MasaFさんの映画レビュー・感想・評価

MasaF

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ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)

3.2

刑務所を出所した男が平凡に暮らしたいと組織に戻るのを拒んだ結果、殺し屋に狙われつつ、娘を拉致されて救出に挑むという良くあるシンプルなストーリーで観やすい作品です。殺し屋コンビのコミカルなテーマ曲とくぎ>>続きを読む

ワールド・オブ・ライズ(2008年製作の映画)

3.3

危険な現場で様々な人達と交流し命がけの作戦を行うフェリスと現場から遠く離れた安全な場所から指令を出し監視するだけの業務を行う上司ホフマン、どんな仕事でも現場の大変さが理解されない理不尽なこういう関係性>>続きを読む

アメリカン・ジゴロ(1980年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

主題歌を含め、ジョルジオ・モロダーの音楽が聴きたくて鑑賞しました。ストーリーはサスペンスとしてもラブストーリーとしても中途半端で何の捻りも無く、ラストも曖昧な感じで終わりました。まあ若いリチャード・ギ>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2023年製作の映画)

2.9

原作小説未読です。イェウンに対する孤独な男ジフンとDV夫ヒョンオの対極とも言える歪んだ愛を描いた作品です。ラストは日本版と微妙に異なりますが、その後の展開を考えるとスッキリした結末の日本版の方が良いと>>続きを読む

ルー、パリで生まれた猫(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

猫が好きなので鑑賞しましたが、ストーリーは期待し過ぎていたせいか肩透かしでした。クレムがまだ子猫のルーを遠く離れた別荘に連れて行ったり、危険な森に放してしまったり…その他も無責任と思える描写が多く、観>>続きを読む

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.7

ダイヤモンド争奪に関わるエンタメ系のサスペンスアクション映画かと思って鑑賞し始めましたが、全く異なる社会派の作品でした。ダイヤと無関係の平和に暮らしたい地元の村人達が内戦に巻き込まれて難民になったり、>>続きを読む

大統領の陰謀(1976年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

全体的にかなり地味ですが、この時代の真実を追い求める新聞記者の大変さが伝わってくる作品です。中盤でロバート・レッドフォード扮するボブ・ウッドワードが電話相手の名前を本当に間違えてNGと思いきやそのまま>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

同じ毎日を繰り返すことが退屈でつまらないと感じてネガティブに生きるのか、同じ毎日を変わらず過ごせることこそ幸せと感じてポジティブに生きるのか。几帳面でルーティンを守り、寡黙でも人を大事にして人から好か>>続きを読む

デーヴ(1993年製作の映画)

3.8

1990年代のアメリカらしい痛快で心温まる王道のヒューマンコメディです。国は違えど福祉のことや雇用のこと、政治家の使命など、お金にまみれて腐敗している今の日本の政治家にも観てもらいたい内容です。最後ど>>続きを読む

FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.7

ストーリーはシンプルで分かりやすく、大人でも子供でも楽しめます。新しいことに一歩踏み出す勇気を与えてくれるポジティブな王道冒険ロードムービーです。自分が鳥になって飛んでいるような目線の映像が素晴らしく>>続きを読む

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

人命よりスクープだけをモノにしたいマスコミや金と体裁を重要視する政府の対応には辟易しました。ジョンスは事故にあった当初から比較的冷静で生存者の女性に対しても優しく、絶対に助かって欲しいと思える、好感の>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.2

原作コミック未読です。宮本のような激しい役を演じる池松壮亮さんを観るのは初めてでしたので、インパクトは強烈でしたが、好みの作品では無かったです。叫ぶような台詞や暴力的なシーンが多く、観ていて心が疲弊し>>続きを読む

殺人の疑惑(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

父親のスンマンが犯人では無いというミスリードが声紋鑑定でシロだった以外特に無かったので、本人が犯人では無いと言い張る根拠がはっきりしませんでした。結局、犯人だったし挙げ句の果てに自分の子として育ててい>>続きを読む

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

身勝手な頑固親父のわがままなお願いに振り回される娘姉妹は大変そうでしたが、辛いながらも叶えて上げようと奮闘するのもこの親子にしか分からない愛情の関係があるのでしょうね。父親は頑なに早く終わらせたいと言>>続きを読む

レインメーカー(1997年製作の映画)

3.5

堅苦しい社会派の作品かと思ったら意外にも観やすいエンタメ性のある映画でした。誠実な新人弁護士ルディ役にマット・デイモンがピッタリで、バディを組むデック役のダニー・デヴィートもいい味出してました。終始地>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作小説未読です。他人に理解されない趣味,嗜好,フェチは誰にでもあると思います。理解されない苦しさ、同志を見つけた時の喜びは誰にでも経験があるのではないでしょうか。同じフェチの三人が動画を撮るだけのた>>続きを読む

ワイルドカード(2014年製作の映画)

3.0

ジェイソン・ステイサム演じるニックという用心棒が元恋人から暴行を受けた犯人を突き止めて復讐して欲しいと頼まれ遂行、その相手が権力を持つマフィアで逆に命を狙われるというよくある設定です。アクションは少な>>続きを読む

マイ・ルーム(1996年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

キャストが豪華で中でも誠実で心優しい姉のベッシーを演じるダイアン・キートンが特に良かったです。そのベッシーが病気になったことがきっかけでいろいろなことに気付かされ再生していく家族の物語です。妹は幸せに>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

本物のボクサーに見えるように肉体改造し役作りしたヒラリー・スワンクは素晴らしいと思いましたが、『ロッキー』を筆頭に数あるボクシング映画のファイト・シーンで味わえる高揚感はありませんでした。相手の反則か>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作小説未読です。同じ時間軸を繰り返し、違う人の視点で場面を描くという映画はたまにありますが、結構好みです。部活あるある、スクールカースト、男子と女子の生態を切り取って覗き見している感じが面白いですが>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

夢を持った貧しい青年が金と権力のある人達にジャマされながらも仲間の協力で夢を叶えていく王道のストーリーです。明るく前向きなウォンカ役にティモシー・シャラメがピッタリでした。作品の雰囲気が何となくハリポ>>続きを読む

ロシアン・ルーレット(2010年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

主役のヴィンス以外、なぜ生死を賭けるゲームに参加することになったのか背景が分からず、のめり込めませんでした。この映画の核心部分であるロシアン・ルーレットのシーンも映し方のせいなのかあまり緊迫感が感じら>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーの冒頭から登場人物が多く、初見だと誰なのか分からなくて混乱します。現在の裁判シーンから過去へさかのぼっていく流れなので、一度最後まで観てまた最初からリピートすると人物が良く分かって納得できる>>続きを読む

わが母の記(2011年製作の映画)

3.5

原作小説未読です。樹木希林さんがこういう役をやると、自然過ぎて演じているようにみえないほどハマっているので、この年の日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞に選ばれたのも納得です。希林さんが亡くなってしまっ>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

盲目だが暗闇だと見えるという特殊な症状の設定が伏線やスリルを生み出していて、秀逸なストーリー展開になっています。暗闇になると見えるという意味と、闇の世界(陰謀)が見えるという意味のダブルミーニングにな>>続きを読む

PARKER パーカー(2013年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、髪の毛のあるジェイソン・ステイサムに違和感、ずっとこのままかと思いきや、やはり変装のためのカツラでしたね。ストーリーはよくある仲間に裏切られて報復するというもので、生傷の絶えないいつものジェイソ>>続きを読む

人生は、美しい(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

事前にどういう作品かあまり調べずに観ましたが、韓国映画には珍しくミュージカル仕立てのロードムービーでした。1970~2010年代の韓国の名曲を使っているらしいのですが、楽曲を知っていたらより楽しめたか>>続きを読む

コップランド(1997年製作の映画)

3.0

警官の組織的不正を題材にした作品は良くありますが、警官だけの町という設定に少し興味を惹かれたので鑑賞しました。出演している俳優陣は豪華なのにストーリーを含め何処か全体的にB級感が漂っています。斬新なキ>>続きを読む

ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今までホロコーストを題材にした作品を数多く観てきましたが、目を覆いたくなるような虐殺シーンが無いのにも関わらず、ここまで悲痛な気持ちにさせる映画はあまり無かったと思います。ソフィーが追い詰められたあの>>続きを読む

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.3

家族愛をコミカルに描いていて、たまに長男夢二の一言にジーンときますが、延々とコメディ路線が続くので、好みが分かれる作品だと思います。ビッグ鰻のくだりは母子愛を表現したかったのだと思いますが、「このシー>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.4

高校の文化祭の雰囲気をリアルに描いていて、あの頃の甘酸っぱい記憶を思い出させてくれる作品でした。THE BLUE HEARTSの楽曲を女子が敢えて挑戦するところが格好良いですし、青春をイメージするのに>>続きを読む

トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

3.5

音楽が久石譲さんということで意識して観ていたところ、曲もそうですが、村の雰囲気や石の灯籠の造形など、どこかジブリ的な世界観を感じました。鑑賞前は全体的にファンタジー色強めのコミカルな作品を想像していた>>続きを読む

バンク・ジョブ(2008年製作の映画)

3.4

実話の事件をモデルにした映画で、タイトル同様ストーリーもシンプルで分かりやすいですが、適度にスリルがあって最後まで目が離せませんでした。ジェイソン・ステイサム主演だからといって、あまりアクションを期待>>続きを読む

SAND LAND(2023年製作の映画)

4.0

原作コミック未読です。どこか可愛らしく愛嬌のあるキャラクターや丸みを帯びたメカのデザイン(戦車のモチーフはペンギンだそうです。)は鳥山明ワールド全開で観ているだけで楽しくなります。ストーリーはシンプル>>続きを読む

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

原作小説未読です。何かが家に取り憑いた系のホラー映画を想像していたので肩透かしを喰らい、奇妙な出来事が起こるまでが長過ぎて退屈しました。何かがいるとか見えるとかの霊的な描写もありましたが、全て妄想癖の>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

初見だと時系列が前後したり、事前に各人物の名前が出ますがゴチャゴチャしていて、整理しながら観ないと分かりづらいです。このような映画によくある殺人実行のシーン、死体、死体を処理するシーンの映像表現は一切>>続きを読む