シルヴィアンさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シルヴィアン

シルヴィアン

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怪談(1965年製作の映画)

4.9

あんだけのセット組んでほぼスタジオ撮影。やりたい理由もやる意味も解るけど正直気が狂っとる。

特に耳なし芳一は最早「怪談」じゃなくて「神話」。壇ノ浦という神話を見せられている。
平家っていうと人間味も
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切腹(1962年製作の映画)

5.0

傑作。三國連太郎と仲代達也。
普段映画で気分悪くなることはどんなにグロくても無いんだけど、竹光はトラウマかも知れん。
最後のお取り計らいが武士の最後をベキベキに圧し折っていくのは、全て半四郎の言う通り
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俺たちは天使じゃない(1989年製作の映画)

4.8

「ポケットの中には、」
いつも手の内にあって、いつのまにか見失ってるそんな物。信仰ってのはそういう物を見易くする眼鏡的なもので、結局は自分で見ようとするしかないのよね。
またマリア信仰メインなのが何と
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ジョン・カーター(2012年製作の映画)

2.0

「なんっか昔見てぜんっぜんタイトル思い出せないけど、確かパツキン美女プリンセス(年増)が出てきてSFで味方が可愛かったな」というディティールボロボロの記憶を元に探してたら、奇跡的に見つかったので記録。>>続きを読む

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.9

脚本すげぇ。やっぱ戦前の邦画は力強くて堪らんやな。
戦後から現在まで続く陰鬱と生々しさってのがまるでなくて、楽しいは楽しい!カッコイイはカッコイイ!悲しいは悲しい!ていう気風の良さ?このゆるゆるとルー
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プロメア(2019年製作の映画)

3.5

どうやってもグレンラガンアニメ版を当時ベロベロに泣きながら、終盤は歯を食いしばって拳握り込んで見てた人間のレビューになっちゃうので言い切ります。イマイチ。
カミナは戻ってこないんだと悲しくなってしまっ
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子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる(1972年製作の映画)

4.2

いやあ、今こんなん作ったらいくらカッコ良くてもポリコレで一発炎上じゃねえの!?って思いながら見てた。
でもそんな事どうでもいいね。
なにせ若山富三郎がカッコイイからね。
やっぱこの人の目の演技怖いなあ
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修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

4.5

この気狂い犬めらがぁ!!
凄い楽しく半笑いで見てたようなもんなんだけど、思い出すのは原田芳雄、岸田森、先生の狂った嫁等々。なんか雪さん存在感薄いな。周りのアクが強すぎる。
撮影が鈴木達夫らしくキレ上が
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.4

思わず泣いちまったよ...。
1のホムセンアクションを期待するとあまりにもコンバットしてるので面白さのベクトルが違うかも。
宣戦布告シーンが怖すぎてマッハで惚れ直しちゃうな。というか相変わらず渋くて格
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ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

4.5

圧巻。燻し銀の主人公が寡黙に彼の正義の天秤によって目指す所を成し遂げていく様は胸が苦しくなりながらも痛快。後半の画面がキレッキレに冴えててラストはパゾリーニの親殺しを持ってくるのか!と流れに反してはし>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.8

やってることはとてもバイオレンスだけど、映画の作りとしてはとてもお行儀が良くて好感触。
戻ってくる目付きが静かで静かで、平坦な印象のシナリオだけどラストシーンはなかなかグッときたね。いきなり始まる濡れ
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.6

「たかがオッパイです!人を殺したわけじゃ...!!」
一作目よりパワーアップして帰ってきた教授達に加え、新しい仲間が加入する2作目。デッパツの説明会から始まり留めは世界的七三のおじさんネタを引っ張って
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.6

クソ面白いじゃんか!おん!?
探しまくってやっと視聴できた今作。
いやー、それにしても、ディアブロスウィングオーケストラって結構有名だったんですね。日本人が認知できるんだからそれもそうか。あのバンドは
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座頭市と用心棒(1970年製作の映画)

4.3

エイリアンvsプレデターじゃん!と思って飛び付いたけど、岡本喜八にしては暗かったな。もっと派手にバカかと思ったら違った。
序盤がかったるいけど岸田森登場あたりからエンジンかかって面白い。最後の最悪さに
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

5.0

身内の葬式の後ってこんな感じよね。
うちの祖父さん祖母さんは1人を残してみんな死んでて、一人一人の葬式を結構面白おかしくやってたんだけど、そんな感じ。
一頻り宴会して最後に母と私だけになった実家の空気
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ひなぎく(1966年製作の映画)

4.6

圧倒的意志による「可愛い」の攻撃力。内角高めの豪速ストレート。デッドボールも辞さない社会へのアンチテーゼ。正直キレが鋭すぎる。誰だよコレをはじめにお洒落映画とか言ったヤツ。「一切皆苦、諸行無常、諸法無>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

あー、んーんー、書きづらいんだけど、とってもバリーリンドンです。あとアマデウス。これ、難しいよ。だって挑んでるロウソク光源の二代巨頭が強すぎるもん。内容もサクセスとか人生とかちょっと被ってるし。
監督
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狩人の夜(1955年製作の映画)

4.0

み、見ちゃった...。
あーもー、ロバート・ミッチャム。彼を見るのは2回目なんだけどよりにもよって前見たのが「なんという生き方!」。ぜぇんぜん怪演が頭に入ってこない。それにパールちゃんの抱きつき方とか
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いのちぼうにふろう(1971年製作の映画)

4.5

お正月にお母さんと見た映画(2019)
和製プライベート・ライアン
あまりにも呆気なくてあまりにもあんまりだった。
原作山本周五郎の時点でアメリカンニューシネマな普段だったら中指ブったてるラストの予感
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十三人の刺客(1963年製作の映画)

4.5

お正月に消化する積み映画その1
此度、明石藩主松平左兵衛督斉昭様におかれましては先の参勤交代のご道中、ご不幸にもご病気を召され、ご帰還相成らずの御様相。ご当家の皆々様のご心中お察し致しますと並びに、斉
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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

2.5

お正月にお母さんと見た映画(2019)
見たかったというので見たが感想は閉口の一言。その後に見たボーボボの話でもしようかって感じ。ハジけ切れなかったねえ。絵面はこんな面白いのになんでいっさら盛り上がん
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大菩薩峠(1966年製作の映画)

5.0

お正月にお母さんと見た映画(2019)
登場人物みんな頭おかしいので2人でツッコミを入れながらダラダラと。
特にお浜への若先生のコメントはどの角度から聞いてもクソ野郎なのに、正論でしかなくて濃縮還元純
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影武者(1980年製作の映画)

4.5

お正月にお母さんと見た映画(2019)

見たことないから見たいというので一緒に視聴。ラストのバリーリンドンのアレじみた出撃にブーイングを放つ母とその横で泣く娘。
視聴後に母がポツリと言った「みんな信
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.5

ステイサム!?木曜洋画劇場か!?と思ったらお純なシスターと渋い内容に真剣になって見てしまった。なんで?

もー、立木文彦の声でジェイソン!ステイサムゥゥウウウウ!!をワクワクしながら待ってたのに、また
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人魚伝説(1984年製作の映画)

4.8

国内カルト映画といえばって感じでそこここで名前が挙がっていたので。

エロシーンそんなに尺いる?ってぐらい長いんだけど、クライマックスの延々と逃げ惑う人々を追っかけ回しては殺して回ってるのを見るとあの
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

4.7

何だこのタイトルは!?木曜洋画劇場か!?とテンション爆上げで見始めたのに途中からギャグのエモさと渋い本筋に真剣になって見てしまった。

大体の作品の登場人物って本編だけの世界の人間って感じで生活臭とか
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スティール(2002年製作の映画)

3.0

おフランス産スタイリッシュアクション映画。
さすがオシャレさんだぜ。
内容はない。

ギャラクシー・スクワッド(2014年製作の映画)

2.5

バカのイッツ ア スモールワールド。
ひたすら理不尽にバカを見続けるバカ映画。毒にも水にもならない感。
こんなポジティブにもネガティブにも面白くねえ映画もないな。最後まで見させる謎のパワーがある分タチ
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吸血鬼(1932年製作の映画)

4.8

再鑑賞。
全編通して悪い夢を見ているような気持ちになる。
棺桶から見るショットが印象的。

恐怖の報酬(1953年製作の映画)

5.0

ジョージイイイイイ!!!
おなじ名前の映画が今上映してたので、久々に。やってる方はリメイクの方かな?
まあ道中。ハラハラもドキドキも満載でとっても怖いんだけどそれよりも、個人的には最後のあのセリフ。昔
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ブラック・ナイト(2001年製作の映画)

2.3

アテもなく映画を選ぶ時は大体エロそうか、バカそうか、クソそうかの3つの点で選んでるが、コレはまごう事なきクソ。期待もしてなかったが期待値以下。でも私、嫌いじゃないです!

なんかイチイチ惜しいんだよな
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.9

娯楽時代劇ばっか見てたので一気に食指を変えてブラジル社会派映画を一本。グルっと地球を半周して同じ腐敗を見る。なんつって。
リズミカルな暴力と一直線の激情の中にいる彼らの青春。まるで無邪気に爛漫に人殺し
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雨あがる(1999年製作の映画)

4.4

ウチの母曰く「人に優しく出来ることこそ教養」
職場でやりきれない案件が発生して、もう絶対辞めてやるというメンタル怒髪天の状態で視聴。
昔見た時は訥々としててただただ良い映画っていう印象だったけど今日は
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.0

途中で飽きちゃってコンラート・ファイトの画像を探し出してしまった。彼は奇跡じみて美しいなあ。なぜ私は彼と同じ時に生きてないんだろ。でもそうなら彼を知ることもなかったか。
そんな横目で、首絞めて何で吐血
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