あさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

あ

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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.3

ここまで呆れるくらいのアホっぽさがある(どこまでいっても断ち切れないところや大事なものを無くしたり、大切なタイミングを逃したり……)男性に、何かあるかもと惹かれるのが人間らしくて少し笑ってしまった。絶>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.8

語れないことを、作品の中でも敢えて語らず革新をつかない演出が全体に染み渡って心地よい……
韓国でも小樽でも銀世界の美

バーでのシーンが印象的で、ユンヒは1人で無い思い出を語り出したり、ジュンは隠した
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

3.8

全ての伏線がいやらしくなくきちんと回収されていて、伏線回収に心地良さを覚えるタイプではないが、あっぱれな構成だったなと感じた
人殺しが子供殺しだけは許せない(許してはならない)というのは謎だが、
ケン
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の白骨死体がどうなるのか、場面が移り代わってからは時代も変わり、画面も暗く穏やかに進んでいく。
2人が追われ出してからああ、なるほどと最初のことを想起させ、最後に死ぬ場面を選ばない切り方が潔くて良
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはあまりおもしろいと思えなかった……
子供にもわかるような描写やセリフにしてるところと、とはいえ大人にしか分からんだろうという複雑な人物関係や言葉に、どこを狙いに定めているのかが分からず曖昧に
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.5

画面や音の拾い方が美しい
邦題のダサさが内容にミスマッチなのが残念すぎる……
北欧独特の空気感と流れが淡々と静かで美しい
やや間延び感もあったが、とにかく主人公オスカーが綺麗 鼻水を垂らしてるのも良き
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.0

ポーランド映画ならではの画の綺麗さはあるが、展開は伝説のままなので変化球は無い
ミュージカル×エログロ×ファンタジーというごった煮状態をカオスにさせ過ぎずに描いていてまとまっているが、考察というほど深
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

『無がなければ有がない』
たんたんと紡がれるヤンの言葉に痺れる
中国茶を嗜むようなゆったりじっくり味わえる作品で、大人になればなるほどこの良さを噛み締めるんじゃないだろうか
静謐で余計なことを一切入れ
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.5

事件のその後を知る、ってとても大事な事だと思っているからこそ、こういうドキュメンタリーが出てくるとかなりグッとくる。
本当にバイトだと思っていたのだとしたら、確かに2人に殺人の意図はなかったかもしれな
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ニーノが底抜けに温かくて気持ちがよかった……
最後銃の音2発で演出して、兎を撃ち落とせた甥っ子トトを彷彿とさせるのもうまい

美しい2人の恋愛ものではなく、差別や母親たち(受け入れ難いが拒絶もできない
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TAR/ター(2022年製作の映画)

2.9

演技は素晴らしかった、ということだけが評価のポイントになってしまったのが残念描きたいことたくさんあった作品なのは伝わってきたから……

作品全体に満ちる悪意がおぞましい
性別とか関係ないと言いながらそ
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ナポリの隣人(2017年製作の映画)

3.8

イタリア映画祭で見た時が仮題で「世情」だったんだが、
排他的な街に馴染めない隣人の父親像が酷く人間臭くて印象に残っている

主人公の老人の救いがどこにあるのかを考えるきっかけにもなるが、個人的には隣人
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.6

コメディのセンス含めておしゃれ
前半の小気味よい個性強めのキャラたちを鼻で笑いながら過ごしてく2人が最高に良き
卒業式、中指立てるのはめちゃくちゃ共感してしまった

どこも配信してないのが残念なくらい
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(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

もっと首首首、という映画かなと思っていたのでそのあたりは薄かった(もっと切ってて欲しかったな)
展開やオチに斬新さはないが、その通りに事が動いてくれる気持ちよさ、
「アホか」という言葉に作品やキャラの
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.2

評価が高いので気になって観に行ったが、観る人をかなり選ぶ作品
30年前のを急に上映することになった意図が見えたらまた良かったのかも

若干前半長くて眠くなりかけたが、後半バビーがある意味人間として生き
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シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前半の長さが気になる構成だったが、ラストの人間模様が素晴らしかった
『また会えるフリをして』という男の子のセリフが印象的。
ラストの実は主人公のほうが……というどんでん返しも含めてこの言葉刺さる。
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理想郷(2022年製作の映画)

3.8

「ここが故郷なんだ」と、エゴしかない己の理想から村を守ろうとするフランス人夫婦も、「決して人種差別ではない」と言いながら、露骨な嫌がらせをする学のない(ここの設定が上手い)村人兄弟も、これぞ人間だなぁ>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.4

息子マイケルの成長が見事に描かれていたが、各キャラクターの名前を覚え切る前に死ぬことが多かったので、愛着をもてる、あるいはわかるエピソードが挟んであると良かった
トムだけは描かれてた気がしてだからこそ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.4

ディカプリオ演じるアーネストがどこまで分かってるのか、どこまで本当におツムが弱いのかが分からない感じが、観てる人を絶妙にイラつかせる。これはスコセッシ監督の狙いなのだとしたら巧みに載せられてるのかな>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

激動。破滅。愛憎。人生。
運命に狂わされたというのともまた違う気がして、でも生まれや境遇はきっと彼には彼(そして彼女)が生きるしか無かった道で。
それを踏みしめなければいけなかったのを思うと容易に語り
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.9

画作りには拘りを感じるが、キャラクターやストーリーに粗さが目立ってしまう……反政府的な内容が云々というよりも、薄っぺらく感じさせてしまうのがもったいなかった
実際にモデルになった望月記者をさらに深堀り
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

98年の作品と思えないほどの刺激感と衝撃が凄まじい。
テンポよく終盤にかけて畳み掛ける構成もさながらセリフやキャラデザもさすが…
本作の素晴らしさにかなり頭をぶん殴られた感覚に陥る

虚構とリアルのラ
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私はゴースト(2012年製作の映画)

3.7

切り口やカット割が斬新。
なにかが大きく起こるわけではないので、展開に期待していると違う味わいだが、
それらが追体験であるのだとわかってからなるほどと思える

光の導く方へ、という霊媒師と
光が見えな
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.4

素晴らしかった……
断片的に切り取られていく話が、クライマックスにかけて集約されていく構成力の高さ。
自分も竹槍で刺されたようにいろんな問題に心が抉られる。
出自、村、記者、戦争、差別、人間の命。
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

ニムの最後のインタビューが、物語のラストとして綺麗に決まっていて良かった
モキュメンタリー調呪術ホラーとして構成力も高い。
アジアホラー好きな人にはたまらない作品だと思う

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.4

「カメラを止めるな」の舞台ままだったので、ちょっとノイズに感じてしまったが
コワすぎシリーズが好きな人にはたまらない仕上がりに

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.4

手放しに素晴らしい…
理不尽な大人たちの中、8歳の男の子が友達にノートをなんとしてでも返さないとという使命で村を行き来する。
その様は走れメロスさながら。
映像も俳優さんの演技も素晴らしい。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.4

妻が消えた、ただし……その不穏さが加速度的に展開していく。サイコパスな妻とどう向き合うのかがイヤミス。
やや間延び感があったかな

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去作へのオマージュも多分にあり、ハリソン・フォードのカッコ良さを存分に楽しめる映画
インディー好きな人には絶対刺さる、
円満なオチも良き

インディーが古代ローマ時代で死にたいとと思う気持ちは正直で
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

継ぎ接ぎだらけの記憶。
認知症患者から見える世界を鮮明に映し出していて凄い。

認知症にならないと気が付かない些細な恐怖さえも感じる

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

音楽とストーリー、キャラが全部相まって「最高!」と叫びたくなるような映画。
観てて楽しくなる!

殺し屋、マフィアの嫁、ヤク、ボクサー。いろいろ出てくるけど、ちゃんと繋がって破綻しない。感情移入したと
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

キリスト教と三匹の子豚の2つをメタファーに物語が進む印象が強く、これがコロニア・ディグニアを素地に作られたというのをあとから知ったが 腹落ちした。

主人公マリアは終始青い服を身にまとっていて、聖母で
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.5

ネトフリ公開日に鑑賞。

芸術作品としても映像的な美しさを随所に入れていて、リアルな場面との対比が素晴らしい。息遣いまで音楽として刻まれているようで最高傑作。大画面で観たい

キングダム(1994年製作の映画)

3.7

1,2話の鬱々とした展開の気だるさが一気に弾け飛ぶ3話〜
1,2話も、それぞれのキャラが個性的で不穏感はもちろんあるが、どのキャラにも感情移入できないある種の『嫌悪』と『不信感』がこの作品の醍醐味か…
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

まるで詩のような映画
終始会話しかない演出が、独特の雰囲気を醸し出している
全てを理解しきるまで私は時間がかかるかもしれない…

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.3

1カット、1カット、丁寧に作られたアート的な画面が本作の核にマッチしていて、とても素晴らしい作品。
エンドロールが上から下におりてくるのも、全て作品内に張り巡らされた伏線。

怖いとか、タイトルにまつ
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