sattonさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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藍色夏恋(2002年製作の映画)

3.9

夏が好きな人には間違いなく刺さる映画。特に夜の描写が良い!プール、屋台、海辺の焚火…とても懐かしい気持ちになれました。台湾の映画は初めてだったけど、この青春の甘酸っぱさは万国共通なんだなぁ。

評決のとき(1996年製作の映画)

3.6

人種差別と報復殺人をテーマとした法廷劇。今見ると、キャストがあり得ないくらい豪華です。
KKKの残党みたいなのが出てくるシーンはバカバカしく滑稽にすら思えたけど、こういう幼稚な差別意識が残るのもリアル
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哀愁(1940年製作の映画)

4.0

これぞメロドラマ、という感傷的な映画。戦争をきっかけに出会い恋に落ちた2人が、戦争によってすれ違っていきます。
ヴィヴィアン・リーは「風と共に去りぬ」とは正反対の役柄を演じているだけでなく、前半と後半
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フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

3.5

ミラが飛びおりるシーン、ロードショーの予告でよく見てたやつだ!ってテンション上がりました。しかしそこが最高点だった…
SFもB級映画っぽさ(※制作費はA級)も好きなはずなんだけど、ストーリーがちょっ
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ハート・オブ・ウーマン(2000年製作の映画)

3.5

ある日突然女性の心が聞こえるようになったら、というコメディ。メルギブソンは上手いことやっていたけど、自分だったら間違いなく対人恐怖症になって引き篭もると思う笑。ヘレンハントは素敵でした。
それにしても
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ポリー my love(2004年製作の映画)

3.6

無害なラブコメが見たくて鑑賞。ストーリーはともかく、この2人を見てるだけで楽しかったな。自分も食に関してはリスクを避ける傾向にあるので、ベン・スティラーには大変共感できました笑。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

最初はすごく好き!という訳ではなかったのに、何度も見返したくなる、そして見るたびに好きになっていく映画です。
自分が主人公フォレスト・ガンプに惹かれるのは、彼に「将来のためにこれをやっておこう」とか「
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

イギリス海峡、フランス寄りに浮かぶガーンジー島が舞台。風光明媚なこの島も、その立地のため、戦時中はフランスに侵攻したナチスによって一時占領下に置かれていた。
期待したほど読書にスポットは当たらず笑、謎
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.0

渡り鳥と一緒にノルウェーからフランスまで飛んで飛行ルートを教えよう!という凄い話🇫🇷。新鮮な気持ちでとても楽しく見れました。これでCGなし⁉︎とは恐るべし。
環境保護がテーマだけど、押しつけがましいと
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.7

90年代アルジェリアが舞台。
「服装は関係ない、その偏見が女たちを殺すのよ。」このフレーズが印象的だった。柔軟性を欠き硬直した思考は、まさに人を殺すのだ。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.8

自分は不良にもスケボーにも縁もゆかりもないけど、青春映画としてとても楽しめるものだったな。
音楽も全体的に心地よく、中でも耳にズバッと飛び込んできたのはモリッシーの"We’ll Let You Kno
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泥の河(1981年製作の映画)

4.1

昭和30年の大阪。もはや戦後ではないと言われながら、戦争の傷跡や死の影があちこちに漂っていて、皆が何かを抱えながらも必死に生きている時代だったんだなと。
派手な展開や演出はないけど、1つ1つのシーンが
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

3.7

結構本格的なミステリー。素人探偵にのめり込む妻と、それに付いていけない夫の気弱な言動の数々が面白い。ややネタバレ気味ですが、「こんなによく死ぬ女は初めてだ」には笑っちゃいました。ラストもウディアレンら>>続きを読む

ディオールと私(2014年製作の映画)

3.8

オートクチュールとは何か?この映画を見て、少しだけわかりました。ディオールの看板を背負って最初のコレクションに挑む…その凄まじい重圧がびんびんと伝わってくる。アトリエの雰囲気は想像よりも家内工業的な感>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

3.8

久しぶりに見たけど、やっぱり良い映画!
失敗を繰り返しながら打ち上がるロケットに、小さな炭坑の町を飛び出そうとするホーマーの姿が重なる。ジェイクギレンホールも役柄にぴったりですが、厳格な父親を演じるク
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アリスの恋(1974年製作の映画)

3.8

モラハラ夫に突然先立たれたアリスが、息子と共に新天地で何とかやっていこうとする。シンプルなストーリーだけど、等身大の物語だけに色々と共感できました。生意気な息子のラストの一言も良い。スコセッシっぽさは>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.8

アメリカンニューシネマ×ロードムービー。案山子(スケアクロウ)の話に象徴されるように、明るい笑いで困難を乗り越えていこうとするアルパチーノのキャラクターが素敵でした。ジーンハックマンが女性を口説くのを>>続きを読む

テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

3.9

何となく目について見たけど、有名作なのかな?これは掘り出し物でした。
ポーカーの映画といえば、個人的には真っ先に007カジノロワイヤルが思い浮かびます。あの視線で刺しあうような鬼勝負とはちょっとベクト
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黙秘(1995年製作の映画)

3.7

ミザリーと同じ、スティーブンキング×キャシーベイツの映画。
メイン州の小さな島を舞台に富豪女性の死の謎が解かれていく…という話で、基本はサスペンスですが、最終的にこの映画が全く別のテーマを描こうとして
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.8

会社の短いトンネルを抜けるとマルコヴィッチの脳内であった…一体どこからこんな発想を思いつくのだろう?凄すぎる脚本。
最初は笑いながら見ていたけど、段々と哲学的な話になっていって、最後はちょっとしたホラ
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

新年3連続のデヴィッド・リンチ。
大昔に見たときも、わからないなりに惹かれた映画でした。今回は全体の構造を理解して見たためか、謎解きだけでなく、登場人物の心情もより深く味わうことができた気がします。あ
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.5

新年2本目もデヴィッド・リンチ。
いわゆる「逃避行」系の映画ですが、登場人物のキャラクターが謎すぎるのと、わけのわからない描写(魔女?)で、独自のワールドが形成されています。ウィレム・デフォーが気色悪
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ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.8

2021年の1本目は、監督デヴィッド・リンチ!のロードムービーから。パッケージがとても素敵ですね。
73歳のアルビンは、時速8kmのトラクターに乗って兄に会いに行く。その乗り物の選択と同様、展開はスロ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

繊細で美しい愛の物語。表題ともなっているシーンからの転調、感情の爆発には心を大きく揺さぶられた…
そして、この映画は映画館で見て本当に良かったです。美しい映像に加え、音の効果が大きかった。鉛筆がキャン
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.9

村上春樹「納屋を焼く」の映画化。あの短編をここまでの物語に再構築したのは純粋にすごいですね。それでいて、原作の持つ空気も壊していない。比較したくはないが「風の歌を聴け」がシーンと台詞だけ同じの別物にな>>続きを読む

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.8

タイトルから真面目なヒューマンドラマと思いきや、そこはイタリア、なかなかぶっ飛んだコメディでした。くだらないシーンも多いんだけど、とにかく笑えて、スカッとして、楽しい映画だったな。主演の方も表情豊かで>>続きを読む

リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.8

児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(長くつ下のピッピ)についての映画。描かれている期間は短いものの、その激動の数年間を通じ、彼女の創作のルーツがどこにあるかを知ることができる良作です。
何より、
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

"WAVES"というタイトルがなかなか味わい深い。第一部は、高い波のてっぺんをサーフィンしているような絵が浮かぶ。順風満帆のようで、どこか危うい。対して第二部は、静かに寄せる波のような、穏やかな再生の>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

ブラウンのツイードジャケットを着て、早口で自信なさげに辛辣なことを喋る。どう見てもかつてのウディアレンの役柄なのに、それでも見惚れるほどにティモシーシャラメが美しい。エルファニングも華がありすぎて、こ>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

冒頭の噛み合わない会話シーンがすごい。短い時間なのに、これだけで人物紹介として十分すぎるものね。
全体の印象は、ウルフ・オブ・ウォールストリートなどに近い。ビジネスが規格外に大きくなっていく興奮と、そ
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激突!(1971年製作の映画)

3.8

スピルバーグの初期作品。殺人トレーラーに命を狙われるサラリーマンの話ですが、派手なカーチェイスよりも、じっとりとした心理的圧迫感で恐怖が演出されています。運転手の顔(感情)が見えないのが何より怖い…!

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

3.7

不倫の映画なのだけど、感情の動きがリアルかつ複雑で、繊細な映画だと感じたな。人生はどこか物足りなくて当然、は至言だけど、それでも変化を求めてしまう人のさが(そしてその結末…)を結構残酷な目線で描いてい>>続きを読む

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.1

自分で自分の生き方を決めることの素晴らしさと厳しさ、両方を教えてくれる映画。
例えば高校生でこの映画を見ていたら、人生が今の道から大きくコースアウトしていたかもしれない。そういう危うさを感じながらもな
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マイ・ビューティフル・デイズ(2016年製作の映画)

3.6

全然「マイ・ビューティフル・デイズ」って感じではなくて、何だかよくわからない映画ではあったのだけど笑、とりあえず大人が生きていくのは大変なんだな…という感想でした。ティモシーの独白シーンは凄かった。あ>>続きを読む

めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.9

雰囲気がとても素敵な映画。「めぐり逢い(An Affair to Remember)」のテーマ曲が流れるラストシーンがロマンチックすぎる(大好きなんですこの曲)。エンパイア・ステート・ビルディングって>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.9

冒頭のパリの街並みがとても美しくて、そして街の人々がみんな幸せそうで、(今のご時世)それだけでじんと来てしまいました。
改めて見ると、主人公がもろにアニーホールのウディアレンなのが面白い。マリオンコテ
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