悲しみの中でずっと愛を感じたけど、この悲しみは現実なんだなと感じた。
苦しみが持続される生活の中で、自分がどこかで身を乗り出して行動しないと何も起こらないし、自分を制御するという事は行動する事なんだよ>>続きを読む
なんか見た事ある目線だなあと思っていたらコントだ。ショットの繋がりは全てタイミングを外していたように感じる。外すのが狙いか。ドラマ性などではなく、皮肉っぽいコントだと見ると見ていられる。
映像の持続性>>続きを読む
男と女の分かり合える可能性を感じるショットが多い。表情以外にも物を物として撮るのではなく、男の視線の中での感情を思わず感じてしまうショットが多かった。
手紙のシーンでは劇伴が観ている人を分岐させる
現実を考える事と映画を観る事の違いってなんだ?劇中前後の時間をすごく意識出来たが、意識させられる構成だった。文脈がないと人物は見えてこないのか?濱口竜介の蛇足感の正体をよく考えたい。
良い作品だった。
ポーレットの両親や犬の亡骸を触れ、見つめる表情とラストシーンのミッシェルを探す表情が印象的だった。
ポーレットが見ていない時間のミッシェルが映画内で流れていた。ポーレットが孤独を感じ、頼りになる存在を>>続きを読む
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やはりラストの電車内で二人が並び目を閉じて座っているシーンが印象に残る。社会や規範から逆行し、離脱していく。もはやあのシーンだけでもラストは決まると思った。
社会からすると、幼稚で淫らなどうしようもな>>続きを読む
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ミソンはガンドの生を与えてくれる聖母だったんだろう。ズームで抑えられるショットは無理やり心を揺さぶられるようで効果的ではなかったように感じる。ミソンが息子が自殺した車椅子で息子に対して子守唄を歌うシー>>続きを読む
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湿度低めの映画。ボーッと見てるとそのまま終わりまで行ってしまうような映画だった。劇中、大して必要性を感じない場面で無関係の人物が1人だけ歩いているシーンが何箇所かあり、印象に残る。劇中の中では、この通>>続きを読む
面白い!観客に体験させてくれる作品だ。
思考の錯乱も幻視も、映像表現に唸る。
映像表現を支えているのはカメラワークと美術だ。どこかで何かが起きている、その事さえ理解できたら観客は前に進める。この映画を>>続きを読む
おもしろいなー、びっくりした。
東出の抜けた感じの声も不気味で奇妙だけど、やっぱり唐田の顔がめちゃくちゃ面白い。幼く見える時もあれば、成人した女性にも見えるし、存在していない女にも見える。照明も撮影も>>続きを読む
全てサイコー
リズム感覚が半端じゃない。同調も反発も争いも全て気持ちいい。
何回でも見なければならないと思える作品。
終盤の自身の過去が覆されるシーンは社会ではなく個が崩壊されてしまった瞬間だと肌で感じる事ができた。
現在と回想が結びつく瞬間が個人によって変わる気もするが、全>>続きを読む
メイベルの台詞、所作から確かな時間を感じてしまう、理解できる。夫婦間や子供達との会話に何かを読み取って、劇中前の時間を意識しなくても良いと体感できた。
カサヴェテスはどうキャスト達と話し合ったのだろう>>続きを読む
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冒頭、火事のシーンは圧巻だった。気持ちがいい始まり方だった。予告も情報も伏せられた状態で見た事で色んな見方が出来たように思う。
田舎に疎開し、疲れ切った眞人へ夏子が紅茶を持ってくるシーンで、寝ている眞>>続きを読む
小豆島に行った時からずっと見てみたかった作品。小豆島の景色は忘れられない。だから
こそ、この映画に対しての期待値はものすごく高かったが。もう一回見ないと理解できないのかもしれない。
アクションよりも>>続きを読む
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富岡とゆき子が共に歩くシーンが印象的だった。2人が道を歩くだけで何かを連想してしまう。映画全体で一番ハッとした瞬間は、冒頭の、過去のキスと現在のキスが繋がってしまうシーン。過去のゆき子と現在の富岡の切>>続きを読む
会話に合わせた細かいカットとこちらに向けてくる視線が印象的。シャローフォーカスのショットが全て良かった。夜のシーンが昼間同様に綺麗に撮れていて驚いた。
こちらに向けてくる視線が私と映画を横断する。ミシ>>続きを読む
綺麗な映画だった。周作は新子に生きる価値、楽しみを教えてもらい、新子は周作に愛の中で死ぬ事の尊さを感じた映画に思える。
終始時系列が飛んでいくが、美術も芝居も丁寧で何も気にする事なく鑑賞できた。
冒頭>>続きを読む
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溶連菌感染で体温が39,5℃まで上がったので映画を見なければ、と思い『羅生門』を視聴。意識が混濁する中、映画が進むにつれて世界と私と映画の不信/信のラインが見えなくなっていった。傑作。
殺陣や木の葉の>>続きを読む
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冒頭に登場する母からグロリアに映画の焦点が移行していく展開にハッとさせられた。子がネオンに照らされるシーンやラストの抱き合うシーンには、瞬間死んでしまってもおかしくないし、いっそのこと死んでしまっても>>続きを読む
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繰り返される同一の風の音と劇伴。
静かで残酷。
単調な日々のように見えるが、戻らざるを得ない場所と枯渇する水、不動の馬、生きていく中での葛藤を見せつけられる。映画は終わったが、見終わった今も静寂が呑み>>続きを読む
1967年の、人種問題から家族との葛藤まで。
果たして、親は子を育てる義務があり、子が結婚して新たな命が生まれた時、その義務はなくなるのだろうか?子が生まれた時から義務はあるのか?
いつまでも責任を負>>続きを読む
アウトフォーカス、曇りガラス、マジックミラー、植木を並べるシーン、終盤の手を繋ごうとする繋げない中での後ろのカップル、のどの傷、素晴らしかった。