ぴさんの映画レビュー・感想・評価

ぴ

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

初っ端からすずめちゃんの"わたし主人公なので!"って自覚して動いてる感がちょっと気になった

巻き込まれていくというか、事前に主人公だと認知の上でキーパーソンに近付いていく役者みたいな感じ?

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

正直に生きようとするあまりルールに縛られた強気なおじさん感がすごかったけど
本当の彼は優しく、困っている人を放っておけない愛情深いおじさんだった
最後の最後でたくさんの人が葬儀に参列してくれたことが、
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

家族になるってすごく勇気がいるし、いろんな理由がある上で家族を迎え入れる決心をしたオーストラリアの両親の懐と愛が広すぎる。

息子が帰ってくることを願い、遠くへ引っ越すことをしなかった実の母親の思いが
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クリスマス・クロニクル(2018年製作の映画)

3.7

実際のサンタもこんなに陽気だといいな。
何とかなる!精神でどん底も幸せに変えてしまうサンタ。この年でますますクリスマスに夢が膨らんだ

ある男(2022年製作の映画)

4.1

自らの戸籍を入れ替え他人の人生を生きる。
普通を生きてきた人間には理解の叶わない事情を抱えて、自分の人生を生きられないというのが悲しく辛い事実。

知ってしまったが故に生きていくことへの罪悪感や嫌悪感
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

初インド映画鑑賞!公開当時は観逃していたものの、再上映が決まったので迷わず鑑賞。

観る前は3時間という上映時間の長さに感じていた不安要素も、鑑賞中は一切感じることがなく。
過去に鑑賞した他作品(同じ
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

ドラマ同様、奇天烈。謎多き岸辺露伴の周りを渦巻いて進んでいく奇妙な空気感が独特で面白い。

この世で最も黒い絵を求め、日本を飛び出しついにルーヴルへ。

"手に負えない美術館"だなんて、何だが生きてる
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ディープ・ブルー(1999年製作の映画)

3.6

B級サメ映画感!が逆にいい。
いやA級とB級の間な感じかな?

ジョーズとはまた違った、知能を持ったサメvs人間なので、ただの賢いサメとはいかず苦戦。

ここで絶対出てくる…!ってわかってるのに、何故
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.7

サメ映画といえばの作品。

何となくでしか観たことなくて、やっとまともに鑑賞。

来るぞ〜来るぞ〜な、ハラハラ感を味わうにはもってこいの映画。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

原作好きすぎるあまり、観るのを渋っていた。

だけど周りの評価はすごく良くて、やっぱり気になって鑑賞。

鑑賞中私もクスクス、他のお客さんもクスクス。

最近、原作ありきの作品を作るにあたって
原作者
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

世代を超えても続くゴーストとの戦い。

ストレンジャーシングスのフィン・ウルフハードが孫役での出演。ドラマの中で身に纏ったゴーストバスターズの衣装が、まさかその後リアルになるなんて思ってもおらず。歓喜
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.7

ゴーストバスターズ再結成!
あのワクワクが、おやじたちが、帰ってきた…!

ゴーストたちに掻き回されてはちゃめちゃなニューヨークで、ゴースト撃退に再び暴れ回る4人。

忘れ去られていた記憶が蘇る感触が
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.7

ホラーコメディの傑作!

中身も個性派、仕事も個性派、ゴースト撃退部隊を結成した4人のおやじたちが繰り広げる、街全体を巻き込んだ愉快なホラー映画!

彼らがヒーローになった瞬間から確立されていく超常現
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

妙に大人びていく周りについていけない時、悩んだところで一生止まることのない時の流れについていけない時、抱えきれなくなった感情のやり場がわからなくなった時。

イーニドの人間的な生き方ってちょっと憧れる
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

なにわの悪党たちの生き様。

安藤サクラは言わずもがな
今回は山田涼介の演技に驚いた。

こんな演技をする方になっていたんだと、
抜け感のある演技の落とし方がナチュラルで
キャラにハマっていた。
要所
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

一連の行いは狂気そのものだけど、何故かカニバリズムが強行されている雰囲気には捉えられないくらい陽気な映画。むしろ若干のコメディ寄り。

音楽からだろうか。妻の罪の意識の無さからだろうか。

もしリアル
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市子(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

まず、同級生・北との団地でのワンシーン、鳥肌が立った。

泣き笑いってこういう姿のことを言うんだ…。
演技というより、完全に市子だった。

生まれた瞬間から人生を偽ることを選択しなければならなかった市
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

頑張る勇気をもらえる映画。
今打ち込んでいること、打ち込みたいものがある人におすすめしたい。

そして何と言っても、ロバートデニーロ演じるベンの紳士たるや。まさに人格者。

普段わたしが街中で見かける
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

アメリカならではの魅力が満載。日本では到底起こりえないだろうことの連続で、人との繋がりがどれだけ大事か気付かされた。コメディだけどうるっとしてしまう映画。

何の仕事をしているか、どこから来たのか、ど
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

ドリスの人間的魅力が終始爆発している。型からはみ出したユーモアの塊を受け入れるてくれるフィリップの器の大きさ。

フィリップとの時間を共にすることでドリスの成長も見られるし、出会うべくして出会ったよう
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

多数派が少数派を支配する世の中の流れがよくわかる。善悪の区別がどうこうとかじゃなく、選択の余地がない。やるしかないという脳みそ。

『お国のため』とは。何を使命と捉えて罪を犯してもなお、それを務めだと
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.9

病気をきっかけに深まる夫婦の形。

ツレの人格が好き。
日替わりでお気に入りのチーズを弁当に詰めて持っていくところ、ネクタイの色を日替わりで決めているところ、定規で測りながら文章を書くところ、器用に見
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空白(2021年製作の映画)

3.8

悲しい映画。

目の前で起こったことに呆然とした。

加害者側の主張も、被害者遺族の主張も
負の連鎖が続くばかりでどちらの精神状態も不安定。

嘘を報道するマスコミに怒りを覚えた。

おせっかいが行き
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.6

最後に洗脳の恐ろしさがより垣間見えて、ちょっとした恐怖映像。

阿部サダヲさんの優しい表情とあの光の宿っていない目が一層恐怖感を煽る。

感情を表に出さない人や、普通に見える人の方が実は心の内に闇を宿
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

それぞれの視点で描かれる真実が重なって、「怪物だーれだ」の本質に近づいていく中盤以降の流れに鳥肌

最初の時点ですっかり騙されて偏見を持っていたけど、全体が見えて初めて気付く脚本のトリックが面白い
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母性(2022年製作の映画)

3.8

真実が2つに別れている描写が面白かった。
どちらの"母性"が正解なのかは人によると思うけど、執着しすぎることや、書き換え不可の植え付いてしまった思考は危険に及ぶ。

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

理解する難しさ。


「学校に末期の骨肉腫と診断されている女子がいた。
夢を叶える団体の協力で、男のアイドルが学校に来た、彼女とランチするためにね。
感動的だったし何週間も話題になった。
でも僕は思っ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

悲しい。個人のあり方がこうも自由がなく行き場のない感情に押し潰されそうになる毎日なんて。

波乱万丈の人生の中で
最後の瞬間だけは美しい白鳥を見ながら虹の橋を渡れて、心は安らかであったと願う。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.9

ノスタルジックとはこのことだ…
昭和の雰囲気漂う家族、友達の形

自分の知らない時代を見るのが新鮮で好き。
平成も良かったけど、やっぱり昭和の良さには敵わない気が。

アナログに駆け抜ける子供たちの青
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