ももんがさんの映画レビュー・感想・評価

ももんが

ももんが

この道は母へとつづく(2005年製作の映画)

3.7

ロシアの孤児院。ラッキーにもイタリアへ養子先が決定した少年。同時に養母より実母と実名への想いが彼を突き動かす。幼いながら母会いたさに彼女を捜す。実母に会えれば納得して養子に行ったのだろうか。

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.8

リッチな夫婦と四人姉妹の多国籍婿軍団。アラブ、ユダヤ、中国との異教徒との結婚式は市役所。寛容な夫婦も異文化には戸惑う。カトリックでも異人種の末娘婚約者には難色を示す。彼女の想いは遂げられるのか。

天空の草原のナンサ(2005年製作の映画)

4.0

昔ながらの生活を守るモンゴル遊牧民一家とワンコの物語。大自然のなか赤いほっぺの子供達の小さな冒険がいっぱい。住居ゲルを解体し家畜を伴う大行列が見どころ。ドキュメンタリー風なのが凄い。

ブラック・ビューティー/黒馬物語(1994年製作の映画)

3.7

美しいサラブレッド、ブラックビューティーが主人公の物語。こんなにも飼い主によって扱いが違うのかと切なくなる。やむなく売却され競走馬なのに重い荷物運搬を課せられる。晩年は誰が引き取ってくれるのか。

パワー・オブ・ワン(1992年製作の映画)

4.0

ライオンキングの様なズールー語BGM。南アフリカで生まれ育った少年。周囲の大人達に助けられ成長する。彼には当たり前の黒人の友達が許されないのが辛い。世界大戦やアパルトヘイトを潜り抜け未来へと向かう。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.5

実話。毎日のただいまがどれほど大切か。幼くして迷子になり名前住所も朧げ。文盲の母は捜索手段もない。成人しGoogle Earthを使い自宅を突き止める。探し当てた彼の想いと本当の名前に鳥肌立った。

真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

いやーあいつが真犯人だったか。演技達者過ぎる。冬のシカゴで大司教が刺殺される。犯人特定をめぐり弁護士や検事、裁判官や医師が奔走する。モーツァルトのレクイエムをバックに明かされる驚愕の真実。

セントアンナの奇跡(2008年製作の映画)

3.9

大戦中の独軍と米軍と伊パルチザンの戦闘。英独伊の言語が飛び交う。市民虐殺が痛ましい。黒人部隊は危険な最前線に送られる。生き残り4人と不思議な少年との出会う。少年の存在が大きかった。

アフガン零年(2003年製作の映画)

4.0

タリバン支配下のアフガニスタン。男性戦死後は遺された女性達は生きる術がない。就労教育は許されず外出すら困難。人権もなく男装も難しい。強制される人生が余りに重い。可哀想過ぎるラスト。

らくだの涙(2003年製作の映画)

4.0

実在の四世代で暮らす遊牧民家族。ラクダ難産から育児拒否克服するまでを描く。人の手を借りなければ本当に大変。偶然を根気よく待ち続けた作品。母の涙と子の絆が素晴らしい。馬頭琴や子供達の成長も見どころ。

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.8

昔観た記憶。自然史博物館夜警に就職した主人公。驚いた事に夜になると展示物が動き出す。原因はエジプト王の秘宝だった。動物と米国歴史の蝋人形が動き出すのが楽しい。子供も喜びそうな物語。

評決のとき(1996年製作の映画)

3.8

米国ミシシッピー。幼い黒人少女が白人にレイプされる。激怒した父は犯人を殺害。弁護士は経験不足の若者。資格剥奪の老人と勉強中の女性。弁護士力量に加え陪審員の力は大きい。地味ながら考えさせられた。

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.6

朝鮮半島国境の白頭山が大噴火し未曾有の地震が発生。次の噴火を阻止すべく人工的手段に挑戦する。南のアマと北のプロが協力。彼らの父としての存在感も見どころ。ただ自然災害を阻止可能なのかは疑問。

グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

4.0

米国南部黒人の権利のなさと迫害が酷い。黒人教師は有色人種の立場改善を目指す。そのための大学生のディベートチーム設立が興味深かった。討論大会では皆凄く上手でその説得力全てが素晴らしい。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

レバノンの幼い訴訟原告。被告は訴えられて当然の両親。育てられないのに子を作る。無知と貧困からのネグレクト。情状酌量の余地はない。少年は期せずして大人になり懸命に弟妹を守った。彼の眼差しが忘れられない。>>続きを読む

この自由な世界で(2007年製作の映画)

3.9

ケン・ローチ監督の不法移民問題の話。シングルマザーのヒロインの行動がどうも賢いとは思えず。住居や職業探しに苦心し通学も出来ない人々。結局は負のサイクルにはまり込んだ様に感じた。

セルラー(2004年製作の映画)

3.9

高校の化学教師はニコラ。何者かに勘違いされ危害を加えられる。だが聡明さと母としての頑張りで息子を救う。彼らを救う青年。携帯電話がポイントのアクション。おしゃれが脚本でおすすめ。

マーサの幸せレシピ(2001年製作の映画)

3.8

腕は一流だが性格は激しい女性フレンチシェフ。母親を亡くした姪っ子に、少しでも近づこうと努力する間を取り持つのは陽気な性格のイタリア人シェフ。果たしてその結果は、いかに。

オマールの壁(2013年製作の映画)

3.9

イスラエルとパレスチナ。国境を隔てた幼馴染みの2人。壁を越え束の間の逢瀬を楽しむ恋人達。プロポーズのため貯金する男性。だが不幸にも事件に巻き込まれ投獄される。彼女は待っていてくれるのだろうか。

ロレンツォのオイル/命の詩(1992年製作の映画)

3.8

治療法のない不治の病に突如侵された最愛の息子ロレンツォ。代われるものなら代わってやりたいと親は思うはず。両親は何とかしようと独自に研究を重ね新薬を探し出す。これが実話なのが凄い。

サージェント・ペッパー ぼくの友だち(2004年製作の映画)

3.7

トラの着ぐるみが好きな少年フェリックスとお喋りが出来る家出犬ペッパー。お姉ちゃんも可愛い。ドイツ語で絵本のよう。わんこがとても可愛くて癒される。

ベル&セバスチャン(2013年製作の映画)

3.8

雄大なアルプスの山あいを背景にした少年と大型犬の友情。ベルと名付けた雌の白いグレートピレネーズが賢い。ユダヤの人々が国境を超えスイスに逃れるシーンはドキドキもの。わんこ好きにはおすすめ。

美しい都市(2004年製作の映画)

3.7

ファルハディ監督。イスラム厳罰主義。宗教が絡み大変複雑。被害者の父は死刑を求める。殺人犯少年はその時を待つばかり。友人は少年の姉と共に減刑求め奔走する。法廷での裁きがないのが恐ろしい。

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

1950年代、欧州から遠く大西洋を越え米国で働くヒロイン。なかなか里帰りも叶わないのに勇気ある女性。高級デパートでの接客で洗練されて行くがホームシックに。人生を変える出会いが彼女を悩ませる。大冒険。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.4

犯人との乱闘は後半少しだけ。幼馴染の青年達が軍人になるまでが長い。本人達が演じてるのが凄いかな。事件はトラウマでなく誇り高い行動。だから再現出来たのだと思った。個人的にはイマイチ。

マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.8

病弱な母と思春期の兄。孤独な弟の心の支えは愛犬。人類の犠牲になった犬ライカより自分はましと言い聞かせる。でも狭い部屋で寂しく眠る姿はライカと同じ。それを乗り越え田舎に馴染み成長する姿に安心させられた。>>続きを読む

コッホ先生と僕らの革命(2011年製作の映画)

3.8

今でこそ有名なブンデスリーガ。先駆者には何事も困難が付きまとう。ドイツの厳格な学校に赴任した英語教師。スポーツマンシップでクラス団結も禁止に。解禁に向け力を合わせる。生徒が夢中になるの良かった。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.6

難解な脚本で何を書けば良いのか途方に暮れる。真夜中の山道マルホランド•ドライブ。そこは空想回想夢の境界。黒髪女性と金髪女性のほか様々な登場人物が。現実の世界そのものの存在が揺らぐ。

ストリート・オーケストラ(2015年製作の映画)

3.8

教える喜び学ぶ喜び音楽は生きる支え。まさに魂を揺さぶられる思い。不遇の教師と困難な生徒達。王道パターンに南米ならではの闇が付きまとう。名曲の数々が場面を彩る。彼らの成長と演奏会が素晴らしい。

ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-(2023年製作の映画)

4.5

なぜか胸が一杯になった。たった9分間なのにその時々の色々な思い出が蘇る。登場は一瞬だから何度も観た。観てない作品もあるが上手く繋げてる。ミッキーは帽子を取って’彼’に敬意を表す。夢のディズニーは偉大。>>続きを読む

インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.7

南アフリカ大統領に就任した不屈のマンデラ氏。互いを赦し団結するには愛国心が不可欠と考えた。そのため国旗国歌を定めラグビーを強化。内政外交ほか人身掌握に長けた大統領素晴らしい。心震える感動ラスト。