ももんがさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

4.0

心の栄養になる物語だった。場所は絢爛豪華なパリオペラ座内部。素晴らしい歌声。師弟愛や兄弟愛そして仲間達。人生は出会いの連続。煌めくシャンデリアのもとでのアリア、誰も寝てはならぬは最高。

天使と悪魔(2009年製作の映画)

4.0

ビビりながら観た。カトリック総本山ヴァチカン。新教皇コンクラーベ実施と化学物質爆発阻止。消えた枢機卿達と爆発物を追う。天使と悪魔の真の意味とは。犯人と教皇は一体誰なのか。ラスト煙突の白い煙は良き知らせ>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.8

斬新かつ感覚的で幻想的。弟が息子を売る会話が恐ろしい。兄は甥を捜す旅に出る。辿り着いたのは霧深い不思議な村。古楽器の老人やバイク青年。船で川を渡る少女。トンネルの向こうで見たものは夢か幻か。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

切なくて泣けた。憑依という特殊な方法で主人公に真実を語らせる。家族のため犠牲になる娘を案ずる母や祖母の声。家事育児介護に奔走する妻達。多くの韓国女性達の共感を呼んだはず。夫が優しく理解あるの救い。

レオン(1994年製作の映画)

3.9

昔に鑑賞。危険な香りがしたお話。ジャンレノカッコいい。フランス人にしては大柄。ナタリーポートマンこれがデビュー作だったんだね。

七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.8

モンローなくして成り立たない映画。地下鉄の風で白いスカートが舞い上がるシーンがセクシー。きれいな足をチラ見せする最高の見せ場。今も燦然と輝くハリウッドのビーナス。

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.5

モンローなくして成り立たない映画。ブロンドに赤リップと黒のランジェリー。これが全然嫌味じゃない。今も燦然と輝くハリウッドの女神。邦題がまた名訳。💋

秘密の花園(1993年製作の映画)

3.9

冬を耐えたご褒美の様に到来した春に鳥肌立った。木々はゆっくりと芽吹き、花々は待ちかねた様に咲き乱れる。父親には笑顔を少女には涙を、少年には健康を与える。白馬に乗った笑顔の’王子様’はムーアを駆け抜ける>>続きを読む

バハールの涙(2018年製作の映画)

3.6

頭脳明晰で指導力をも併せ持つ女性兵士。拉致虐待の末に我が子のため戦う。子の為なら母は銃をも手に取る。ラストのストップモーション白黒煙が印象的。地理宗教文化的に遠くとも忘れてはいけない。

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.9

原題名はトイレの壁の落書き。アダムは学校でいじめに遭う。総合失調症は偏見も多い厄介な病気。幻聴幻覚などの症状と薬副作用も多く完治し難い。闘病には宗教や周囲の愛が支えに。良い新薬の開発が待たれる。

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

3.7

政権崩壊による独裁者と孫の逃避行。音楽隊が楽器を機関銃に持ち替えるのシニカル過ぎ。政治犯達との同行はせめてもの贖罪か。諦めない祖父と世間知らずの孫。崩れゆく砂上の楼閣にその終焉をみる。

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.8

意外な結末で面白かった。不可抗力の記憶喪失と全員死亡と唯一の生存者。その理由は何なのか。戦慄の記憶回復を堺に死の意味が反転する。殺意の有無こそ重要。生存者との真の関係秩序は。原題名は半径。

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.8

原題名DUKE公爵。英国BBC放送受信料をめぐる実話を、センス良く仕上げた作品。斬新なコマ割りと法廷でのユーモア溢れる供述。物書きゆえか陪審員達の心を鷲掴みにする。果たして裁判結果はどうなるのか。

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

まさに重く陰鬱なお話だった。もしもあの時車に乗らなかったら。被害者少年はトラウマに苦しみ友人と疎遠になる。犯罪者は警察に収監されるべき。何事もなかった様に川の流れが覆い隠すのは怖いこと。

インポッシブル(2012年製作の映画)

3.5

地元コミュニティなしの観光地被災で家族捜し。大地震が発生したのにツッコミどころ満載。本震余震も家屋損壊もなし。海に津波犠牲者はいない。実話らしいが余りにリアリティーに欠ける。残念。

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.9

怖かった。質の劣る者は出産を禁じ、多くの女性に強制不妊手術が行われたとは。凄惨な事件から不良少女更生収容所へと移動する。事件を追う特捜部は被害者と加害者を特定出来るのか。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

凡人には理解不能な天才の苦悩。トラウマに苦しむ天才青年とセラピー先の心理学者。青年は誰もが羨む才能を活用せず自暴自棄になる。愛を知らない彼は徐々に学者に心を開く。いま彼は輝く希望に向かって旅立つ。

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.0

彼女は一人っ子政策の犠牲者。父は男の子に固執し娘に負担を強いた。ジェジェ姉だから女だから希望を持つなと。互いを想い涙する姉弟に心打たれる。ただ一度切りの人生選択は正しかったのか疑問が残る。

オアシス(2002年製作の映画)

4.0

マイノリティをテーマにした脚本凄い。何よりムンソリ熱演が素晴らしいし辛い。まだまだ障害者への理解が少ない国。偏見があり外食も恋愛も出来ない。コンジュ公主とチャングン将軍。二人にはお互いがオアシスだった>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

NY。男性人気スターと熱狂的少年ファンの友情。孤独な彼らは文通で悩みを打ち明けあっていた。スターの突然の訃報にも少年は健気に生き抜く。年齢性別を超え誰でも友人になれる。なお緑は男性同性愛者の色を表すら>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.5

米国法廷物。父は殺人犯なのか。ベテラン判事の父と優秀な弁護士の息子は絶縁状態だった。だが久しぶりに会った父には轢逃げ疑惑が。親子の確執と法廷の攻防が見もの。果たして真実は。

ケス(1969年製作の映画)

3.6

英国ヨークシャー。家庭的に恵まれず社会性に乏しい主人公。愛を知らない彼はハヤブサに心を許し夢中になる。少年の鳥の扱いが上手い。一部の大人達は理解してくれたのにラストが切なかった。

ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.7

天涯孤独な元ボクサーが愛を得る。彼女が失明した理由が辛過ぎる。彼は大き過ぎる犠牲を払い彼女のために尽力する。ハンヒョジュ美しくモフモフわんこ可愛い。

マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.5

手間がかかるガーデニング。素朴で素敵な花々が見どころ。神経質な主人公と気難しい隣人、子連れ料理人の3人。長所を生かし助け合うお話。英国を満喫したい方に。

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.7

多くの疑問を感じた。カトリック教会で何故こんな事が実施されたのか。他の選択肢は。養子は仕方ないが親子記録抹消の必要性は。僅かな情報を元に旅に出た母は最愛の息子に会う旅にでる。

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.8

原種含む様々な種類のバラがとても素敵だった。経営厳しいバラ園にやって来た職業訓練生達。新種交配に取り組む過程が大変な手間で興味深い。果たして皆の努力は実を結ぶのか。旅立つ若者への贈物が泣けた。

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

英国ニューカッスル。自宅購入を目指す家族。大切な家族を想うからこその、配達や介護の過酷な労働。両親は子供達に目を向けてやる事も出来ない。疲労から負のサイクルにはまり、家族の絆は崩壊寸前。ラスト辛くて泣>>続きを読む

青い塩(2011年製作の映画)

3.6

むかーし鑑賞。若いソン•ガンホととんがってたシン•セギョン。二人共好きな俳優さん。お料理教室って可愛くて笑う。

JSA(2000年製作の映画)

3.7

分断されたままの朝鮮半島。共同警備区域の境界線隔てて監視小屋は目と鼻の先。川でも壁でもない。実際の両国兵士達の交流はあり得ないが、民族統一は悲願なのだろう。ラストの板門店パネルが悲しい。

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

4.0

ポーランドワルシャワ。広大な動物園を利用し多くの人命を救った夫妻。よく考えついたものだと感心する。代わりに動物達の命が犠牲になったが。息をひそめるシーンは冷や汗もの。ユダヤの星は隠しておこう。

大統領の理髪師(2004年製作の映画)

3.8

お気に入りのガンホさん。韓国大統領の専属理容師に指名され苦労する。青瓦台での散髪シーンもなかなか。シニカルをコミカルに置換し現実批判した話。子役君もなかなかの芸達者だった。

インセプション(2010年製作の映画)

3.8

難しかった。残念ながら一回観ただけじゃわからない。他人の夢に入り込むと言う発想。それを映像化する技術が凄い。何でもアリで深層心理さえも暴きだす。ある意味家族は犠牲者かも知れない。

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.7

Wカラー富裕層とBカラー貧困層の韓国カースト。出世のため手段を選ばない競争社会。ラジオ局アナウンサーとテロ犯人との攻防が生中継される。破壊シーンがリアル。犯人もある意味犠牲者かも。