1号さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

1号

1号

映画(1001)
ドラマ(97)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

4.0

これ観たとき、エンタメとしてスリリングでおもしろい!と思ったんだけど、最近リーマンショックを追ったドキュメンタリー『INSIDE JOB 』を観たら、ほとんどまんまというか、むしろ現実の方が過激だった>>続きを読む

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.1

当時大好きで、部屋にフライヤーを張っていた。
自由と尊厳には、当たり前に手にしている者にはわからない価値があるのです。たとえ刹那的にでも、取り戻したら戻れない。

30年以上も前に、男性であるリドリー
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

「傑作」と聞き、タイトルに怯みながらも初ピンク映画。しかしこれ。昭和49年当時、タイトルに釣られて見たおじさんたちは怒らなかったのか(笑)。
評判通りの映像で、なんと言ったものか、前衛的な社会派作品?
>>続きを読む

墨東綺譚(1960年製作の映画)

4.1

いやいや素晴らしかった。
豊田四郎は『雪国』を観て、さほどの印象を受けなかったが、こちらは素晴らしい。役者も良かったなぁ。
吉原は公娼街で玉の井が私娼街だったんですね。最初は、娼婦たちを元気に明るく描
>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

みんな傷ついていてみんなやさしい。皮肉のない、温かいスープのような映画で、人恋しくなる。
誰も彼もがシャープに生きなくたっていいんだよね。

この監督の間(ま)が好き。シーンの合間に挟まれる情景が好き
>>続きを読む

フジヤマコットントン(2023年製作の映画)

4.0

本当に、生成りのコットンのような、と表現せずにはいられないドキュメンタリーであり登場人物たちだった。笑顔ってこれほどいいものなんだと思わされた。
たつなりさんの写真の作為のなさよ。この映画もそうだが、
>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

スピルバーグ版が記憶から消えていて比べることもできないが、ミュージカル仕立てに違和感なし。
フェアリーテイル的な部分を含め、黒人女性讃歌にして、現実にはこのようなハッピーエンドを迎えることができなかっ
>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

すごく楽しみにしてたのだけど、なかなか物語に乗れず、中盤くらいからかな、入り込んだの。
30年経とうが画はエリセ。深く、詩のよう、絵画のよう。いまのアナも、人生終盤にかかった者ならではの記憶も、堪らな
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作に忠実だったし、みんなとてもよく似てた。アシリパ役はなかなかよく、白石役はなりきってた(笑)。
だけどまだ序盤も序盤でしょ。この先続編を観続けるのは、わたしはちょっとダルいかな。
で、え?井浦新あ
>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.2

『アメリカン・ユートピア』を劇場で鑑賞したとき、ファンでなかった自分の不覚を悔いた。以来本作も劇場で観たいと思い続けていたのでIMAX嬉しかったよー。
さすがの映画的撮影でデヴィッド・バーンの天才ぶり
>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

アクション三昧。キアヌ・リーヴスもいいが、ドニー・イェンのキレが素晴らしい。トム・クルーズの走りにも驚いたけど、この二人もアラ還って、ストーリーよりそっちに感心しまくっていた。ダテにスターやってないね>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.9

ちょっと紋切り型すぎるかなと感じられる設定ややり取りが気になるけど、テーマに対してわかりやすく、かつライトな描かれ方は、誰にでも観やすいと思う。
三浦透子もいいけど、前田敦子もいいよね。役者としての近
>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

全篇通して退屈せずに観ました。きっと劇場で観たらさらに没入したと思う。
派手なことも起こるけど、それだけではなく、鹿とか歯とか、びみょうに不気味な演出もそつなくなされていたり、いわゆるパニック映画のよ
>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

4.0

杉並区民の政治への参加意識の高さの賜物かといえば、同じ区民に選ばれた前区長やら見ると他と変わらない。
開票に際し岸本さんは動じず、負けた後にも続く活動のことを考えていた。そうじゃないのが多すぎて新鮮に
>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

いいねー
なんだろうね、この、言い表せない感じ。時代の感じも、やさぐれ感も、ふとしたシーンも音楽も、絶妙にカッコいい。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

監督と主演くらいしか前知識なく鑑賞。同じテーマを与えられた(予算は超潤沢)個性の異なる気鋭の監督が、一人は『バービー』を、もう一人は本作を作った。そんな作品だった。
隅から隅まで美術が凄まじく、ものす
>>続きを読む

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実(2010年製作の映画)

3.9

いま見てもおもしろい。とはいえ事実なので、おもしろいという表現が適切どころではないひどい話で、スケールもスケールにつき、社会不信に陥りそうな内容。
話の運びが速く、この手のことに知識が足りない者として
>>続きを読む

遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.9

遺灰が主役? 登場人物を追わない映画なので特定の誰かに感情移入して観ることができない、そういう作りの映画。交差する時代と場所、端正な映像、印象的な音楽。淡々としながらドラマチックでもある。いろいろ高度>>続きを読む

君は行く先を知らない(2021年製作の映画)

4.0

いい映画だった。家族全員いい味なんだけど、特に子ども!自然すぎて演技みたいじゃないんだけど演技なの?と呆気に取られるような子役だった。犬まで自然な演技だったよ。
イランの乾いた景色、引きの画にグッとき
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

原作は小説のようだけど、映画で描かれた物語自体はいたってシンプルで、描写がすべてみたいな作品だと思った。コット目線で描かれる日々は、緊張感に満ちていていたたまれない。誰であろうと子どもにあんな思いをさ>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

3.8

もちろん時代的に、だが、男たち(笠智衆除く)がロクでもない。なかなかに腹立たしくてしんどい。
そしてLife goes onの、東京。
わたしの観た小津映画では最も事件のある物語かも。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

とうとう観た。正直期待していなかったのだけど、おもしろかった!
人間の物語は薄っぺらいものの、怪獣映画としては最高の出来ではないか。ハイパーなハリウッド版より遥かに良くて、堂々本家!
時代設定は正解だ
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

おもしろかった!
細部までよくできた映画で、特に何が起きるわけでもないけど、ティーンエイジャーの、この世界への違和感、なんともいえぬ居心地の悪さがヴィヴィッドに表現されていた。
ウソのない大人を見抜く
>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

最後の方は読めてしまったけど、オリエンタル急行よりおもしろかった。
アガサクリスティのようなクラシックなミステリーものは残酷シーンがなくて上品なので安心して観られる。

エマ・マッキーってマーゴット・
>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

4.0

サラリーマン辛いって、あの戦争に行った人でも思ったものなのだろうか。
いま観ると、遅刻に悪びれず、残業してるふうもなく、マージャンにふけり酔っ払い、休日は仲間とユルいハイキングに出かけ、家に帰れば「飯
>>続きを読む

ヤジと民主主義 劇場拡大版(2023年製作の映画)

4.0

スクリーンに向かって、道警と高裁にヤジを飛ばしたかった。
権力者が歓迎一色の中で気持ちよく演説するお膳立てを警察がする異様さ。一般人を取り囲んで、あれは事実上の暴力だよね。恐ろしかったろうに、裁判しか
>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

80年代こんなかぁとか、さすがに日本より親子関係が大人だよなぁとか、いろいろ思いながら観た。
シャルロット良かった。フランスきってのカリスマでありアイコンの両親のもとに生まれた彼女が、”普通の人”を演
>>続きを読む

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.0

『ファースト・カウ』が素晴らしかったので2本目のケリー・ライカート作品。
アクションもミステリーも恋愛もハートウォーミングもトラウマも、映画的なものはなにもなく、事件らしきは自由すぎる登場人物たちと給
>>続きを読む

キング(2019年製作の映画)

3.8

記録漏れ。
この時代のものは割と好きなので、なかなか見ごたえありました。
キングよりプリンスのイメージではあるけど、ダークな中でも美しいティモシー、ファンにはおすすめ。

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.8

興行が振るわず短期間で終わりそうだけど非常にいい作品、と聞いて観に行った。
確かに、すごくいい物語で、力作だった。途中なぜか退屈したものの、素敵な旅をした気分になりました。アニメは詳しくないけれど、新
>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.1

実にフランスらしい(小難しいという意味ではない)映画にして史上最高レベルに美味しそうな映画だった!
料理そのものがただ素晴らしいのではなく、19世紀の美食の、しかし貴族趣味ではないキッチンや道具類、豊
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.2

冒頭見せられたシーンのお陰で、やさしさが、不器用さが、友情が、愛おしくなるほどにハラハラ。人の命が軽い開拓時代の空気に、最後まで我に返る隙も与えられなかった。お見事。
ラストをあぁしたのはもう、何度思
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

ヴェンダースが美しいと思うものが、どうにも好き。最近安売りされてる「ささやかな幸せ」や「丁寧な暮らし」とは違うものだ。
主人公は、あらゆる意味で清潔で、現実には白馬の王子並みにいないおじさんだが、役所
>>続きを読む

ティル(2022年製作の映画)

4.1

自分より劣る者とし差別したとして、14歳の子にこのような所業を”普通の人”が働けるものなのか。そして無罪である。これほどの不正義がまかり通ったのが1955年ということに愕然とし、次の瞬間、ガザを思った>>続きを読む

聖なる証(2022年製作の映画)

4.0

一年以上前の記録忘れ。
『ナチュラル・ウーマン』も『ロニートとエスティ』もすごく好きだった。同じセバスティアン・レリオ監督作品で、これも良かった。『ロニートとエスティ』はイギリスの正統派ユダヤコミュニ
>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.8

画が美しい。フローレンス・ピューがほんとに10代に見える。彼女はこの時代の作品にもとてもよく合う。いい役者。
物語は割とシンプルで、ビジュアルの力で見せる映画。