MasaFさんの映画レビュー・感想・評価

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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.7

クリスマスに関連した作品を鑑賞しようと思い選びました。クリスマス休暇中、学校に残ることになったハナム、メアリー、アンガスの3人が様々な出来事を通じてお互いを知り段々と絆を深めていく様子は観ていて心が温>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

色々な所で酷評されていたのであまり期待せずに鑑賞しました。まずマーベル初の本格ミステリー・サスペンスと謳っていますが、その要素は全くありませんでした。また近年のアメコミ実写化作品と比較すると、映像表現>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

監督のキャメロン・クロウが15歳という若さでロック雑誌のジャーナリストとして様々なバンドとのツアーで体験した話を基にした自伝的映画です。ロックバンドのあるあるや実話を架空のバンド「スティルウォーター」>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

格好良い部分だけが誇張されて作家などから語り継がれた伝統的な西部劇ではなく、銃の扱いやガンマン達の生き様などをリアルに描いたと云われる作品です。正義とは何か?人が人を裁けるのか?考えさせられる作品です>>続きを読む

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.0

原作小説未読です。愛や幸せのカタチは人それぞれだと思いますし、分かり合えるかどうかもお互いの感性によるものだと思います。ストーリーには共感できるところはありませんでしたが、景色を含め作品全体の映像の雰>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.8

最近配信に上がったので、かなり前に観た本作を再鑑賞しました。オレゴンの田舎町に暮らす少年4人が、小さな、しかし彼らの人生にとって重要な冒険の旅へ出るロードムービーです。誰もが心に抱く夏の原風景のような>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.3

スタンリー・キューブリック監督が米ソ冷戦時代を皮肉ったブラックユーモアSFスリラーの作品です。ピーター・セラーズがストレンジラヴ博士,マンドレイク,マフリー大統領の三役を演じ分けています。キューブリッ>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最近配信に上がったので、かなり前に観た本作を再鑑賞しました。この作品といえば、やはりヴィヴァルディのマンドリン協奏曲とフレンチトーストですね。この映画を観た直後にフレンチトーストが無性に食べたくなって>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.5

携帯電話の利点と弱点がハラハラドキドキの展開で最後までどうなるのか目が離せないノンストップサスペンスです。クリス・エヴァンス演じる軽い青年ライアンとウィリアム・H・メイシー演じる退職間近のやる気の無い>>続きを読む

オアシス(2002年製作の映画)

3.8

ソル・ギョング演じる家族からも疎外されている前科のある男性ジョンドゥとムン・ソリ演じる兄夫婦に置き去りにされる脳性麻痺の女性コンジュの純愛ストーリーです。ジョンドゥの不器用だけれど純粋な愛情で彼女に向>>続きを読む

波止場(1954年製作の映画)

3.5

マーロン・ブランド演じる元ボクサーのテリーが正義に目覚め一人でも戦う勇気を持って悪に立ち向かう姿勢や決して折れない不屈の精神に痺れました。ラストも王道ながら感動的で良かったです。シルヴェスター・スタロ>>続きを読む

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原題は『Frequency』で周波数という意味らしいですが、邦題の『オーロラの彼方へ』の方が作品の雰囲気に合っていて何か素敵ですね。タイムパラドックスを題材にファンタジー、サスペンス、感動要素を全て詰>>続きを読む

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.5

同じ原作の最初の映画化作品、1971年版『夢のチョコレート工場』も鑑賞済みです。同作品はサイケな雰囲気の色彩で当時としては不思議な世界観が上手く表現されていたファンタジー映画でしたが、こちらは世界観を>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.6

SNS全盛のイマドキの若者の生態を風刺しつつ上手くホラーに落とし込んだ作品です。霊に憑依されると気持ち良くなる「#90秒憑依チャレンジ」、その行為にスリルと高揚感を覚え、危険な遊びだと分かっていてもの>>続きを読む

アウシュヴィッツの生還者(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今までホロコースト題材の実話を映画化した作品を数多く観てきましたが、まだまだ知らないことだらけです。収容所内で賭け試合のボクシングが行われていたのを初めて知りましたし、敗者がその場で射殺されてしまうな>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.5

シリーズ全作品を鑑賞済みなので、おなじみの登場人物やゴースト、ガジェットの進化などでそれなりに楽しめましたが、前作が良かったので期待値を上げ過ぎました。今作はコメディ要素控え目で全体的にシリアスな雰囲>>続きを読む

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.6

時系列を遡りながら伏線回収していくストーリー構成は見事でした。列車の逆再生の映像で時間を遡る表現をしていたのは斬新でした。結局はヨンホが死ぬ前に観た、戻りたかった時代までの走馬灯を映像化した作品だった>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

モーガン・フリーマン共同製作総指揮、2011年11月19日、実際に起きた悲劇的な事件を時間軸も含めドキュメンタリーのようにリアルに再現した作品です。双極性障害のある黒人男性チェンバレンと白人警官との間>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

パク・チャヌク監督の「復讐3部作」の最終編です。ストーリーは無実の罪を背負ったイ・ヨンエ演じるクムジャが真犯人への復讐を目指すというシンプルなものですが、登場人物や時系列を整理しながら観ないと分かりづ>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.2

原作小説未読です。レベルの違いはあるにせよ「人間関係不得意」でうまくいかない人は沢山いると思います。岡山天音演じるツチヤの笑いの才能を評価し、世間的には扱いづらい彼を理解しようとしてくれた仲野太賀演じ>>続きを読む

スターダスト(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から主役のトリスタンを含め登場人物の性格にイライラして、ストーリーも退屈に感じました。中盤、ロバート・デ・ニーロ演じるキャプテン・シェイクスピアが登場した辺りから段々面白くなり、ファンタジー・アド>>続きを読む

シン・シティ(2005年製作の映画)

3.3

特別ゲスト監督のタランティーノ臭プンプンでアメコミをそのまま映像化したような特徴的な動きや色彩表現が好みを分けそうなB級作品です。3つのオムニバス的なストーリーで構成されているので観やすく、124分が>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

原作小説未読です。ストーリーの展開がきれいにまとまっている素晴らしい脚本で、人の温かさを感じる良い映画でした。外見からは分からないお互いの病気や症状を理解し合い、少しずつ距離を縮めていく同僚の2人。夜>>続きを読む

弟は僕のヒーロー(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

思春期の兄ジャックがダウン症の弟ジョーの存在を隠したいと思う気持ちも分かりますが、さすがにあの言動や行動はやり過ぎだと思いました。兄が本当は大好きな弟に対して冷たい態度を取ってしまう複雑な心の葛藤を弟>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画前半はスパイの2人が偽装夫婦になり任務を遂行する話で、後半は本当の夫婦になり妻の二重スパイの疑惑を夫が晴らそうとする話です。最後のあの状況で正体がバレてしまった妻が夫と子供を守るにはああいう決断を>>続きを読む

カラーパープル(1985年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ウーピー・ゴールドバーグの映画デビュー作です。コメディエンヌとしてのイメージが強い彼女ですが、後の作品には観られないようなシリアスな演技が見所です。ウーピー・ゴールドバーグ演じるセリーはミスターの元で>>続きを読む

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.3

原作は演劇部の女子高生が書いた戯曲ということで、ストーリーも女子高生の何気ない日常のリアルな会話を覗き見しているような作品です。人物の登場の仕方や捌け方、会話のやり取りが正に演劇を観ているようで、水の>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.5

バカ丁寧に漆を塗りヤスリを掛ける作業を繰り返し行うので通称「バカ塗り」と呼ばれる津軽塗という伝統工芸を初めて知りました。津軽塗をピアノに施すなんて素敵なアイディアですね。観ているうちに、津軽塗の器やお>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

全体的にストーリーがゆったりと進むので地味に感じるのですが、少しずつ真相が明らかになっていく脚本は良く出来ていると思います。ラストは幸せになって欲しい人達が残念な結果になり、その後の展開が気になりまし>>続きを読む

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

フランスのコメディ作品はたまに自分の笑いのツボにハマらないものがある中、これはなかなか笑えました。老人ホームの厨房トリオもいい味出していたし、ノグチ夫妻に変装して偵察に行くシーンもバカバカしくて面白か>>続きを読む

荊棘の秘密(2016年製作の映画)

3.1

結末から遡って全体を観ると結構シンプルなストーリーなのに脚本のせいなのか複雑に分かりづらくして退屈な作品に仕上がっていると感じました。奇をてらった配役を狙ったのだと思いますが、妻ヨノン役もソン・イェジ>>続きを読む

ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)

3.2

刑務所を出所した男が平凡に暮らしたいと組織に戻るのを拒んだ結果、殺し屋に狙われつつ、娘を拉致されて救出に挑むという良くあるシンプルなストーリーで観やすい作品です。殺し屋コンビのコミカルなテーマ曲とくぎ>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.3

危険な現場で様々な人達と交流し命がけの作戦を行うフェリスと現場から遠く離れた安全な場所から指令を出し監視するだけの業務を行う上司ホフマン、どんな仕事でも現場の大変さが理解されない理不尽なこういう関係性>>続きを読む

アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

主題歌を含め、ジョルジオ・モロダーの音楽が聴きたくて鑑賞しました。ストーリーはサスペンスとしてもラブストーリーとしても中途半端で何の捻りも無く、ラストも曖昧な感じで終わりました。まあ若いリチャード・ギ>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2023年製作の映画)

2.9

原作小説未読です。イェウンに対する孤独な男ジフンとDV夫ヒョンオの対極とも言える歪んだ愛を描いた作品です。ラストは日本版と微妙に異なりますが、その後の展開を考えるとスッキリした結末の日本版の方が良いと>>続きを読む

ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

猫が好きなので鑑賞しましたが、ストーリーは期待し過ぎていたせいか肩透かしでした。クレムがまだ子猫のルーを遠く離れた別荘に連れて行ったり、危険な森に放してしまったり…その他も無責任と思える描写が多く、観>>続きを読む