金春ハリネズミさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

4.1

観るタイミングミスった。

12/25日に視聴必至ですね。
やりなおしたい。

清水美砂と工藤静香のシスターフッドです。
「一度しか人生を経験してない人って、わからんチンね。」

キラーワードが出まし
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そばかす(2022年製作の映画)

4.2

こういう障壁の作品ここ最近多いですよね。

ジェンダーレス。
とても大事な価値観だと思います。

日頃生きてて感じる社会の「やだ味」がここにもありました。

主人公佳純はとってもさっぱりしてるから、観
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失楽園(1997年製作の映画)

4.4

四十路と五十路に差し掛かった大人2人の大恋愛。

仄かに「火垂るの墓」を匂わせるムードを感じました。

大人の恋愛ってのは、一筋縄ではいかないんでしょうね。
色々なしがらみが2人を蝕んでしまうから、な
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(ハル)(1996年製作の映画)

5.0

森田1番好き映画更新。

2023のはじめまして。(^_^)
(ハル)です。

これはクリティカルヒットですね。
ドンズバで好きです。

「ロストイントランスレーション」を見終わったような後味。
思わ
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ときめきに死す(1984年製作の映画)

4.4

今年の〆はこれです。

儚くも戦慄が走る幕引きに背筋が凍りつきました。

もっと見たい。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

どひゃあ。
どひゃあ。ですわ。

そっかぁ。前作がもうずいぶん前のことだからね。
あえて今回復習もしなかったし。
そっか。
アバターが物凄い作品だってこと、私忘れちゃってたみたい。

あーそっかそっか
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ある男(2022年製作の映画)

4.7

監督 石川慶×原作 平野啓一郎。
ということは、絶対見ないとあかんやつでした。

ノーマークやった。
危ない。。

流石の石川クオリティですよ。
撮影は今回ピオトル・ニエミイスキさんではなく、「万引き
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

言いたいことが多すぎてまとまらないです。

つまるところ良い映画でした。

囚われの女(1968年製作の映画)

4.0

ブニュエルの「昼顔」に似たり寄ったり。

コンテンポラリーなop artがこの映画の魅力を担ってます。

可もなく不可もなくな印象ですが、現代にも全然通底するような要素が思いのほかあるように感じたので
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

JUMP黄金期リバイバルのエサにまんまと引っかかりにいきました。
ずるい。と同時に、やはりありがとうの気持ち。
ひっくるめてズルいです。笑

話はずれますが、今年の8月から大阪は四條畷にIMAXが乗り
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.0

あっぱれです。
力が漲る一本。

「カッコーの巣の上で」を想起させる縦軸と、ニューシネマの香りが心地良いですよね。
もちろんニューシネマのような苦い後味もないので、すっきり仲良し。
ハッピーセットです
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ZOO(1985年製作の映画)

4.3

ピーターグリーナウェイ初鑑賞。

見事。
まぁ美しいですよね。
うん。美しい。

ハコ型、シンメトリーですから、ええ美しいことこの上ないですけども。
とりわけ鏡の使い方が粋でエッジが効いてるというか。
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下女(1960年製作の映画)

4.2

来ました。
キム・ギヨンです。

はじめてです。
というか、60年代の韓国映画がはじめてでした。
オサレでしたね。

凄まじいってのはこういうことですよね。

60年余りのギャップにつき違和感のバグは
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.5

ジャンヌ・ディエルマンは、ひとり息子と2人でベルギーの首都、ブリュッセルのアパートに住んでいる
所謂「おかん(母)」なんですねー。

おかんの3日間を密着するお話。

3時間ありますが、体感でいうとそ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

いやこれが素晴らしい映画なんですね。

ほんとうにかけがえのない瞬間というか、ここまで清々しくも、大きな力で実社会へ送り返してくれたような気持ちになるのもなかなか久しいです。

何かに夢中であることを
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。

ジャケットやタイトルだけじゃどんな映画なのかわからない。
かといって、どんな話か予め知っておこうなんて考えると、大火傷しちゃうかもしれない。
そんな危険な映画。

密室ならぬ、密島ノワー
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.0

勝手をするのはいっつも大人たちですね。

最大の被害者は子供です。

それを100年前からこの映画は教えてくれてる。
いつまで同じ末路を辿る。

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

-

4年前の映画ですね。

「アリス・ギイ監督短編集」の上映に続けて本作を鑑賞。

文字通り「映画はアリスから始まった」といった趣旨の一本。

映画史は女の顔をしていない。
と言わんばかりにその真相を闇に
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2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.0

集大成。
一重にそんな感想です。

彼の極まりきったしっとりな香港と、紀里谷和明みたいな近未来描写のアンニュイな遭遇がクセになります。

ただ長い。笑
いつまで続くかわからない彼の作家性が今回ばかりは
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激怒(2022年製作の映画)

4.0

園子温作「冷たい熱帯魚」を観た時から、
高橋さん。おいらあんたの撮った映画が見てみたいよ。
そう思ってたんですね〜僕。

劇場用長編映画初監督「激怒」ですか。

よくやってくれた〜。
よくやってくれた
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スイート・スイート・ビレッジ(1985年製作の映画)

4.8

チェコの映画ですって。🇨🇿

そんなことはどうでもいいんです。
映画は海を越えるんです。

最高以外の言葉が見つからないですね。

片田舎の群像劇なんですけど、真ん中にはでこぼこコンビのブラザーフッド
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.2

なんて素敵な映画ですこと。

ディストピアのSF世界から1人の女性を連れ去るスパイ譚。

近未来の描き方や空想科学の表現は閉鎖的且つ内包的でコスパは概ね良好。
詩的宇宙に近いその世界観はラ・ジュテやタ
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.7

レスリーチャンがエロすぎて、どうもしなくていいのに、どうしたらいいかわからずひとりでドギマギしてしまいました。
いい加減にしてください。

本当に素晴らしい俳優さんですね。
改めてご冥福をお祈りします
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

-

もう。なにしてんねん。
ずっとなにしてんねん。

映画嫌いになったんか。
なんやこれは。

責任感が強すぎるのか。
逆立ちして撮ったのか。

どっちでもいいけど、ポリゴンショックや。
それだけはやめと
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.0

4作見ると監督の癖がいよいよ明確にわかってくる。

とくにウォンカーウァイは独自のメソッドで映画文法を記すタイプの監督みたい。
そういう作家は強い印象を我々に与えるので自ずと脳裏に彼らの思想が焼き付け
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

-

大きく2部パートに分かれてますよね。

前半はともかく、後半は膀胱が今にも破裂しそうで何も入ってきませんでした。

リベンジします。

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.2

リバイバル上映を機に。
初のウォンカーウァイ。
大分むぎ焼酎「二階堂」のCMが挟まれても気が付かないと思えるほどに、艶かしくも乾いた映像美が、身体中をアジアンに包んでくれます。

どこまでもゴダール調
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こどもかいぎ(2022年製作の映画)

-

とある保育園の1年間を、年長さん(すいすい組)を主観に1時間半見学体験させてもらう。

ということで。
そんだけの映画なんだけど。

ドラマが詰まってますよね。
こどもの日常ってほんとドラマチック。
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.2

人間がいかに醜く汚れた生き物なのかを、これでもかってくらいに淡々と、無性的に、ただし強い力で剥き出しにしてる。

それだけの話。

96分渾身の背負い投げで一本勝ちです。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.3

フィクションの大勝利ですね。

おバカ全開映画なんだけど、現代社会の諸問題を痛烈に浮き出してる。

これ設定思いついた時点で勝ちですよ。

こんなに世の中単純じゃないことくらい百も承知だけど、日頃抱え
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