iroiroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

これが是枝の映画、という感じでした。どこでこんな子役探してきたんだろうと思われる、役に溶け込んだ少年、誰も泣き叫んだりしないのに、台詞と表情に観ている方が胸が痛くなるような画面の連続、そして、後はあな>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

75歳になったら、自分で生死を選べる政府のプラン75 、近未来の話だけどもしかしたらそんな世の中がやってくるのではないかと思える高齢化社会、少子化…。倍賞千恵子って寅さんのさくらのイメージガ強すぎて>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

-

殺人犯、阿部サダヲ…、小説を読んですごく怖いけど、観てみたいという気持ちが強くなった。観るに耐えない場面も多かったが、ラストの描き方は秀逸。冒頭と最後の繋がりも不気味さが増幅して観た後も気持ちがざわざ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

モノクロとカラーがうまく使われていた。両親、祖父母が生きていく上で大切なことを少しユーモアを交えながら子どもに伝えていく。映画が大好きな人々が映画館で観ている場面で、自分の幼い頃経験した映画館での懐か>>続きを読む

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

3.8

どうして、砂漠は悲恋が似合うのか、砂漠がとてもきれい。女優もきれい。メロメロの恋愛、苦い後悔。好きになるのに時間も理由も要らないし、周りが見えなくなるのも仕方ない。あまり予備知識なく観に行ったけど、後>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

少し話題になっていたけど、前作「岬の兄妹」があまりにも救いようのない苦しい映画だったので観に行くの迷った。同じように目を背けたくなる場面も多かったし、気が重くなってしまう事件を彷彿とさせる場面もあった>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

すごくおしゃれなポスター、登場している役者もすごい!観たことなかったけど、話題になってる監督で…。私には、少し分かりにくかったというのが正直なところ。
画面がすごくきれいで、きっとこだわっているんだろ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.8

人を好きになるって、切ない。男も女もない。理由なんかない。その人だけ特別になってしまう。その好きな人に振り向いてほしくて、少し優しくされると身体が震えるほど嬉しい。そんななりふりかまわない気持ちを成田>>続きを読む

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.8

画面がきれいで、ウエディングドレスもきれい。生きづらさをかかえた一人の男性が少しずつ前向きに生きていく事を後押ししたくなる。主役の風貌が印象的。時が止まっていた暗い店から、屋台で街へ出ていく。本当にこ>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.0

携帯が一般的でなかった頃、初めて会う人とは、目印が必要だったし、手紙が人に思いを伝える手段だった。そんな時代を懐かしく、もどかしく思い出した。もしあの頃携帯があったら、人生は違っていたかもしれない。

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

-

あまりに衝撃的で、点数はつけられない。どうして、爆撃の音を聞きながら撮影できるのだろう。こんな事が世界では起こっている。私は、何ができるのだろう。ごめんなさい。爆撃のため瀕死の母から生まれた赤ちゃん、>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

認知症ってああいう感じなんだろうな。同じことを言ったり、したり、そうして現実と虚構が行きつ戻りつして、苦しくなる。自分の娘が亡くなったことを認めたくない。私の母も死ぬ少し前、ずっと前に亡くなった姉のこ>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.0

ちょっと、観るのがしんどそうなと思ったけど、観に行って良かった。自分の娘が被害者で亡くなってしまったら、もし加害者になってしまったらと考えさせられた。世の中には取り返しのつかない事がある。謝ってもどう>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

村上春樹の本を読んでから観に行ったのだけど、あの短編集からこの映画、すごい脚本。西島秀俊、岡田将生、三浦透子、3人が複雑な気持ちの揺れを押さえた演技で魅せてくれた。特に三浦透子の運転している表情は良か>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.5

人はどうしてここまで残酷になれるのか、そして人を人として認められなくなってしまうのか、と思う。この映画は奴隷制度だけど、人を差別してしまうことは今も無くなってはいない。人の嫌なところを見せつけられ、ち>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

もう少し情緒ある内容かと思っていたのだけど、最初からテロの怖さと迫力が全開で目が離せなくなった。でもきっと本当はもっともっと怖くて、残酷だったのだろう。この事件、それほど記憶に残っていなかったのだけど>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.4

3人の女優対決は、やはり宮沢りえの貫禄勝ちかな?小栗旬も退廃的な太宰の感じはよく出ていたし、随所に蜷川さんならではの美的な映像があり、蜷川ワールドだった。役者は揃ってるけど、うまく生かしきれていない感>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

町山さんの解説を見てから観に行ったけど、やはり分かりにくいところもあったし、宇宙船の動きがゆったりして、眠くなったりもしたけど…。家に帰って、又解説を見てそういうことだったのかと納得したり…。
196
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.9

町山智浩さんの解説付きで鑑賞、バイクで走ってるイメージだけで予備知識が全くなかったのだけど、とても良かった。ラストは、アメリカの広大な自然も堪能できて、ラストはあまりにも衝撃的。
解説を聞いて、役者の
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

こんな過酷な現実が、世界にはある。育てられないのに、子どもがいる。そして、貧しい。誰も助けてくれないし、どこに助けを求めていいのかもわからない。一番助けてくれるはずの親が子どもを守ってやれない。私も自>>続きを読む

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.5

ロマンスドール、こういう仕事あるんだ。ピエール瀧が逮捕される場面があったり…。興味深いところはたくさんあったけど、夫婦の描き方はちょっと共感できないところもあって3.5になってしまった。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.7

自分が絵画や文学に詳しかったら、もっと楽しむことができたと思うのだけど…
いろいろな芸術家が登場して、主人公でなくてもドキドキするような確かに、良くできたストーリーでした。
バリを歩いてみたいと思わせ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

綾野剛は、こういう役がよく似合う。磯村勇斗も最近よく見るが魅力的だ。ヤクザの映画かって思っていたけど、生きにくい社会を描いた、家族の繋がりを考えさせられる切ない映画だった。昔、観た「竜二」を思い出した>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.7

障害のある女性の自立、性の問題にも真正面から描いた佳作。娘を守ろうとする母の気持ちもわからなくはない。それでも、母と娘は別の人格であり、障害があってもなくても親から巣だっていかなければいけないのだと思>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ウッデイアレンだし…
やはり、台詞はおしゃれだし、展開もテンポよく、あちこちにクスッと笑える場面もあって観やすいけど、やや内容が軽めで残念。母親の告白はびっくりしたけどすんなり受け入れてしまうのには、
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

原作は好きだったので、つい観てしまったのだけど…。

Red(2020年製作の映画)

3.1

映像は、わりときれいだったけど…
いい役者も出ているのだけど、最後まで感情移入しにくかった。残念。

水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.7

中村倫也は、いい役者だ。どんな役もこなしてしまう。彼のための映画でした。曜日ごとに人格が入れ替わってしまう発想が面白く、彼でなければ出来なかった作品かもしれません。

カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

周防監督だし、成田凌だし…気になってDVDを借りてきてゴールデンウィークに観た。こういう作品を劇場で観ずに、自宅で観ることに若干罪悪感を感じてしまうのは私だけか?
周防監督は本当に映画が好きなんだなあ
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

痛くて、辛くて、しんどくて…この映画を観て、どうしたらいいんだろう。自分一人で噛み締める苦い砂を噛むような後味、監督は何を伝えたかったのだろう。自分がこの兄妹のそばにいたら、嫌悪感を感じ、関わらないよ>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.6

映像化は、難しいと思われた作品だが、きれいな映像でピアノっていいなと思えた。ただ、原作と比べると…どうだったのか?
劇場で観ればもっと良かったのかな?

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

西川監督の作品が好きだ。「ゆれる」も「永い言い訳」も忘れられない。そして今回、なんといっても役所広司だ。上手い。そして仲野太賀もいい味を出してる。わき役もみんな隙がない。生きにくい世界だけど、この世界>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

坂元さんの作品だったので、若干ハードルを上げすぎました。期待していたほどではなかったけど、菅田くんと有村さん、若い時の恋愛の始まりから社会や家族、世間の中で少しずつ変わっていく二人の関係が切なかった。>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.8

あの原作を脚本にするのは、難しいと思う。最近はテレビドラマでも脚本家に注目するようになった。野木亜紀子さんは、いい。セリフが染みる。いい役者が揃い、見ごたえがあった。
罪の声の子どもたちの人生が切ない
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