チャブーさんの映画レビュー・感想・評価

チャブー

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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.3

奥山由之監督 作品

 勢いで参加した演技のワークショップで、超絶上手いペアの演技を見せつけられて、自信喪失の極みに叩き落とされるかの様な感覚に襲われた…

 それは、ディスっているのでは無く、感嘆、
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逃走(2025年製作の映画)

3.0

足立正生監督 作品

 タイトルの通り 「逃げることが、逃げ切ることが逃走ならぬ、闘争」という作品…

 1970年代に多く発生した、連続企業爆破事件の東アジア反日武装戦線「さそり」班のメンバー、桐島
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悪い夏(2025年製作の映画)

4.1

城定秀夫(じょうじょう ひでお)監督作品

 ことの発端、そもそもは、とっても分かりやすい。どこからどー見ても、自業自得だよ…

 主人公の公務員は、イケメンだけど、現代若者に、あー、いそう!だし、生
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白い粉の恐怖(1960年製作の映画)

4.5

村山新治 監督作品

 テーマがちょっと”アレ”なため、DVD化されていない作品、いや、名作というのが、映画作品に、何作かあって、自分的には、

 増村保造監督「偽大学生」、蔵原惟繕(くらはら これよ
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35年目のラブレター(2025年製作の映画)

4.3

塚本連平監督作品

 生きて行くための、最低限のお金はもちろん、「読み書きそろばん」が、最低限出来無いと、社会で生きて行くのにとても苦労するだろう…今も、さまざまな理由で、出来ない人はいると聞くが、戦
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.3

ショーン•ベイカー監督作品

24年5月 第77回カンヌ国際映画祭パルムドールと、25年3月 第97回アカデミー賞 作品賞、監督賞、主演女優賞(マイキー・マディソン)、脚本賞、編集賞と最多の5冠!のW
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ナショナル・シアター・ライブ「プライマ・フェイシィ」(2022年製作の映画)

4.6

 スージー•ミラー作

 英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台の映像、ナショナル・シアター・ライブ(NTLive)の本作は、
取り上げているテーマとも相まって、とても真に迫る
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.3

 ジェームズ•マンゴールド監督作品

 日本の70年代メッセージフォーク、中津川フォークジャンボリー系のミュージシャンたちに多大なる影響を与えたボブ・ディラン…

 いや〜、ティモシー・シャラメ演じる
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初級演技レッスン(2024年製作の映画)

4.1

 串田壮史(たけし)監督作品

 いわゆる、俳優の方達が勉強する、「メソッド演技」をする中で、自分の触れられたくない、(過去の)出来事を思い出させられたり、手を突っ込まれたりするキツさは、観ている方に
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奇麗な、悪(2024年製作の映画)

3.8

奥山和由監督作品

 瀧内久美さんファン必見😀の滝内久美さんモノローグ(一人芝居)的作品。
(淡々と言葉を発する、36ページ位あるシナリオを、ワンカットで撮影したとのことで、その凄み、演技力に圧倒され
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雪子 a.k.a.(2024年製作の映画)

3.8

草場尚也監督作品

 小学校教師の吉村雪子は、暑い長崎生まれなのに、雪子で、MCサマー…

 教師としても、人としても、自信が持てない不安な自分の思いを、毎週ラップに乗せて(セリフにしても、これだけの
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雪の花 ―ともに在りて―(2025年製作の映画)

3.8

 小泉 堯史(たかし)監督作品。かの黒澤明監督のところで修行された方だそう。
 
 天然痘の感染予防に心血を注ぎ、種痘を広めた、実在した江戸時代末期の蘭方医、笠原良策の話。この笠原良策は、医学の知識だ
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ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた(2022年製作の映画)

3.8

 音楽映画というより、家族愛、兄弟愛、夫婦愛…30年振りに発掘された、アメリカの大田舎、ワシントン州は、フルートランドで生まれ育った「夢見る野生児」兄弟の「愛」の物語。
 一旗あげようとして、若くして
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.3

 『九龍城(確か、カオルンセン、って読む)』という場所は、藤子不二雄先生の漫画で知ったけど、何でもアリの、とてつも無く無法地帯のイメージで、昔の啓徳空港の飛行機の市街地ギリギリの離着陸は、とてもスリリ>>続きを読む

大きな家(2024年製作の映画)

4.0

 何故か、手帳にタイトルをメモってて、気になって観に行った。
 ドキュメンタリーノンフィクション作品として、鑑賞後感が、確かに残った。
 児童養護施設の作品だけど、ありがちな、ネガティヴな表現や、子供
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

4.1

 「サンセット•サンライズ」なのね…「陽は沈み、(また、)陽は昇る…」…確かに逆じゃダメだね…

 シナリオ、面白いなぁ…良いなぁ…さすが、クドカンさん…展開の妙!

 ご自身も、宮城県ご出身というこ
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アンダーニンジャ(2025年製作の映画)

3.6

 「硬軟表現」の差の激しいことw!もー、佐藤二朗さん、ムロツヨシさん、良い意味で、やりたいホーダイww!相い対する、俳優の方々、笑いを堪えるの大変だったろうなぁ。
…いや、メッチャ笑ろてるやんwww!
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(2025年製作の映画)

4.1

 「恋は遠い日の花火じゃない」…知ってる人は、思い浮かんじゃうよねー、あのフレーズ…
 
 モノクロで、文芸作品の出立ちで始まり、登場人物の心情変化などで、途中、色変わりすることも無く、物語は淡々と進
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.1

 人生は、出会いと別れの繰り返し…
出会いばかりでも無いし、別ればかりでも無い。別れはとっても辛いけど、その後に、必ず、次の扉が開く…
 孤独な(それは言い過ぎで、友達が少ない、と言った方が正しいね)
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.8

アニメを観ていたので、実写はどんな感じかなと思って観に行った。

難しいことは何もないし、赤血球、白血球、血小板とかのいろいろな細胞や、細菌が、面白い姿で出て来て、何なら、白血病が、どうして起きるのか
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地獄のSE(2023年製作の映画)

2.9

ちょっとね、冒頭のシーンは、自分的には、受け入れがね…

チャレンジングな、実験的自主映画と、思えば良いんだろうね…ストーリーは、ユニークで、面白かった^ ^

SEって、何だったのかな…

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.3

“直接的”には、誰も命を落とさないし、そこは、安心して観られる、エンタメに終始徹底して楽しめる、コンゲーム。…世は、地面師流行りなのかな…

スピーディーで、スリリングな展開の中で、騙す側の、知恵と用
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海の沈黙(2024年製作の映画)

4.0

芸術を生業にする人達の生き様、執念をヒシヒシと感じた。

フツーに絵画を鑑賞する時、スゲーな、と思うのは、「水」の表現…本作は、まさに、そこに触れていて、とっても合点がいった。荒れ狂う、しぶき立つ、東
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拳銃と目玉焼(2013年製作の映画)

4.1

 「侍タイムスリッパー」からの「ごはん」からの、で来ました〜^ ^
 沙倉ゆうのさん、11年前の作品ながら、今も変わらぬ、あどけなさ、可愛らしさだし、こういう演技もされていたんだなぁ…と、感慨深く、暗
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八犬伝(2024年製作の映画)

3.8

曲亭(滝沢)馬琴の「南総里見八犬伝」は、昔、ポプラ社の全集で読んだり、NHKテレビの人形劇や、薬師丸ひろ子さん主演の角川映画で観て、「知ってる」内容、作品ではあった。

八犬伝の筋をたどる、素晴らしい
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追想ジャーニー リエナクト(2024年製作の映画)

4.3

前作(追想ジャーニー)が面白かったので、観に行った。

人は、皆、選んだ生き方、選ばなかった人生があるけど、それぞれの 追想ジャーニー の中で、リエナクト(reenact / 歴史の再現、再演)を願う
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吉祥寺発赤い電車(1972年製作の映画)

5.0

明治学院大学の有志が撮った70年代フォークの超記録的映像…

高田渡と、彼率いる武蔵野たんぽぽ団、遠藤賢司、友部正人、三上寛、小野和子、山本コータロー…ライブリィなカラー映像の数々

映る若い男性の髪
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タカダワタル的ゼロ(2008年製作の映画)

5.0

唯一無二、孤高のフォークシンガー、高田渡さんの活動記録ドキュメンタリー…名曲の数々…最高です

タカダワタル的(2003年製作の映画)

5.0

唯一無二、孤高のフォークシンガー、高田渡さんの活動記録ドキュメンタリー…名曲の数々…最高です

ごはん(2017年製作の映画)

4.0

 先日の「侍タイムスリッパー」鑑賞の流れで、同監督作品、出演者を観に行きたく思い、行った。
 
 普段何気なく口にしているお米と、育成方法や育成過程を何となく知った風でいる、「リアルな稲作」の何たるか
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曽根崎心中(1978年製作の映画)

4.3

『第46回ぴあフィルムフェスティバル 招待作品部門生誕100年・増村保造新発見!~決断する女たち~』で観た。何と、「動脈列島」との二本立てで、梶芽衣子さんのアフタートーク付きという超豪華なプログラムな>>続きを読む

動脈列島(1975年製作の映画)

4.0

『第46回ぴあフィルムフェスティバル 招待作品部門生誕100年・増村保造新発見!~決断する女たち~』で観た。何と、「曽根崎心中」との二本立てで、梶芽衣子さんのアフタートーク付きという超豪華なプログラム>>続きを読む

とりつくしま(2024年製作の映画)

3.8

長い間使って来た品々には、念が籠る、などと言いがちだけど、その様なネガティブな言い方では無くて、親しかった人が生前、愛用していたモノには、それぞれが、歩んで来た生き様や、そこで得た、たくさんの大切な想>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.5

舞台の景色の素晴らしさ…決して、景色の良い作品、ということでは無く、景色が作品の核を誘発していた。
スケートにブチ込んだ人生、夢を実現するために、同世代の人が楽しむことを全て抑制して、いばらの道に踏み
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