ぐっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぐっち

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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.8

パニックの先にあるものは。
人を陥れる者、ただ怯える者、
それでも人を守ろうとする者、
結局は個々人の本質しか表れない。

そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

そして何かになることは容易でない。親子でも、夫婦でも、ひとりでなれるものではないからだ。
自分のことばかり考えていると、その本質を見失いがち。自分が何者かになるためには相手のことを考えよう、良質な気づ
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

国家は誰のために存在しているのだろうか。
「経世済民」、この尊厳に満ちた言葉が虚しく感じる。
危機の時こそ権力が民を救済してくれるなんて思わない方がよい。この映画から伝わってくるメッセージは現下のコロ
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.4

思っていたよりアクション少なめな気がする。
関西ローカルで正月の昼間にやる新春ドラマスペシャルみたいなノリやった。

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.4

フォルトゥナの瞳、着想が良いだけに映像として表現するには難しかったようだ。
もっと劇的に、もっと複雑に、運命を交錯させてみたらもっと面白くなったのかもしれない。
運命という抗えないテーマを扱った意欲作
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幽幻道士(キョンシーズ)3(1988年製作の映画)

3.5

サモハンだ、キンポーだ、ゲジゲジ眉毛のムササビ道士、異様にスペック高そうなフルメタルキョンシー、挙げ句の果てには金おじいさんの白塗りと方向性がとっ散らかっている。前段もなく当たり前のように新キャラが現>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.8

わがまま言ったっていいじゃないか。お互いに迷惑をかけまいと我慢を重ねてギスギスするよりも、いっそお互いに迷惑をかけ合う人生の方がQOL、生活の質は高まるのではなかろうか。

共同体の在り方、社会で生き
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青空娘(1957年製作の映画)

4.2

若尾文子は「さようなら」という台詞がよく似合う。「左様ならば、」という接続語を挨拶にする粋な精神性が失われつつあるのか最近ではあまり使われない。
絶対に失いたくない普遍的価値、当時の街並み、世俗、しか
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キングダム(2019年製作の映画)

3.6

日本の総力を挙げたアクション大作だと思う。でもやっぱり物足りない。残念でもある。

「やー、やー、やー、我こそは源氏の…」と戦の前にどうしても口上を垂れてしまうのは最早日本人として拭えない性なのか。日
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EXIT(2019年製作の映画)

4.5

手に汗握るどころの騒ぎでないthrilling‼︎
韓国映画の底知れぬエンターテイメントをこれでもかと見せつけられた感じ。2人の愛嬌溢れるアクションにBlabo‼︎

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

この男に任せて大丈夫か。

あ、えーと、映画の話です。

記憶を失わずとも変わってほしいものです。

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.6

終始、映像の美しさを追求した作品。しっとりとしていて何だか儚い。
情熱の部分はどうだろうか。各人が背負うものの描写がいささか淡白に映る。
演奏シーンは圧巻、ピアノに向き合う人たちの苦悶と希望が響き渡る
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復活の日(1980年製作の映画)

3.0

今観るべき映画かと問われると迷う。目下の状況において、小生にとり本作を見ることは精神衛生上良くなかったように思う。

映画としては非常に大作で見応えありです。

将軍様、あなたのために映画を撮ります(2016年製作の映画)

3.3

運命とは誰しもが想定することはできないが、これ程までに数奇な運命を辿ることは想像にも及ばない。常人には語ることのできないドキュメントである。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.8

同じ時の流れの中で大切な人と過ごし、分かち合えることって奇跡、ちゃんと理解しているようでしてないんだよなぁ。過去も未来もない、いま目の前で起きていることが人生なんだと。

それにしても…小松菜奈って天
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暗殺(2015年製作の映画)

3.7

これは史実なのか。重層的な面白さがある。韓国映画お約束の生き別れた姉妹ネタもある。辿々しい日本語はご愛嬌!

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.4

どの場面を取り出してみても雨上がりのように澄みきった様が美しい。映像から人の感情の機敏がよく表れていて、淀みなく趣ある作品に仕上がっている。
少女とおっさんの心の雨宿り、いい歳した大人の心に沁み入りま
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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.3

パイラ人地球に現る!昭和的!!宇宙的!!!パイラ的怪作!!!!
是非その眼でパイラ人をご覧頂きたい。パイラ人の容姿、会話(字幕付)の内容に爆笑必至!!!!!?

婚前特急(2011年製作の映画)

3.1

ドタバタはしているけどそれほどに痛快というわけでもない。
わかっちゃいるけど選べない、認知的不協和が生じるような相手を選択をした方が案外と楽なのかもしれない。高望みはダメ。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.2

こういうの冗談だから笑えるのに、今や冗談じゃないから笑えない。緊急事態です。

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.7

後悔を消し去る方法はないだろうか。起きた事象は変わらなくても過去に戻ることにより自分の感情に変化を与えることができれば…

残念ながら本作のようにはいかない。

本作から教わったこと、ごめんなさい、大
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.9

信じる心と支える力が重なり合うとき、可能性が生まれる。意志の先には結果が待っていること、不安定な暮らしの中ではついつい忘れがち。

これではいけないなぁと気づかせてくれた。これぞ映画の持つ力。
こんな
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.8

よりよく生きるためには。独り善がりの人生から潤いある暮らしは生まれない。成熟したひとりの紳士の経験と振舞がひとりの女性の成長と再生を生み出す。人と人との関係性が美しい。
懐古主義ではなく、正当なクラシ
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羅生門(1950年製作の映画)

3.8

社会情勢の悪化が人間の弱さを増悪させ、人間の弱さが更に社会情勢を悪化させる。何が正しいのか、誰を信じたらいいのか、眼に見えたことだけで判断が出来れば生きることだって苦しくないのに。
平安の世も、令和の
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

人間によって作り上げた体制が人間の行動と思想を縛る。それは自らの手で自らの体を縛るようなもので、時に残酷で、時に滑稽にさえ思えてくる。
自分が生きる体制を選ぶことはできない、ただし、自分の生きる道を選
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

新感覚といえばといえばそうなんだが、いつ何が起こるかわからないが故に台詞が頭に入ってきづらい。ストーリーとして愉しむのではなく臨場感を楽しむことなんだろう。物語として馴染めなかった。

あなたと私の合言葉 さようなら、今日は(1959年製作の映画)

4.1

それぞれの時代を取り巻く価値観こそ違うものであるが、本作を通じ、男女の事然り、家族の事然り、根底では今も昔も同じ事、価値観を超えた普遍性を見出すことができる。

佐分利信の趣きある父性がいい。菅原謙次
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阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集(2020年製作の映画)

3.9

阪神タイガース創設85周年を記念し我らのサンテレビが制作した作品。
バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発、江夏のノーヒットノーラン、JFK、桧山の現役最終打席ホームラン、代打の神様の系譜等々…猛
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霊幻道士(1985年製作の映画)

4.3

こちらが本家本元のキョンシー映画ですが、個人的には亜流の幽幻道士の方が幼い頃の印象に強く残っている。
いやはやこちらも面白い。法術の凝った感じは幽幻の方が強いがアクションが秀逸。霊幻はテンテンではなく
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満員電車(1957年製作の映画)

4.0

強烈な社会風刺、社会を風刺する気概が無くなった現代社会においては最早笑いにもならない。
学歴社会のレールの先にあるものとは。競争、画一的、安定、そして格差、当時からその歪みに警鐘を鳴らす人々はいたので
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.2

一定期間の猶予の中では結局自分から事を起こさないと何も始まらない。そうモラトリアムということは。
そういう意味では短い時間で端的に表現できた作品だと思う。それにしてもタマ子よ、不機嫌だ。

幽幻道士(キョンシーズ)(1985年製作の映画)

4.8

何度観ても面白い!ホラーアクションコメディの至宝です。テンテン、金おじいさん、スイカ頭はじめとする孤児たち、そしてコメディリリーフとして忘れてはならないデブ署長など、登場人物の小気味良さ、多彩さが魅力>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

過去と未来を憂いてしまうことがある。強く生きることはそう容易くない。
時間の緩急が出会いを左右しているように思える。時間の流れは一緒でも一人ひとりの人生の流れの速さは違うのだから。
巻き戻せる人生はそ
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半世界(2018年製作の映画)

4.6

琴線に触れる、じっくりと生き方について考えさせてくれる。やっぱりみんな不器用なんだと思うと少しは気が楽になる。そんな風にじわじわ効いてくるようなお話。

出演者全員で醸し出す世界観が良い、池脇千鶴が好
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やっさだるマン(2018年製作の映画)

2.4

一足飛びにハイライトを迎えようとするような、肝心なプロセスのところを端折るような演出に好感が持てない。全体を通じて見所が無い印象。
完成したやっサダルマンPR動画、映る場所が校庭とか知らない広場とか、
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