kenkenさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.8

ダサいけどカッコいい。真っ直ぐカッコいいから凄い。
1と比べるとだいぶ渋い展開だった。

千年女優(2001年製作の映画)

3.9

千年かけても、二度と戻れなくても、走って追いかける。
途中からは整合性とか気にせず観てた。でも最後のセリフとか実は色々しっかり纏まってて流石。

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、ミラーの墓の前でライアンは彼の言葉を反芻する。でも、ライアンが生き残った背景にはもっとたくさんの兵士達が存在している。語られない兵士達。
凄絶で悲惨な映像には、決して英雄譚や綺麗事にさせない作
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セブン(1995年製作の映画)

4.4

重厚感、緊張感のある画作りに惹き込まれる。ラスト、呆気なくエンドロールに入るのがただ現実を突き付けられるようで、余韻に浸る事も許されないようで残酷。

水の中のナイフ(1962年製作の映画)

3.5

湖上のボート、登場人物は3人だけの限定されたシチュエーションがメイン。微妙な関係性の変化が見え隠れし始め、遂に弾けるラスト30分が面白い。そこまでは正味退屈だった。

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.4

流れるような展開の速さと大仰な音楽の素晴らしさ、ビジュアルの強さでPV観てるみたい。違和感ありまくりのアテレコとか気になる箇所もあるけど、良い歪さとして受け入れられる。
ただ、観てて菅田将暉にも小松菜
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名前(2018年製作の映画)

4.0

予想以上に面白かった。設定は奇抜だけど謎要素がいい具合に物語を引っ張ってて、ミステリ的な楽しみ方が出来る。津田寛治と駒井蓮も魅力的な存在感。自然と2人に感情移入していくし、中盤からは何だか観てるだけで>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.8

ストップモーションアニメとは思えない滑らかな動きと、背景美術の美しさや怪物の造形のユニークさ。映像美に惹かれる。物語にはノレたりノレなかったり、を繰り返しながら観た。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.5

195分、長さを感じさせない。モノクロの映像と淡々とした描写が、却って残虐性や異常さを際立たせる。
全ては救えず、理不尽が罷り通り、そして今も繰り返されている。

渇水(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

カラッとした色味の画面。渇きも水も効果的に伝わってくる表現。人の嫌な所も湿っぽさ無しで描写されてて、ある意味見易かった。
終盤は想像以上に綺麗に収束していくから少し拍子抜けしたり。でも、実は根本的な問
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

物語性がないとは聞いてたけど余韻もなかった。とにかくイメージの奔流を浴び続ける。ずっとニヤニヤしてたけど、観終わってみればちょっと物足りない。まだまだ宮崎駿の世界、映像を欲してしまう。無理して理解しよ>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

「生きられない」ってセリフに全て詰まってる。情けなさと神経質さと躁鬱と自己嫌悪。褪せた映像と風変わりな演出も込みで分かる。分かってしまう。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

タイムループで巻き起こるパニックと、状況を受け入れてからの逃避行だったり「初期位置」「次のターン」みたいな用語の面白味、抜け出す為のワチャワチャ。2分だけっていう短さが良い。
意外とストレートであっさ
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波紋(2023年製作の映画)

2.6

題材的にもっと重くなりそうな所、軽快なテンポで半分コメディ。セリフも薄いとすら感じてしまった。狙ってるんだろうけど。
依存体質の主人公の解放、最後その感じの描写で良いのか?と思ったり。水の演出にもあん
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なぎさ(2021年製作の映画)

4.6

暗い画面に目を凝らし、微かな音に耳を澄ます。何が映っているのか、何が鳴っているのか。集中すればする程惹き込まれて行く魅力。顔の見えない他者、入り組んだ時系列含めて説明は殆んどなく、解釈は観客に委ねられ>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.4

意外と冴えたショットに時々ドキッとする。
実は色々展開があるけど、劇的な変化は見えない。主人公の変化を緩やかに描くのが良い。
後半の都市開発の話はなんか取って付けたように感じてしまった。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

強過ぎる…。アメコミの映像化とかの次元を超えて、アニメーションの表現が凄まじい。

話も展開も前作と比べるとかなりハイコンテクスト、何ならとっ散らかってるのに面白い。自由意志というテーマが軸にあるから
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

『アクロス・ザ・スパイダーバース』観る前に復習。やっぱとんでもなく面白い。アメコミの画風を表現したアニメーションの良さは勿論、展開とキャラと音楽が兎に角ツボを外さない。最初から最後までずーーーーーっと>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

全てがエネルギッシュ。何これ?!って笑いながらツッコミながら時々シリアスな展開にグッと来て、でも熱量が全てを圧倒していく。そしてやっぱり笑ってしまう。ギャグが面白いとかそう言う事ではない。勧善懲悪、白>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

モノクロの静止画で構成されてるけど、動きや緊張感が伝わってくる。しっかりSFとしてカッコいい。

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.8

画面から迸るエネルギー、何とも派手な演出。熱量でグイグイ引っ張る映画。1970年代という時代の記録でもある。
後は好き嫌いの問題?娯楽であり社会派であり、でも自分はそこまでハマれなかった。

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.3

綺麗な青春とは言い難いけど、どこか瑞々しい。気怠げに教室で寝転ぶのも突然踊り出すのも、そもそも台風の日に生徒数人で学校に取り残されるシチュエーション自体が非常に「分かる」。
とは言え過激な要素がそれな
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.2

ヤクザ映画の面白さ、テンポの良さ、ドライな描写。内部抗争が激化する後半、面白が加速していく。最後まで渋いカッコ良さを外さない菅原文太。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.1

キテレツな編集と特殊効果と古い演技で何ともカオス、サイケデリック、でも息を呑む程惹き込まれる瞬間があったりで目が話せない。クンフーがカッコ良過ぎるし魅力的過ぎるな?

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

4.2

前作よりだいぶコミカル路線になったなーアクション含めて。省略できそうなシーンがチラホラあったり観ててダレかけたけど、戦闘でこれだけ振り切ってくれたら何も言えない。誰が誰を殺したか?そもそも何が目的か?>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

窓から切り取られた人々の日常を横移動しながら観察する視点。見る/見られるの関係が逆転する瞬間。絶対的安全圏だったはずの部屋に相手が乗り込んでくる予感の恐怖。見所は沢山あり。

窓から見えない壁の向こう
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「怪物」は不祥事を隠蔽する教師や思い込みの激しいモンスターペアレントや性的マイノリティの子供なのか?そのどれもが一方の視点から見た姿でしかなく、観客の目からはイジメの実行犯や虐待する父親が怪物に見える>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

さざ波の音、虫の鳴き声、観光客の喧騒、ラジオから流れる音楽…記憶の中の夏を呼び起こされる。そして徐々に色濃くなる死の匂い。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

テルコだけじゃなく、登場人物全員に綻びが見える時がある。聖人なんていない。バーベキュー辺りからはずっと面白い。痛くてしんどいけど愛おしい。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.9

不可解な要素、違和感に翻弄されながら映像、音、演技に惹き付けられる158分。観る度に解釈が変わりそうな緻密さ、深度。冒頭から最後まで予想を裏切られ続ける。

海へ行くつもりじゃなかった(2017年製作の映画)

3.6

何て事のない瞬間、でも奇跡のような瞬間で魂は輝き始める、のかも。

ターミネーター(1984年製作の映画)

3.6

そう言えば2しか観たこと無かった。

設定の勝利。あと劇伴に凄く時代を感じるなーと思ってたら、84年の映画だったのか…。2が制作されるまで結構間空いてんすね。

恋は光(2022年製作の映画)

3.7

実在感のない演技に戸惑うけど、4人のキャラクターの違いは分かりやすくて、そんな彼らが交わる時の化学反応が楽しい。やり取りが演劇とかコントを見てる時のような趣き。良くも悪くも。

それでも観てると段々面
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.4

イカしてないけどイカしてる。音楽とモノローグとテンポ。「Born Slippy (Nuxx) 」がかかるとことか最高すね。ラストが良い映画は最高。