部分もあるが、根底にはキリスト教の考えがある気がした。
全編無人島で物語が展開し、確かに小さな子どもたちは>>続きを読む
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の待望の新作と言いたいところだが、期待したほどは楽しめなかった。
見ているうちに「P.S.アイラヴユー」を思い出してしまった。(←両方見ていただけると、この意味が分かるかと>>続きを読む
社会派映画の一面もある青春映画。
オタクっぽい風貌な上、小柄なのに体のキレが良いミヒェルのキャラクターが良かった。
スプラッターホラーではあるが、殺人鬼による殺戮劇ではなく、感染症による恐怖がテーマ。
たわいもないB級ホラーでもコメディ要素が多いため、割と見やすい映画だった。
出演者はほとんど知らない人ばかりだった>>続きを読む
ノルウェー発のパニック映画で、津波のシーンは迫力たっぷり。
主演のクリストッフェル・ヨーネルは「孤島の王」での監獄島の暴力的な寮長が印象的だったが、今回は家族を守るために奔走する、正義感の強い父親を熱>>続きを読む
クライマックスであるコンクールの演出、曲目がイマイチ精彩を欠いているように感じた。
それよりも地下鉄の駅でのダンスバトルや、酒場のテーブル上での白鳥の湖の方が、予想していなかった分楽しかった。
アンジェリーナ・ジョリー監督作品では、一番退屈な作品かも。
この位の物語で2時間もかけなくても…
ただし南フランスの風景は美しい。
高倉健の人柄を称えるドキュメンタリー。
彼の出演作は数えるほどしか見ていないが、マイケル・ダグラスやマーティン・スコセッシがコメントしているのを見ると、やはり偉大な人物だったんだなと思う。
ごく普通の主婦が、初めて行った美容院の美容師を気に入り、ストーカーとなっていく怖さ。
常盤貴子の感情が抜け落ちたような表情が秀逸で、過激な行動に出るわけではないのに、確実に美容師とその恋人の精神を崩壊>>続きを読む
ミシェル・ゴンドリーの映画はどれも手作り感満載で、これも「僕らのミライへ逆回転」のように、ものづくりの楽しさが全面に出ていて好印象。
ほろ苦い印象を残すラストも良い。
3年前、一作目を劇場で見たときの興奮はしばらく忘れられなかったが、その気持ちのまま二作目を見ると肩透かしを食うことになった。
前作は冒頭より迫力あるイリュージョンのステージが描かれたが、今回は前半には>>続きを読む
最近韓国映画を見る機会が減ったが、それでも今年見た数本は全て秀作だった。
そしてこれも、期待通り非常に良くできたコメディである。
韓国の社会性を取り入れつつ、前半のドタバタ喜劇的な作り方から、後半の泣>>続きを読む
1980年の独立系映画に多額の融資をしたオランダの銀行マン、フランズ・アフマンの功績を称える映画。
監督は彼の娘であるローゼマイン・アフマンなので、視線が温かい。
日本ではさほど知られていないアフマン>>続きを読む
ヴァンパイア映画の変わり種。
作り方自体は使い古された手法で、手持ちカメラによる記録映画風だが、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズや「REC」シリーズを全て映画館で見ているPOV好きとしては、絶>>続きを読む
11世紀のペルシアでイブン・シーナに弟子入りし、一人前の医者を目指す青年のロードムービー。
150分の長尺だが全く退屈せず、非常に見応えのある映画だった。
フィリップ・シュテルツェル監督作品は、「アイ>>続きを読む
あまり話題になっていないのか、夏休みも終わった頃にひっそりと公開となったが、個人的には大満足の一編。
サスペンス・アクションとしても優秀で、なかなかに泣かせてくれる家族ドラマでもある。
ターセム・シン>>続きを読む
ほぼ全編、スクリーンいっぱいに映し出されたパソコンの画面を見続ける異色作。でも斬新と感じるのは今だけで、これからはこのような作り方も一般的になっていくのだろうか。
一応心霊ホラーに分類されるのかも知れ>>続きを読む
ニコラス・スパークスの小説を原作とした映画は現在11本で、よくできているのもあれば、そうでないのもある。
個人的なお気に入りは「きみに読む物語」と「セイフ・ヘイヴン」だが、「きみがくれた物語」は最後ま>>続きを読む
デヴィッド・F・サンドバーグ監督の、オリジナルの短編を見た。
部屋の電気を点けたり消したりする「ライト/オフ」の序盤の数分のみを映像化した3分ほどの作品である。
今回の長編化にあたって予告編でも写っ>>続きを読む
2010年に起きた「コピアポ鉱山落盤事故」。そこで生き埋めになりながらも、69日後に救出された33人の鉱山の中での様子と、彼らを助け出そうと奮闘する政府の人間を交互に描く構成。
これを見たとき、落盤事>>続きを読む