世の中にはそりゃまあ憎しみも愛情もあって、憎しみだけなくすことは多分できないですよ。
自分も経験あるから思うんですが、誰かを憎んだときに、それは自分由来の天然の憎しみですかと、それとも誰かに植え付けら>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
畳みかけるような話の進め方が気持ち良くて、適度な緊張感もあちこちあって、面白かった。
けれども、肝心なところで伝えたいことがぼやけてしまったように見えた。
刺されてしまう社長は、鼻につくところのある>>続きを読む
いい映画だった。
静かで派手さはない。
日々を描くのだからこれでいいのだ。
ところどころに宝石が埋まってる。
背景に流れるピアノも綺麗だった。
でも、台詞とそれを発する役者がとてもいいんだから、いっ>>続きを読む
面白いドキュメンタリーだった。
面白いと言ってしまうと残酷なんだけど、でも面白かった。
でも少しつらかった。
フランクグリロ(キャプテンアメリカと闘った人)とかイコウワイスとかヤヤンルヒアン(どっちもザ・レイドの人)がおもに己の肉体でもってエイリアンとやり合うって言うんだから期待したんだけど、もっと!もっとだ>>続きを読む
見終わって、釈然としない気分が残った。
美談?として成立させるには都合の良くない要素となりそうなものから、目を逸らそうとさせるような作為を感じたんだよね。
たとえば、主人公の義理の弟のこと。精神疾>>続きを読む
木曜洋画劇場ばりの邦題を見て、いわゆるB級映画かと思ったんだ。
AとかBの境界なんて分からんけども。
ともかく冷やかし半分だった。
そしたら、作り手独特の美意識とかユーモアがあちこちに潜んでいて、奇怪>>続きを読む
愛することについて思索する人びとを追いかけた映画。
ドキュメンタリーなのかモキュメンタリー(虚構)なのか、その境目は曖昧。最後に written by って出てくるから台本があったのかと思うけれども>>続きを読む
ぽつんぽつんと現れる事とかエピローグをみて、芥川龍之介の諸作品を思い出す。ラースと飲む機会あったら地獄変とか勧めてみたい。
題名については、ドラマ版のハンニバルに似たようなのがあって、そっちを思い出>>続きを読む
まず、光過敏の人は、後方か端の席を選んだ方が無難に思う。ピカピカーてなるから。
強い映画だった。
都合のいい展開とか綺麗事と言ってしまいたくなる場面が色々あったんだけれども、それをものともしないとい>>続きを読む
映像はとってもいいんだ。登場人物の表情も豊か。劇場で見たら圧倒されたと思う。そのへんには。
でも友情とか交流の物語かって思ってみていると『命は取らない。でも支配下には置かせてもらうぜ』みたいな話だっ>>続きを読む
誰かと誰かが一緒にいる理由なんて、当人同士にしか分からないところがあるんだよ(だから周りがつべこべ言いなさんな)
てなことをなかなかすごいアニメーションで見せてくる。車の色塗るところとか、目を見張っ>>続きを読む
おもな登場人物だけでなく、その周辺の人々、ちょっと喋ってすぐいなくなる誰か、の人生まで垣間見せるようなせりふ回しとか小道具が好き。初めの方に出てくるウェイトレスの存在感が、ずっと心に残ってる。
大体>>続きを読む
中国の映画を久しぶりにみた。
血のつながり、家族の縁に囚われる登場人物は韓国の映画でよく見るので、ずっとそちらだと思っていた。
物語自体は物足りなかったけれども、盲目の主人公が周囲をどんな風に捉える>>続きを読む
ビリーは結構ナイーブな性格なはずなのに、シャザムに変わったときには性格まで変わってしまって、友達のフレディが変身したみたいな言動だった。敵役から誰から大体みんないいキャラなのに、そこが乗れなかった。残>>続きを読む
男にとってみても過酷な環境に、女が放り込まれて、そこにいる誰かと甘い関係になるわけでなく、むしろひどい傷が絶えない。ボーダーラインもそうだったけど、この脚本家はそういう話が好きなのかも知れない。
被>>続きを読む
おもに3人の登山家の挑戦と、その周辺の人々を記録したドキュメンタリー。
・ポスターの宣伝文句には、夢がある、なんて書かれているけれども、そういうんじゃないと感じた。登山家ばかりでなく、周辺の人々の苦>>続きを読む
ウォン・カーウァイ特集上映みたいな催しがあっても、だいたいこの作品は外されるんだ。
恋する惑星とかは、不器用な人らをそれでもお洒落に撮ってるんだけど、ブエノスアイレス とか今作は、綺麗なんだけど未練>>続きを読む
ヒッチコックの『見知らぬ乗客』みたいな感じで始まって、あとはリーアム兄やんがドガーン!バスーン!バン!バン!みたいなやつ。
列車の空撮とか車内の限られた空間で殴り合うところとか撮影が凝ってた。
あと、>>続きを読む
「顔色悪いよ」って主人公に声かける時の片岡礼子の顔色も相当悪くて、あんたもな、って思っちゃった。
紹介記事なんかで言われるほど、成田凌演じる男は屑でもなんでもなくて、あーこういうのを屑呼ばわりする世>>続きを読む
どこかで見た場面が初めから終わりまで続いていて、そつがないから印象に残らないというか、もう少し何か目新しさ、驚きが欲しかった。
それから、実話を元にしてるというけれども、ピアニストのあのプライベートな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
見終わってまず感じたのは、これはアクションとヒロイックな部分を抜いた(または別世界の)エックスメンだなと。
主人公はプロフェッサーX寄りのミスティークで、相手役がマグニートー。
主人公に感情移入しち>>続きを読む
ロストボーイとかフライトナイトとか、子供たち(だいたいハイスクールまで)と怪物の戦いという題材が好きで、この作品も随分前から知っていたのに、長らくDVDになっておらず、今回ようやく見られた。TSUTA>>続きを読む
ロブスター、聖なる鹿殺し、と見てきた中では、大きく物足りなかった。
たぶんヨっさんには、得体の知れない、けれども語られている中身は普遍的な何かであるような物語を求めてしまっているんだと思う。寓話のよう>>続きを読む
選択を強いる・強いられる物語、というところがロブスターに通じていると思った。この監督(ヨっさん)が追求する主題なのかなんなのか。
性行為そのものよりも、たとえばパスタをかき混ぜたり頬張ったりする場面>>続きを読む
タイトルからは地味な印象だし、あらすじを読んでも、あー大体こんなあらすじでしょ?みたいな先入観が働いてしまうんだけども、いま見ている場面や人々の言動がどういうところに着地するのか分からないし、見る側に>>続きを読む
ジョニーデップ(オーウェンウィルソンのコスプレをしてるっぽくみえる)がクスリの売人で、その父親役がレイリオッタ。
あの面構えだし、グッドフェローズなんかを見た後だとなおさら、レイリオッタの方が悪さをす>>続きを読む
血なまぐさい場面が多いので、見る人を選んでしまうと思うんだけど、いい映画だった。見終わって消耗するけども、使ったのとは別のエネルギーを与えてくれるような作品。
暗黒街で育てられた主人公の境遇に、同じ>>続きを読む
ウィリアムHメイシー演じる、主人公のお父さんの言動が、見終わってしばらくすると蘇ってくる。
子供含め、いろんな演者がこれでもかってくらいいい芝居を見せてくるんだけど、少しだけの出番だからこそ、見えな>>続きを読む
はじめの場面から、なんだか見入ってしまう。
人肉食の話だし、そりゃまあ人が死ぬし血は流れるんだけど、グロテスクっていうと語弊がある感じ。切実さを感じるからかも知れない。食欲性欲睡眠欲、さらけ出すのは>>続きを読む
見ながら、何かどこかで見たことある感じがした。しばらくして、薬師丸ひろ子が主演した角川映画の雰囲気に近いな、と気づいた。
福山雅治は松田優作でも渡瀬恒彦でもないんだけど、二階堂ふみは薬師丸ひろ子だった>>続きを読む
むかし話の『雪おんな』を思い出したんですよ。
人を殺すことが性であるような存在が、ほんのちょっとした気まぐれのようなものがもとでその性を遠ざけていたのに、結局はまたそこに戻っていく、というような。
あ>>続きを読む
ビデオが世の中に現れて、映画がたくさんの人に広まったこと、映画づくりを志す人々(子供たち)が現れたこと、映画配給会社のジレンマ、などなど、映画への愛がたっぷり詰め込まれたドキュメンタリー。
ビデオを知>>続きを読む
たぶんキャメロンとかヴィルヌーブとかノーランとかの諸作品というかSFがとっても好きな人が作ったんだろうなって気がする。
いろんな作品のあれこれが見えてくる。
でも、なんかが決定的に足りてなくて、もっと>>続きを読む
BS-NHKでやってる『地球タクシー』みたいなもんかなと思ったらちょっと違うし、映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』とも違う。
なんだか不思議な作品で、切実さと冗談ぽさが混じって混沌としてる。これはこ>>続きを読む