はんそく負けさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

2.1

ちゃんと観たことないけどスカッとジャパンみたいな気がする。先駆けなのかな。まぁそこでいうところの、最後をビシッと〆る役割の宮本信子が冒頭で嫁にしょーもない嫌がらせをしていて、この映画は全く信用出来ない>>続きを読む

牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-(2018年製作の映画)

4.5

道外ユニバースも来るところまで来てかなり円熟してきた印象。クリーチャーがどいつもこいつもカッコいいし、めちゃくちゃアクションしてるし、ゾンビ出てくるし、戌年ギャグは最高だし、死ぬほど面白かった。井上正>>続きを読む

日本侠客伝 刃(ドス)(1971年製作の映画)

3.3

シリーズ第十一作。前半の高倉健が前髪のある髪型で、たぶんカツラなんだろうけどまるで似合っておらず、なんだかピンとこなくてノレなかった。クライマックスの斬り込みにおいて、川谷拓三ひとりだけ素手で挑んでく>>続きを読む

日本侠客伝 昇り龍(1970年製作の映画)

3.5

シリーズ第十作。前作のパラレルワールド兼続きのような構成だった。流れとしては悪くないんだけど、エピローグがやや長いと感じた。やはり討ち入り後はスッと終わってくれた方が好き。

日本侠客伝 花と龍(1969年製作の映画)

3.7

シリーズ第九作。しつけ糸を抜くという動作がこんなにも美しいのはさすがの一言。クライマックスの斬り込みもかなり盛り上がる。しかし尺が長かったりスターが多すぎたり悪玉の極悪描写が足りなかったりで大味な印象>>続きを読む

日本侠客伝 絶縁状(1968年製作の映画)

3.3

シリーズ第八作。急に舞台が戦後に。和服ではなくスーツ姿なのがちょっと寂しい。また初めて天津敏が不在なのもそれに拍車をかけてるような。だからこその新鮮味はあるし、松尾嘉代の差し出す傘の紫など色彩への気配>>続きを読む

日本侠客伝 斬り込み(1967年製作の映画)

4.0

シリーズ第七作。高倉健の息子を富司純子が家に連れ帰る際の、赤い着物の美しさ。決意を決めた高倉の白装束と、差し色としての返り血が鮮やかで。本当に着こなしが見事な映画だった。

フィラデルフィア物語(1940年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

キャサリン・ヘプバーンがケイリー・グラントとジェームズ・スチュワートに挟まれている画だけでもはや眼福なのが凄い。圧倒的なスター性に痺れる。J.スチュワートがヘプバーンに求婚する場面でのグラントとルース>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

2.5

優等生すぎる感じがどうにもこうにもって感じですがドクターペッパーは僕も愛飲しています。

アルファヴィル(1965年製作の映画)

2.5

フィルムノワール的なカッコよさやカメラ目線の凄みなどは感じたけれど、ストーリーにせよ演出にせよ何が何だか全く分からずついていけなかった…。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

風が素晴らしい映画だった。自己犠牲的振る舞いをしたオカマに吹く風もクライマックスで巻き起こる風もただただ愛おしい。後者はアニメーションならではの柔らかさが活きているのも良い。また登場人物らがみな全力で>>続きを読む

妻の秘蜜~夕暮れてなお~(2016年製作の映画)

2.8

全く以って奇妙なお話なんだけど、終わってみるとどこかほんわか?するというか、何とも言えない独特な風味を携える映画だった。しかし正直天使もえの演技力不足が否めない気がする。

座頭市牢破り(1967年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ第十六作。男優陣の色っぽさが凄まじい映画だった。三國連太郎や西村晃の悪としての色っぽさがまずビンビン。特に西村は、出番こそ少なめだが女郎に蝋燭を垂らす場面の猟奇的なエロさが圧倒的。またこれまで>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.6

ライブシーンの盛り上がりがすごく良い。それからこれは個人的なことなんだけど、大人ってなんだよ!的なセリフの中に、僕が今最も立ち向かわなくてはならない問題のひとつに対する答えが提示されてしまってて、もう>>続きを読む

稲妻(1952年製作の映画)

3.8

日本家屋の奥行きを利用した距離や隔絶の描写が非常に巧い。一方かなり胃がキリキリする物語であった。つらい。

日本侠客伝 白刃の盃(1967年製作の映画)

3.5

シリーズ第六作。ロケ多めなのが嬉しい。天津敏もいつにもまして極悪非道だ。入墨の鮮やかさで高倉健の只者ではなさを演出するのが見事。

怪獣ゴルゴ(1959年製作の映画)

3.3

テンポ良く事態が悪化していく中にある種の心地良さがある。また逃げ惑う群衆が瓦礫の下敷きになるという描写が繰り返され、かなりセンセーショナル。役者の大根なのが惜しい。

図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年製作の映画)

2.5

榮倉奈々と岡田准一のメロドラマは焦れったいがかなり良い。岡田のツンデレ演技は見もの。しかし映画の中の人物に「(本のために)どうしてそこまで!」と言わせてしまうのはナンセンス。ずっと思ってたけど頑張って>>続きを読む

桃木屋旅館騒動記(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

AV男優がクルミで握力を鍛えていたり、仏壇のCMだったり、クライマックスの「俺もう専務だった!」だったり、ギャグはかなり秀逸。借金取りが忘れた頃にやってくるのも巧い。

人妻観察委員会(2013年製作の映画)

3.0

白飛びを用いた密室の演出が面白い。ものの、それに関しては種明かしが成されてしまうので残念。オチにしても想像力を働かせてくれるようなものにしてくれた方が個人的には好みだった。

全員死刑(2017年製作の映画)

2.8

鑑賞直後思ったのはギャグとシリアスのバランスが悪いな、と。前者に振り切りすぎていてキマってるショットが台無しになっていたな、と。しかし、実はこの微妙なバランスだからこそギリギリ成り立っているようにも思>>続きを読む

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.0

娘の結婚式を終えた笠智衆が「今日はどうしたんですか?お葬式ですか?」と問われ「まぁ、そんなもんだよ」と返してしまうのがスゴい。あと半ば毎度のことなんだけど、どうして『秋刀魚の味』なんだろう。

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)

3.8

シリーズ第十五作。あと一回斬ったら仕込み杖が折れてしまうという話は面白いけれど、そのくだりが案外あっさり済んでしまうので残念。一方市のコメディ描写が面白い。旅籠にすんなり溶け込んでしまう一連の場面が特>>続きを読む

日本侠客伝 雷門の決斗(1966年製作の映画)

3.7

シリーズ第五作。クライマックスに動員しているエキストラが多く、そのエネルギー量が凄まじい。そしてその裏でひっそりと果し合いが行われるのも、世間との隔たりが感じられて何だかカッコいい。シリーズ序盤ではや>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.8

本当の意味でいろいろ考えさせられる映画だったので上手くまとめられないけれど、素直に良い話だった。背景に冷戦がある、っていうのが刺さる。

ケイコ先生の優雅な生活(2012年製作の映画)

4.1

セックスする際、七海ななと相手の男とカメラは基本同じ空間に存在する。しかしクライマックス、車内キスのショットはフロントガラス越しに二人を切り取る。すると観客は一気に傍観者になってしまう。完全な二人だけ>>続きを読む

仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー(2017年製作の映画)

4.2

飯島寛騎が渡部秀の立つ場所へ登っていく階段の場面が良い。クライマックスも言わずもがな。死ぬほど楽しい。正直大して好きでもないライダーの復活にも興奮させられる熱量があった。抽象的な表現になってしまうが、>>続きを読む

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.7

流れるようなスリの場面を見ていくうちにこれはジョークなんだと気付かされた際の気持ち良さ。(僕が鈍いだけかもしれないけれど…)

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

4.8

散々語られてきたというか、ある種もはや当たり前にさえ思えることをここまで衝撃的にしてしまうラストの視点ショットとトラックアップに鳥肌が止まらない。

ソラニン(2010年製作の映画)

3.2

そこでカット割るのかとか、そのモノローグは要るのかとか、文句つけたいところはままあるけれど、青春映画のズルいのは、それさえも青臭さに映るところ。クソダサくて小っ恥ずかしくて俺にはとても真似できない世界>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

やけに長いエピローグだな、と思っていたら二段構えのオチだった。しかしそこで長いな、と思ってしまったのが結構尾を引いてしまったようで、二段めのオチが明かされても「そっか」としかならなかったのがやや残念。>>続きを読む

仮面ライダー世界に駆ける(1989年製作の映画)

4.8

廃屋に揺れる無人のブランコやただただ置かれている椅子など、不穏さ極まりない冒頭からして最高。そこに窓を破って突然現れる怪人のショッキングさ。その後の戦闘において、ワンショットのなかで倉田てつをがさらっ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.8

難民という比較的深刻な題材を取り上げている中でのコメディタッチが良い緩衝材にもなっているし、シリアスを引き立ててもいるのが見事。それもあってか取っ付きやすさがあり、カウリスマキ入門編としても丁度良いの>>続きを読む

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気は普段通りで心地良いんだけれども、正直言ってオチには違和感があった。カティ・オウティネンも居なくなってしまったが、アンドレ・ウィルムも自立しました、の方がすんなり来るような。取って付けたようなハ>>続きを読む

白い花びら(1998年製作の映画)

4.3

ほとんどサイレント映画。サカリ・クオスマネンが田舎を去る際の仰々しい劇伴と追いかけてくる犬の馬鹿馬鹿しさ!