おいちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

街のあかり(2006年製作の映画)

3.9

馬鹿正直で無愛想な警備員のおっさんと、彼と仲良しで密かに思いを寄せるが気づいてもらえないソーセージ売りの女、自分に惚れたおっさんを利用して強盗の罪を着せる女というマンガみたいな人間関係のアキ映画。>>続きを読む

過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

味わい深いユーモアとじんわりした幸福感。
アキ・カウリスマキの少ない描写でしっかり見せるスタイルは映画の本質を体現したひとつの完成形だと思う。

ワルキューレ(2008年製作の映画)

3.7

あまりにも理想的なアイパッチ姿を完璧に具現化したトム・クルーズという究極の三次元コンテンツ。

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.6

大スター共演のアンサンブルでスケールのデカいカーチェイスに銃撃戦と盛り沢山なのにつまらんのがいつものパトリック・ヒューズって感じでそこがいい。

奇跡の50代サルマ・ハエックが特に印象に残った。
それ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.6

アナス・トマス・イェンセン節が炸裂したリベンジアクション。
リベンジアクションでアナス・トマス・イェンセン節とは?と思うかもしれないが、確かにそれがあった。

偶然が重なって必然っぽくなってしまい変な
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

トムが死ぬまで挑戦をやめないシリーズの路線を継承。
やりたいアクションを決めたらそれを撮りながら脚本を書くスタイルを取っているので、間に入る会話次第でどんな話にもアクションシーンを転用できる様に作られ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

俺たちのジュリアス・エイヴァリー監督最新作。

多分アメリカ人はエクソシストについて日本を影から守っている忍者とか宇宙の守護者ジェダイみたいな認識でいる。

実在した神父が死後数年でこんな祓魔エンター
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.8

ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ主演のスター映画。
こういうのでちょうどいいという安心感。

吹替版が雨宮天と釘宮理恵なのでオタク案件。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

編集でもっとテンポ良く見せてくれれば良かったんだけど、何回か寝そうになった。
それでもスクリーンで老いてもなおカッコいいハリソンを堪能してジョン・ウィリアムズの音楽が聴けたらもうそれで及第点にはなるん
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的な作画、編集、美術、過去の宮崎駿作品の総決算ともいうべき珠玉の要素をかき集め、それらがまとまらずただ要素でしかない話運び。
ただその「要素」のレベルが高すぎてそれだけでこの満足度が叩き出せてしま
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.7

いい画面が作れてるとそれだけで映画は見てられる。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

この5年で「スパイダーバース」の影響をもろに受けた作品が量産されやや食傷気味だったので、流石にもうそんな感動しないだろうと思ったら大間違いだった。

オープニングのグウェンパートだけでチケット代ありが
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

持ち時間が2分しかないループでどう話を転がすのか。
それが気になった、ただそれだけで見に行ったが、なるほどそうなるのね。
良くも悪くも劇団の映画という感じで、ヨーロッパ企画と上田さんの作品が好きなら見
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チェイサー(2017年製作の映画)

3.4

本当に2017年のハル・ベリー主演作なのか?という内容。
もう15年以上前ならありそうだが。

遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.7

ノーベル賞作家ピランデッロの遺灰をローマからシチリアに輸送するお話と、ピランデッロの短編小説「釘」を映像化した二部構成。
原題の"Leonora addio"はピランデッロの小説の名前だが、本作とは全
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

アカデミー賞の脚色賞は物語の語り手がオーガストから女性に変わった点に与えられたんだろうか?
ウーマン・トーキングというタイトルながら読み書きができない女性の代わりに初期の男性が物語るという形をとった小
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.8

ワンカット(風)アクションへの挑戦が主題になりすぎ。
手段が目的になっちゃってて映画としてはどうなのかと。
アクションを突き詰める実験作というならまだアリか。

ソーとヘイムダルコンビでワロタな。

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

5.0

DC史上最高傑作まである。
親しみの湧くヒーロー、クールなアクション、滑らない適度なコメディ、誰もが共感するエモーショナルな脚本。
「ワンダーウーマン1984」に続いて強さや派手さではなくしっかり物語
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.7

パク・チャヌク作品はやはり向いてませんでした。

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.9

人魚の説得力十分な伸びやかな歌声に吸い込まれる。
特に前半のビジュアル力高めの画面、これぞ実写化。
基本は原作に忠実だが細かい設定改変で現代っぽくなっていて納得なのだが少し鼻につくところも。
原作より
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渇水(2023年製作の映画)

3.8

水道局員が主人公というとても珍しい映画。

水道代が払えない家を回って水を止め、空気や太陽と違ってなんで水は有料なんだと罵られる日々。
そんな仕事を淡々とこなしていく主人公が母親の消えた幼い姉妹の家の
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.2

怖さはホラー映画入門編程度だけど、このジャンルに期待するホラー描写で見やすいし、死ぬのは嫌なやつばかりなのでストレス値が低い。犬に死んでほしくない人は見ないで)
クライマックスでまさかの立ち上がってガ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

二作連続50億円突破したるろ剣並みのお化け実写化コンテンツ。

前作から全くスケールダウンしないクオリティを維持してあの続きを見せてくれる。

圧巻の馬や戦車の物量。
佐藤信介の大スケールアクション映
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.2

少年たちの獅子舞にかけたスポ根の物語。
奇跡だけでは終わらない中国の事情も見えるアツい展開で面白かった。

こんなにしっかりした脚本だと思わなかったので見てよかったです。

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.8

ちゃんと通して見たのは初めてだった。

アリエルの気持ちや感情が表情や動きだけで伝わる地味だけど行き届いた作画と演出。
基礎を極めたアニメーションが生む感動は時代を選ばない。

スーパーマリオ/魔界帝国の女神(1993年製作の映画)

3.8

全然マリオではないとも言い切れない微妙にちゃんとした80年代娯楽映画っぽさがする。
その衝撃のビジュアルと原作からの改編などから、当時は「最悪の映画」と評され、黒歴史やカルト的人気映画の代表格になって
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.1

邦題の通り、妊娠中絶のため遠い街へ向かう17歳の瞳に映る世界を徹底した彼女目線で切り取った映画。

本作がデビューのシドニー・フラニガンが鮮烈。
望まない妊娠をした主人公の不安や憂鬱、先の見えない日々
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.4

アダム・ドライバーの無駄遣い、というかアダム・ドライバーだからなんとかなった感じだった。
6500万年前の地球に見えなくもないアイルランドでアダムと女の子が身体を張りまくってドロドロのぐちょぐちょにな
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.0

全くロッキーの影も形もない本当に「クリード」な第三作目。

ドラマの緩いところも含めてロッキーシリーズを感じつつ、偉大な先人ライアン・クーグラー、若き天才スティーヴン・ケイプル・Jrに引けを取らない映
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

遂に動き出した最終章の前編ということもあってか、完全にやってることがインフィニティウォーでワロタ。

何したかったんかよくわからないままにファミリー堕ち一歩手前まで来てるけどシャーリーズ・セロンが美し
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

壊れゆくマエストロの栄光、失墜、そして再起。

さぞ重厚でしんどかろうと思ったが、意外とそこまででもなかった。
むしろ「爽やか」とまではいかないまでも結構ライトな感覚で158分を長いとも感じず、なんな
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.4

率直に言ってこれに金を払ったことを記憶から消したいが、最初からレイヴン社の制作だと知っていればもっと愛すべき低予算映画として観れたかもしれない。

ベニーから醸し出される切なさの表現は見事だ。

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

追い込まれすぎた二人の芝居が笑いを誘って面白かった。
綾野剛が想像以上に歳をとっていてイカつい星野源みたいになってたけど、いつの間にか印象変わったなぁと思った。

最後の20分くらいは全然ハマらなかっ
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.9

キアロスタミの三部作最終章。

前作「そして人生はつづく」では、前前作「友だちのうちはどこ?」で出演した子役たちの安否確認をしに行ったエピソードを映画にした。
本作ではその「そして人生はつづく」ぬ出演
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.9

イランで起きた大地震に見舞われた「友だちのうちはどこ?」出演者を探しに行った監督の体験をもとにした映画。
いや、会いに行った人々は実際にあの映画に出た村の人々で監督役だけ俳優なので、もとにした映画とい
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