ももんがさんの映画レビュー・感想・評価

ももんが

ももんが

スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

4.0

大切な人を守るための行動が極端。ハンデのある青年は両親の愛なくして罪を犯す。時が経ち世間知らずの彼と孤独な少年が出会う。彼らが優しい時を過ごすのに救われる。DV逃避から別の選択肢はなかったのか。

ソウ(2004年製作の映画)

4.0

のこぎりグロかった🥲目覚めたら汚いバスルームに拘束されていた2人の男。時間までに指示をクリアせよと犯人。互いに協力威嚇し合いつつの攻防が見せどころ。対して外部の警察や家族の動きも。果たして犯人は。

音のない世界で(1992年製作の映画)

3.7

仏の聾者ドキュメンタリー。彼らの社会的地位の低さと偏見に驚いた。聾者同士の結婚が多く結果として子供も聾の確率が高い。補聴器使用で無理に話すより手話の方が楽なのかも。先生方の熱意に感動。

真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

3.8

母親が我が子を間違うはずない。父親二人のそれぞれの赤ちゃん。生死に関わらず’育児放棄’は許されない。突然の悲劇に咄嗟に取った刑事の行動が余りに酷過ぎる。払った代償が大き過ぎた。夜泣きベビー。

点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)

4.0

有名なケストナーのお話。健気なアントンとお茶目なルイーゼは仲良し。二人は病気のママや多忙のママに寂しい思いをしてる。幼いながら出来る方法で双方が助け合う。金銭と愛情のバランスは難しい。

シンデレラ(2015年製作の映画)

3.8

実写版良かった😍現実逃避出来た夢のお話。特に舞踏会準備の魔法シーン。馬車と青ドレスへの変化が素晴らしかった。舞踏会のダンスシーンも素敵。ガラスの靴だけ魔法が残って彼女を捜す。継母役効いてた。

リリィ、はちみつ色の秘密(2008年製作の映画)

3.7

まだ人種差別の残るアメリカ。不仲な父の元を離れ使用人と家出するリリィ。名前も性格も個性的な養蜂家一家の元に身を寄せる。ママへのトラウマと愛されたかった彼女。姉妹との不思議な縁を知る事に。

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)

3.8

難しい年頃の少年二人と双方家族を描く。母をなくした少年はトラウマからか暴力的な行動に。両親が医師の少年は自分の意思で行動出来ず。ある事をきっかけに二人は変わり同性の父存在の大きさに気付く。

Dear フランキー(2004年製作の映画)

3.7

息子を守るための苦肉の策は父の存在を隠し逃げ回ること。嘘をついている事には変わらない。手紙を信じ父に会いたい息子が不憫。ママは身代わりパパを依頼し束の間の時を過ごす。海辺の思い出。

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.9

おおーそういう事だったのか。何と言うどんでん返し。死体安置所から消えた死体を巡る決死の攻防。裕福な妻を持つ夫は浮気をし彼女が邪魔に。財産狙いの悪事をベテラン刑事が巧みに追い込んでゆくのが見もの。

ミルカ(2013年製作の映画)

4.0

フライイング•ミルカと呼ばれた陸上選手。成功までの道のりと辛い生い立ちを描く。コーチに支えられ才能を開花させる。同時にインドとパキスタンの国土分断トラウマを乗り越えてゆく。主人公役凄かった。

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

3.9

良い脚本と盲目ヒロインの存在感。麻薬を仕込んだ人形を成りすましの犯罪組織が奪いに来る。その正体が徐々に判明するの怖い。ヒロインの機知と近隣少女の行動力。同じ土俵の闇の中での死闘が見もの。

王の運命 歴史を変えた八日間(2015年製作の映画)

3.9

李氏朝鮮時代英祖の歴史に残る世子殺害。なぜ息子に餓死という残酷な方法を強いたのか。従来の米櫃外側からの描写に対し内側からが斬新。体重を落とした世子役ユ•アインの壮絶な演技が凄すぎた。

キラーナース その狂気を追跡する(2022年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリー版はまさにキラーナース。犯人は薬剤投与による大量殺人に罪悪感を感じてない。同僚看護師達は傷つき信用が揺らぐ。利益優先の病院は不審死を隠蔽。捜査関係者が厄介な医療殺人の異常性を語る。

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.8

持病持ちの女性看護師に新任男性看護師。人命を預かる彼らは夜勤でも助け合う。院内不審死連続で調査しない病院体質。薬剤知識と技術悪用の巧妙な殺人方法が恐ろしい。実話ベースだが動機は何だったのか。

その瞳に映るのは(2021年製作の映画)

3.9

大戦末期の占領下コペンハーゲン。学校誤爆なんてあり得ない。地下に避難するしかなかったのが不運。HIPO青年とヘンリーはそれぞれ違う形で救助に貢献した。実話との事で犠牲者集合写真が痛ましい。

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.9

シリーズ四作目。怖かった。質の劣る者は出産を禁じ、多くの女性に強制不妊手術が行われたとは。凄惨な事件から不良少女更生収容所へと移動する。事件を追う特捜部は被害者と加害者を特定出来るのか。

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.8

フランス軍内部の冤罪の話。ユダヤ人差別も絡み理不尽過ぎる。真実を解明した大尉は上官に直訴するも却下収監される。軍隊絡みは難しい。知識人マスコミなど同志の協力で再審請求する。正義の行方はいかに。

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.8

シャラマン監督。三部作とは知らず大失敗。そのため途中まで意味不明。並外れた能力を持つ主人公達3人とその家族知人達、強制入院させる精神科医との決死の攻防。多重人格役の俳優さん凄すぎ。ラストの衝撃事実。

潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

3.8

実話。原子力潜水艦乗務は装備が古く危険。事故発生は人命より名誉優先。他国救援も渋る始末。ロシア正教教会儀式と物悲しいバラライカ。子供達の無言の抵抗は続く。果たしてパパ達は無事帰還出来るのか。

KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ(2025年製作の映画)

3.8

どの曲も良く面白かった。特にKPOP好きにはおすすめ。今をときめくガールズグループとボーイズグループ。双方の裏の顔は敵味方のハンターとデーモン。自分を偽らず生きることの大切さ。不思議な虎と鳥が可愛い。>>続きを読む

あの日の声を探して(2014年製作の映画)

4.2

酷いロシアによるチェチェン侵攻。凄惨な殺戮と破壊の数々。侵略者兵士と被害者少年の視点から語られる。敵味方共に戦争など望むべくもない。ウクライナ侵攻についても改めて考えさせられた。

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

脚本とサラ•スヌーク素晴らしい。少ない登場人物が皆演技上手。時空警察と連続爆弾魔に少女と少年。卵が先か鶏が先かの複雑なお話が進む。後半からの怒涛の伏線回収。タイムトラベルどんでん返し。

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.5

意外な結末で面白かった。不可抗力な記憶喪失。全員死亡と唯一の生存者。その理由は何なのか。戦慄の記憶回復を堺に死の意味が反転する。殺意の有無こそ重要。生存者との真の関係秩序は。原題名は半径。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.1

死刑制度の是非を問う。優秀だが離婚後は荒んだ生活。そんな元教授死刑囚に指名された記者。語られる真実とは。信念を貫く死刑廃止論者達の命懸けの行動。付線回収が素晴らしい。生贄を意味する神の子羊哀しい。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.2

首都繁栄の理由を命懸けで探る記者。地方は目を覆わんばかりの凄惨な世界が。飢えと寒さで数百万人の犠牲が出たウクライナ•ホロドモール。歴史的大飢饉を始めて知った。スターリン悪政を世に知らしめた功績は大きい>>続きを読む

マッドバウンド 哀しき友情(2017年製作の映画)

3.8

白人地主と黒人小作人。特にKKKの白人爺さまの差別が酷い。米国人として祖国を守った英雄帰還兵2人。欧州との待遇格差や戦争PTSDに苦しみつつも友情を育む。それぞれ新しい道を模索して行くのに救われた。

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.8

色々な遺伝的障害と闘う親子の物語。子は懸命に生き親は精一杯愛する。ある程度自立可能な人は幸せ。個人的には殺人者は定義に反すると思うし被害者母こそ気の毒。長期間に渡り調査映画化したのが素晴らしい。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.6

自閉気味の特徴を活かした主人公のお話。会計コンサルタントであり腕利きの殺し屋。強いこだわりと天才的頭脳とアクションで冷酷なまでに処理していく。残念ながら余り好みではなかった。

陽だまりハウスでマラソンを(2013年製作の映画)

3.8

最後まで支え合い添い遂げられる人は幸せ。高齢になり施設暮らしになる夫婦。幼稚園の様な単調作業の連続で逆らえば薬漬け。元マラソン選手の夫は生き甲斐を見つける。爆走する夫と応援する妻に感動した。

ストロー: 絶望の淵で(2025年製作の映画)

3.6

一人親家庭で難病の娘と貧困に闘う黒人女性。愛娘のため理不尽な状況に耐える。母としては切ないが極限状態で怒り爆発。似た境遇の女性達が寄り添って行くの良い。先進国でも福祉制度が脆弱過ぎ。スラングで堪忍袋。>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

4.0

孤児役女の子の演技凄い。悲劇的過去を持つ少女と読み聞かせを生業とする大佐。孤独な彼らは助け合い彼女の親類を訪ねる旅に。頑なだった彼女の心の傷が癒やされ大佐を助けるのが見どころ。ラスト良き。

ペンギンが教えてくれたこと(2020年製作の映画)

3.6

運動神経抜群のヒロインは3人兄弟のママ。半身不随となった自分を受容出来ず苦しむ。役に立たないと塞ぎ込むのが気の毒。カササギ幼鳥とアボリジニ先生のカヤック。生き甲斐は本当に大事。実話。

大統領の理髪師(2004年製作の映画)

3.8

お気に入りのガンホさん。軍事政権下の韓国大統領専属理容師に指名され苦労する。青瓦台での散髪シーンもなかなか。シニカルをコミカルに換え現実批判した話。子役君もなかなかの芸達者だった。

セッション(2014年製作の映画)

3.9

叩いて叩いて叩きまくるお話だった。音楽の名門学校。完璧さを追求するあまり厳しく時に悪態をつく教授。私生活を犠牲にしてまで応えようとする生徒。ラスト演奏会は成功するのか。オスカー受賞。