本作の評判は聞いていたが、実際に観ると破壊力は想像以上。「Disgusting」という表現がぴったり。女性目線では認知の歪みが限度を超えているのだが、なぜに自分が12歳に魅力ある存在などと勘違いできる>>続きを読む
エピソードはともかく、肝心の人物像の迫り方に力がなくて感情移入が中途半端に終わった。映画としてはいまひとつ。残念。
それにしても、エイミーワインハウス同様、あれほどのものを持って生まれなければ、こんな>>続きを読む
「大好き」があふれるクレオとグロリア、ひと夏の異国の島、なんて愛おしい映画でしょう。
スカウトされて演技初挑戦の5歳かぁ。スタッフに見る目があるというか、これはスカウトするわ!という、ヤバいおチビさん>>続きを読む
大沢たかお大沢たかお大沢たかお!という一本。
シリーズベストだけど、1作目は長澤まさみ、2、3作目は大沢たかおのキャスティングが成功の大部分を占めた感じ。他の配役も悪くないが王騎は他の誰かではダメだっ>>続きを読む
特にグレイシーにとってそれは、世間に対しても、家族に対しても、自らに対しても、「愛でなくてはならない」もので、疑問を挟んではいけない関係だったのだよね。
耳に残り続ける音楽といい、違和感の演出が巧み。>>続きを読む
クルド人は「国を持たない世界最大の民族」といわれている。迫害され、難民化するケースも多い。
日本では昨今、不法滞在の不良外国人だと叩かれているが、難民認定されず正規には就労もできず、社会保険にも加入で>>続きを読む
前知識なく観たけど、想像よりシブい映画だった。車やモータースポーツにあまり興味のない私でもその名を知るエンツォだが、成功物語でも英雄物語でもなく、むしろ「この人幸せだったのだろうか」と。
登場人物すべ>>続きを読む
『マジックマイク』はがぜん最初のが良かったね、
だんだんシンプルさを欠いてキレもなくなった。チャニングテイタムもソダーバーグも年をとったかな。チャニングのダンスはいまだ見事だったけど、彼の魅力が十分に>>続きを読む
依存症もこじれた親子関係も、生やさしいものではないだろう。でもやっぱり、愛情なのかな。この父さんはもう決して、あきらめたりしなさそうだったよ。
見てる方がテレちゃう父娘共演だけど、実際いい関係なんだろ>>続きを読む
いやー、すごくおもしろかった!
実録タッチの撮り方も合ってたし、業界のジェットコースター感も味わえたし、スリリングだった。映画としてとてもよくできていた。これは劇場で観たかった。
ブラックベリー、そう>>続きを読む
なんというか、いそう、いるいる…!って業界の男の実に嫌な感じを実にいい感じに見せてくれちゃって、これ、ホン・サンス本人なの?…だったらクソだな、ホン・サンス。なんて思いながら観た。好き(笑)。
映像美の中の美術作品を、芸術の合わせ鏡みたいな不思議な感覚で観た。
巨大アトリエの空間やバーナーでの創作が効果的に伝わった。幻影のような、ヴェンダースらしい映像と織り交ぜての演出も好きだった。
普段は>>続きを読む
頭使わず軽く観られる内容。たまにいいけど、こういうアメリカ映画、ドラマには、信じられないほどくだらないのもあるので、これはバカすぎずちょうどいい。きっとすぐ忘れるけどそれでいい。
ニコール・キッドマン>>続きを読む
期待以上でした。シンプルに、こういう映画を好きな人が好きだと思わせる映画。いいお話だし笑えるしキュートだし、映像もきれいでした。主人公が変わっていくところにはかなりグッとくるものがあった。役者も良かっ>>続きを読む
とてもいいお話。
魅力的にはほど遠いおっさんと、いい子にはほど遠い少年の成長物語で、育て合い。
なんていうといかにもつまらなさそうだけど、人物像に力強い説得力があり、ユーモアも効いていて、引き込まれた>>続きを読む
以前の職場が骨董通りにあり、たびたびお世話になった「ふーみん」。当時キッチンにいらした小柄なふーみんさんが印象的でした。食べ飽きない家庭的な台湾料理、わたしは納豆チャーハン派。思い出と共に観るのは私だ>>続きを読む
お行儀が悪くてキュートな女子、『ブックスーマート』のアメリカの上位大学に行くような二人とは属性が違うけど、キュンとする仲良しぶりに重なるものがあった。若さの弾けるようなエネルギーが、見てて楽しかった。
ただ必死で生きようとしていただけ。
傷つけられても傷つけず、弱かったからではない、やさしかったから生き延びられなかった。
親ガチャとかいうけど、それで人生決まるような世の中ならクソだと思う。自分もその>>続きを読む
わたしは前作の方が好き。アニャ・テイラー=ジョイは悪くなかったけど、ディメンタスのキャラクターにあまり新鮮味を感じなかったし、悪役軍団(笑)がびみょうに人間くさくてマッドマックス的にはなんかキレが足り>>続きを読む
最高だったー!人の感情の複雑怪奇さをこんな風に描き出すとは!
「テニスはコミュニケーション」かぁ。臨場感抜群の映像と音楽と共に胸が高鳴るクライマックス!あのサーブは予想したものの、ラストは予想できなか>>続きを読む
家族愛に友情に師弟愛に満ちた夢実現感動物語なんていうとウソくさいけど、先が読めようが、できすぎた話だろうが、そういうことはいいやと思える映画がときどきある。
フランスのオペラ映画とはいえお高さゼロで、>>続きを読む
生きづらさのありようが、紋切り型ではなく、繊細かつ鮮やかに表現されていた。
いわゆる発達障害を思わせるあみ子に相対する周囲の人たちの多様さも、あみ子の豊かな内面も、ちゃんと描けている。
誰も悪くなくて>>続きを読む
評判通り、息苦しい時間だった。よくできた映画だった。
面倒を嫌い保身を優先させる教師たちと、天使ではない子どもたち。本当にありふれた教室であり学校。カーラもオスカーも、むしろまともな分はみ出ていた。>>続きを読む
世代は違うが、安田かずみに興味を持ち本を読んだりしたことから意識した人。
トノバンをというより、タイトルにもあるように、彼が活躍した「時代」を強く感じられるフィルムだった。時代を生んだ人であり、時代が>>続きを読む
残虐シーンがなくとも、最初から最後まで恐ろしかった。
とにかく異様。グロテスク。
生殺与奪の権利を持つことを当然とし、奪われる側のことなど一顧だにしない。いまガザで起きていることとの相似性は言うまでも>>続きを読む
マ・ドンソク出てるから観たけどイマイチ。彼の魅力が発揮されていないし、他の役者もパッとしなかった。
スリリングでもなく感動的でもなく、見せ場がない。ストーリーも平凡というか、陳腐です。
いい作品。
横浜流星も清原果耶も、若い瑞々しさとひたむきな視線がよく役に合っていた。
原作者は水墨画家でもあるのか。なるほど。
彼の音楽の偉大さ、存在のドラマティックさに対して物足りない出来だった。
主役はカッコよかったけど、全体にみんなこぎれいすぎた印象もある。
しかしこういう人を、カリスマと言うのだよね。そして改めて、名曲>>続きを読む
屈託のない笑顔のメイは、カリスマティック、エキセントリックなヨーコと違い、普通の感覚を持ち合わせた、皆に好かれた人で、ジョンが彼女のような女性を愛したと知ると、ジョン・レノン像が変わる。
それにしても>>続きを読む
初めての劇場鑑賞。レンタルして観たのも遠い昔、若すぎてよくわからなかったところもあったに違いない。改めて、名作だった。こんな天使像、ニック・ケイヴ、そしてコロンボ、素晴らしすぎる。
ニック・ケイヴ聴き>>続きを読む
『ビヨンド・ユートピア』との二本立てだったのでギャップが凄まじかった。韓国&北朝鮮の兵士のおバカで笑える屈託のないコメディなんて、北の人たちがこういうのを普通に見れて、大笑いできる日がきてほしい。
同じ地球の、ご近所に生まれてきて、小さな子どもまでがどうしてこんなに辛く恐ろしい思いしなくちゃいけないの?って、究極の不条理。「国ごと刑務所」って言ってたけど、シベリア抑留とか、そういう方に近いと思っ>>続きを読む
言葉になり切らないどうしようもなさが描き込まれていた。激情や、ゆるふわな感情じゃなきゃ映画にならないというわけではないよね。現実世界でもみんな、形は違えど中途半端を生きてるよ。行き場のない主人公をバカ>>続きを読む
ニュースで知るのとは違う、人間目線の解像度で、一様ではない中国を見せてもらった。動く時代の波も顕著に感じられる。にしても大陸のスケールは別格。
景観の美しさにも息を呑むが、ツームーの美しさにもびっくり>>続きを読む
「いい女」が都合のいい女っていう、昭和男目線のファンタジーじゃないか。
どうしようもない男だけど魅力的っていうのはあるんだよ、でもここに出てくる男たちは、ただどうしようもないだけ。しかもそんな自分に酔>>続きを読む
漫画原作らしいファンタジーヤクザの世界。これはこれでいい。
が、黙って消えてそれきりが、大人の思いやりだと思うぞ。