ホラー映画の金字塔ですが、ようやく鑑賞。残念ながら個人的にはそこまで刺さらなかったのは、有名すぎて未鑑賞の自分でも知っているシーンが多いせいもあるのかもしれないし、画面にこだわりが感じられすぎて、ホラ>>続きを読む
鑑賞してからしばらく経つけど、じわりと痛みを伴う余韻が残るいい映画だった。
等身大の男女による本気のぶつかり合いはすごく生々しくリアルなようでもありつつ、でもこれはやっぱり宮本が主人公のヒーロー映画>>続きを読む
まさに当てもなく砂漠を彷徨っているような2時間半だった。DUNE初心者なので、物語の起点も着地点も主人公の動機も、何もかもぼんやりしたまま、設定と覚えられないカタカナ固有名詞ばかりがひたすら積み重なっ>>続きを読む
アクション映画としては文句なしに熱い。
特にかっこいいッ!と思ったのは、ボンドのバイクアクションとパロマとの共闘シーン。あと終盤の階段でのアクションもよかった。大作っぽくない手ブレありの長回しが、逆>>続きを読む
虎狼の血からの流れでこちらへ。
レビューでのきなみ高評価だったので期待値大で観たのだけど、個人的にはそれほど刺さらなかった。それはツ○ヤで借りたDVDの不具合で、途中おそらく2チャプターほどぶっ飛ん>>続きを読む
やっと細田監督のオリジナル作品を制覇。
本当に「2つの世界や時の狭間で揺れ動く人々」が共通のテーマなのだな〜とわかった。
本作だけは、その「揺れ動く人々」が主体ではなくて、あくまでも軸にいるのは、>>続きを読む
それこそゆったりとドライブを味わうような3時間だった。
総じて人物の顔を真正面から捉えたショットが少ない。クロースアップで真正面からのショットは、後半の高槻と家福による車内での会話ぐらいでは(記憶の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大好きすぎる。
あの男たちの顔圧たるや。
皺やテカリや陰影ひとつひとつがもはや脚本以上にストーリーテラーで参ります。
すばらしい俳優陣の演技はもちろんのこと、どういうアングルとカメラワークで撮れば人>>続きを読む
かなりグロくて、うおお...と思うシーンも多々あったものの、ディズニーでは決して見られない悪趣味なナンセンスグロに振り切ったジェームズ・ガンが見られてありがたやです。
ディズニーを解雇されたときはど>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前半は現実とSFが綺麗に共存できていて、日常から非日常へと変わるバンクス博士の生活、緊急事態に対する社会の困惑、国家間の分断などが、リアリティーを持って描かれていた。
それだけに終盤が非現実的でお花畑>>続きを読む
ハーレイ・クイン然り、ワンダーウーマン然り、MeToo運動以降、女性ヒーローたちもロールモデルとして男性社会に異議を呈する役割を負わされている昨今ですが、ブラック・ウィドウは元々の生い立ちも手伝って、>>続きを読む
押井守色が全面に押し出された作品であるけども、ものすごく観やすくてエンタメ性が失われていないのは「うる星やつら」のもともとのキャラクターが生きてるからだと思う。クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」然り、>>続きを読む
漫画既読・アニメも観てるので、キャラにはヒジョー思い入れがあるのだけど、キャストはこれ以上望めんだろうというくらいしっくりきた。ありがとうございます...。何と言ってもやっぱりドラケン! うっかり辮髪>>続きを読む
歌はとてもいい。Uの世界で歌姫として絶大な人気を誇る主人公という設定に、これだけ説得力のあるメロディと歌声を乗せられたのは単純にすごいと思う。
あと始まり方もよかった。仮想空間の自在感と基本設定を最>>続きを読む
映像の美しさは文句なし。特に木村真二さんの背景美術はやはり嘆息ものでございました。
時間とともに変化するさまざまな色の海や空。ノスタルジーをかき立てる港町の風景。水族館の裏側も配線の質感などがやはり独>>続きを読む
ゴジラ目当てで観に行ったけど、コングの母性あふれるウルウルの瞳にキュンとしてしまった。21世紀版ETゴーホームが観られたのにはホッコリした。ET然りトトロ然り、未知の生物との交流はピュアな少年少女たち>>続きを読む
パーフェクトブルーではテーマとしての「虚構と現実と夢の混淆」により焦点が当てられている気がしたけども、千年女優では「アニメーションの表現方法」として、いかに映画と映画内映画が混在した面白みがある映像を>>続きを読む
胸を抉る内容ではあるのだが、はっとするように美しい性交シーンがちょくちょくあった。蚊帳の中での性交をミドルショットで襖の手前から平面的に写したショットなど、聖なる雰囲気さえ湛えてる。かと思えば、レイプ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何が怖いって、一応きちんとしたオチがあり真犯人もいるものの、それが事実なのかは誰にも分からないということ。未麻が夢と現実と虚構の境も分からなくなり、ぐるぐるとループする途中であったエピソードのひとつ、>>続きを読む
デルス好き、ほんと可愛い、カタコトのロシア語に萌える、デルスフィギュアとかあったら買う。
この映画がすごいのは完全に黒澤映画でありつつ、めちゃくちゃソ連映画の風情を留めていること。舞台がそもそもシベリ>>続きを読む
「ヤクザと家族」がよくて期待値が高かっただけに、う〜ん、という感じでした。
視聴者に解釈を委ねるラスト。そういうラストは嫌いじゃないのだが、ラストに至るまでは全て白黒ハッキリで、何が善で悪か作り手側の>>続きを読む
始まり方と終わり方が好きすぎた。現実世界から隔絶された映画鑑賞の空間に、受け身に座した観客に食らわされる突然の先制パンチ。それはこれから展開される映画という虚構世界に対する鋭い自己批判でもある。
母>>続きを読む
大島渚自身が学生運動に参加していただけあって、党員かそうでないかを巡る権力関係や、決して一枚岩ではない学生運動家たちの描写がリアル。革命だ何だ言う前に、みんな悩める若者なんだぜ...。結局のところ、学>>続きを読む
これは非常にイカれてる(良い意味で)というか画面から寺山修司のブッ飛んだ脳味噌と才能がただ漏れまくってます。でありながら、メタと現実が混ざり合う(もはや境もわからない)巧みで理知的な構成力も見事。いか>>続きを読む
結末は分かっているので、じわじわと狂気じみていく定の様相に、いつ来るかいつ来るかとヒヤヒヤしながらの鑑賞。チキンハートの私は、終盤のほうではまるでジェットコースターの落下直前にずっといるような胸のざわ>>続きを読む
ヴェネツィアで銀獅子ということで、それなりに期待値は高かったのだけど、いざ観てみたら、なんだかなあという感じ。
主演2人の演技も個人的には演劇的すぎる気がした(それも古典映画の雰囲気を出すためなのか>>続きを読む
パラジャーノフの映画としては珍しくカメラの動きが非常に活発な今作。以降の作品では絵画×パントマイムのような静的な画づくりが目立ってきますが、それとは異なり、ぐるんぐるんと回転して周囲をパノラマで捉える>>続きを読む
むずかちい…私の脳内でリリンがリリスのロンギヌスを抜き、フォースインパクトを引き起こしました。
映像は文句なしにSFサブカル心を満たしてくれるが、戦闘シーンで何が起きてるのかいかんせん分かりづらく、よってイマイチのれなかった。さらに中学の合唱コンで歌うような音楽を合わせてくるので、ますますのれな>>続きを読む
黒澤明の映画は、芸術性とエンタメ性を両立しながらも人間の普遍的な業や徳を炙り出してしまうので、概して見たあとの満足感が爆裂に高いのですが、こちらも三船敏郎のラストの凄まじい怪演も相まって、とてもいいも>>続きを読む
キリスト教への各人の向き合い方と、それを巡る他者(家族を含む)との関係性を軸に、終始リアリティのある家族ドラマが展開されていった末に、最後の最後は「そうくるんか!」の一言でした。というか、「そうくる予>>続きを読む
終盤の戦闘シーン以外は全体的に眠くなる流れだが、チャパーエフの笑顔が可愛らしく愛嬌があるので何とかなった。
音楽のリズムとともにじわじわと敵軍が迫りくる感じはエイゼンシュテインの「アレクサンドル・ネフ>>続きを読む
ホン・サンス2本目。
「正しい日 間違えた日」と比べると、時間系列が明確に示されず、次の日になったんだかループしてるんだか、よく分からない。
とはいえ、その似たようで違う、偶然によって紡がれていく1日>>続きを読む
雪を背景にした原節子の美しさよ。
奥行きを活かした構図づくりがとてもよい。そのまま浮世絵にできるのではというような調和の取れ方。均整が取れすぎてて癒やし効果を感じた。
会話シーンは基本的には人物が横並>>続きを読む
こんな映画が1920年代に日本で撮られていたことに、まず感動。
「カリガリ博士」が代表するドイツ表現主義の影響のもと作られた作品というのは、日本映画史の書籍などにも書いてあるし、「精神病院とその患者た>>続きを読む
濃ゆい男のドラマや…
目を覆いたくなるドキツイ場面も多々ありますが、個性豊かな面子の演技からは目が離せない。そこは映さないよね〜と予想した血なまぐさいショットでも、平気で見せてくる一種のすがすがしさよ>>続きを読む