ももんがさんの映画レビュー・感想・評価

ももんが

ももんが

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.5

お気に入り俳優が楽しみで鑑賞。韓国経済が破産のピンチに陥る話。情報開示をめぐり政府と銀行が駆け引きする。気の毒な庶民達。だが自身の無知ゆえに通貨危機などついて行けず。残念ながら挫折。

リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.8

黄昏のリスボン、坂道の街を路面電車がゆく。通勤途中に拾った本をポルトガルまで届ける教師。貴重な本の作者とその関係者達の若き日の政治や恋愛。本の内容と証言から秘められた過去が明かされる。人生晩秋の輝き。>>続きを読む

群盗(2014年製作の映画)

4.2

主役級超豪華キャスト。主人公達も不平等な階級社会の犠牲者。両班の農民への非情な搾取。朝鮮半島は自力で民主化出来ず、内部腐敗から崩壊し侵略された。ラスト長身二人のアクションシーンが見どころ。

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.8

今でこそ当たり前の女性参政権。獲得がこれほど大変だったとは。好戦的団体サフラジェットは、器物損壊やハンガーストライキを実施。特に労働者階級は周囲に理解を得られず多くを失う。ラスト実際の映像が苦難の道を>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.5

様々な差別は永遠に消えないのだろうか。性差別人種差別その他枚挙にいとまがない。頭脳明晰な最高峰弁護士を持ってしても、先駆者には困難が付き纏う。彼女の勝因は何より聡明な家族の支えと努力の賜物。理解あるご>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

実際の強姦殺人事件がベース。若い女性達を凄惨な手口で殺した卑劣な男。未解決なのが何とも残念。当時の警察捜査方法も暴力優先で野蛮。冤罪を招きかねず不快だった。事実ゆえの後味悪さが残った。

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.1

軍事政権下における拷問死。恐ろしくも凄惨な事件の隠蔽工作は失敗。韓国全土を揺るがす民主化闘争へと発展する。いつの世も聡明で行動力ある若者が犠牲になる。主演に加え演技派脇役俳優が多数出演して豪華だった。>>続きを読む

華麗なるリベンジ(2015年製作の映画)

3.8

スケープゴートの復讐劇面白かった。冤罪で刑務所に収監された敏腕検事。所内に仲間を作り所外へ軽犯罪の青年を送る。法律知識と内外協力でリベンジを開始する。検事と詐欺師バディのラスト法廷シーン見どころ。

わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.9

さぞ心残りだったに違いない。家族の要だった最愛の母の突然死。遺族は受け止めきれず互いに傷つけ合う。老人と障害者としてではなく、寡黙な父と快活な娘として慰霊の旅に出る。仕事を持つしっかり者の娘。ラストの>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.7

ホロコートには2種類の人間が。冷酷に命令する者と愚直に実行する者。実際の映像を巧みに挿入したアイヒマン裁判。亡命した被害者側主人公が傍聴する。書いた記事が彼を擁護していると問題に。考えさせられる物語。>>続きを読む

大統領の料理人(2012年製作の映画)

3.7

調理工程シーンが興味深かった。仏大統領エリゼ宮に抜擢された女性シェフ。家庭料理とは言え高級食材で手の込んだ数々のコース。喜んで貰えるのは至福の喜び。覚えめでたい彼女は周囲の反発に耐える事が出来るのか。>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

登場人物は少ないが曲者揃い。寝台列車はロシアの広大な国土を休みつつ進む。密室のコンパートメントに男女入れるの驚き。利用は遠慮したい。列車内でもホテルでも共産圏だからかサービス劣悪。極寒の一期一会の物語>>続きを読む

ビッグ・ダディ(1999年製作の映画)

3.6

自堕落な生活を送る主人公。ほのぼのよりイライラさせられた。父親になりたい動機が不純過ぎて笑える。可愛い坊やと自由奔放な子育て。ユニークな友人達。彼は大人になれたのだろうか。

渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.9

干上がった池と砂嵐。オーストラリアの閉鎖的田舎町に久々に帰省した主人公。彼は湿った過去と乾いた現在、双方の死亡事件に関わる事に。時系列交錯で人物把握に手間取るのが難点。が予想外の結末2本立てで面白かっ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.5

なぜ愛する者同士が一緒に暮らせないのか。マイノリティの人々が肩寄せ合って暮らす事は許されないのか。冷酷にも司法介入で阻止しようとするのか。可哀想過ぎて考えさせられた。実話を熱演した主人公素晴らしい。

1978年、冬。(2007年製作の映画)

3.6

時は文化大革命終了まもなくの冬。職業選択も恋愛も限られた時代。儚い初恋物語と厳冬期中国の殺伐とした風景。吐く息や点心の湯気で寒さが画面を通して伝わる。自然も時代も大変だった。

ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

感動的実話。NASA在籍天才女性達の秘められた物語。当初は肌の色で差別を受けるも実力と行動で認めさせる。毅然とした演技最高。明晰な頭脳のみ宇宙への人類の近道であり最優先。理解ある上司に恵まれて良かった>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.2

この時代の黒人女性といえばメイド、家政婦として働かされ選択の余地はない。南部で人種差別を告発し書籍化するのは命懸け。全世界を席捲した有意義な物語。長いけど中だるみする事なく一気に観た。

1640日の家族(2021年製作の映画)

3.8

期間限定の里子制度ってあるんだ。実子いながら預かるの凄い。主演坊やは天使だし家族も優しい。ママの溢れんばかりの母性愛、キスとハグも素敵。育ての親と実の親、どちらと一緒が子供の幸せか考えさせる作品。

怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.0

わかっている悲劇を待つなんて泣けた。不治の病で入院中の母と孤独な息子。彼の元に木の姿をした怪物がやって来る。母の絵が精霊となって寄り添ったのか。深い話で彼を支え大人になるのを手伝う。ダークファンタジー>>続きを読む

LOU(2017年製作の映画)

3.5

学校友達の大事な物を奪ういじめっ子。落とし物入れが制裁を加える。擬人化された箱の中身達。協力し合って持ち主の元に帰り喜ばれる。与える喜び。いじめっ子の大切なものとは。

ループ(2020年製作の映画)

3.8

’LOOP’とはスラングで変わった人。自閉症の方は相手の言葉は理解出来るが、機能の問題で自分では表現出来ない。もどかしくて癇癪を起こす。絵を描いたり指差しスマホなど、独自伝達手段を模索する。話せないの>>続きを読む

ジャック・ジャックとエドナおばたん(2018年製作の映画)

3.7

無敵の赤ちゃん凄すぎ。ディズニー技術を総動員して変身しまくり。スピード感も素晴らしい。子守のおばちゃんは疲れ果てたね。最初のお城シーン。定番とカスタマイズ版あるの楽しい。

心をつむいで(2018年製作の映画)

3.7

オフィスで毛糸玉が勤務する設定が斬新。苦労して馴染んだ所へ同じ仲間が入社。捨て置けず勇気を出し手を差し伸べる事が出来るのか。色々考えさせられた人は多いはず。くどくなくシンプルゆえに刺さる。

殻を破る(2020年製作の映画)

3.7

マイノリティ関連はショートでないと収益面で難しいのかも。実話でのカミングアウト。わんこを使いファンタジー仕立てにしてる。我が子が幸せならそれが一番。理解ある両親の無償の愛。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.5

申し訳ないが合わなくて途中で寝落ちした。人生の煌めきを気難しいバディと捜す物語。好みが分かれるかも。オスカー受賞の深い作品だとは思うが、どうにもごめんなさいだった。

風に乗る(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

韓国移民のハルモニがベース。異国で子や孫へ良い教育を与えるため彼女は懸命に働く。風呂敷の結び目は全て暗示の絆。独り残り孫に食糧だけ送る。犠牲になった人生は哀しかったのか。喜びだったのか。

宙を舞う(2019年製作の映画)

3.7

周囲と違う子に捧ぐ物語。マイナス面で目立つ事を指すように感じる。本作では風に舞える事で柔らかく表現している。が異様な目で見られるのは同じ。我が子を恥ずかしく思わず勇気を持つ様伝えてる。

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