デルス好き、ほんと可愛い、カタコトのロシア語に萌える、デルスフィギュアとかあったら買う。
この映画がすごいのは完全に黒澤映画でありつつ、めちゃくちゃソ連映画の風情を留めていること。舞台がそもそもシベリアのタイガだし、フィルムがソ連映画でお馴染みのアグファカラーであり、スタッフも数人を除きロシア人であるがために、ソ連映画感は画面上からムンムンに立ち昇ってるわけなのだが、生き物かのごとく自然を描写する黒澤明の手腕が、デルスというアニミズムの権化のような主人公と、ソ連極東という舞台と完璧に融合を果たしていることに、何とも言えず胸が熱くなるのだった!
というわけでこの映画は名目上(日ソ共同映画ではなく完全なるモスフィルム資本の製作)も実質的にも、黒澤明という日本の偉大なる映画監督が撮った正真正銘のソ連映画である。