汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

DC作品は割と結構見ているけど、実はまだ見ていなかった『アクアマン』。近々続編を映画館で観る予定なので、予習がてら前作を鑑賞。

結果、想像よりもだいぶ王道なファンタジーだったけど、水中の表現やアクシ
>>続きを読む

マスマティックな夕暮れ(2017年製作の映画)

4.5

ヨーロッパ企画のコントチックなショートフィルム。Filmarks上で勧めていただき、さっそく鑑賞。

いやはやなんだこれは。全然高校生に見えないヤンキー役の皆様は置いておくとして、ちょっとおもろすぎた
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

貴船の老舗旅館を舞台に、2分間のタイムループを繰り返す人たちを描いた群青劇。

今作も面白かった。86分という短さもちょうど良い。2分毎に強制的に戻される設定だからか、それこそ強制的にテンポアップする
>>続きを読む

スター誕生(2017年製作の映画)

3.6

ある秘密を抱えるプリマ・バレリーナの座を目指す女性のショートフィルム。

まず撮り方や音楽の使い方がカッコよくて、バレエの世界がちゃんと魅力的に映ってるのが良かった。その上でストーリーやメッセージ性も
>>続きを読む

隣のバンパイア(2015年製作の映画)

1.5

死体安置所にいる吸血鬼のもとに溺死した少女が運ばれてくるところから始まる韓国のショートフィルム。

うーん、ちょっとよく分からなかった。色々と整合性を持たせようと考えてみたものの、それでも全貌は掴みき
>>続きを読む

燃えよ!プチドラゴン(2009年製作の映画)

2.8

箱の中のブルース・リーのフィギュアに意思が宿るという、ファンタジー色の強いショートフィルム。

フィギュアを使ったアクションのアイディアが面白くて、なによりブルース・リーへの愛が強く感じられる作品でし
>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

歌を教えてほしいヤクザと合唱部の中学生男子の奇妙な交流を描いたコメディ映画。

ヤクザと中学生男子の組み合わせの良さはさることながら、2人の距離感が非常に心地良かった。

ただ、正直に白状すると途中か
>>続きを読む

愛を伝えるとき(2016年製作の映画)

3.2

彼女が浮気してるのでは?と疑う男が主人公の、フランスらしいお洒落な雰囲気のショートフィルム。

好きな設定だったけど、結末含めてなんとなく既視感はあった。設定の説明もあまりないけど、そこはそういうもん
>>続きを読む

観覧車(2018年製作の映画)

3.2

心に傷を抱える少年が主人公のショートCGアニメーション。

全体的にホラーテイストではあるものの、あくまで演出的な要素が強いので、ホラーが苦手な人もそこまで怖くないとは思う。

それよりもキャラクター
>>続きを読む

大学での出来事(2020年製作の映画)

3.2

大学での襲撃事件が発生し、講堂に隠れる女子生徒のショートフィルム。

基本主人公のワンカットで展開して、あえて情報を絞り、音声だけで臨場感や緊迫感を生み出すスタイルは『THE GUILTY』を思い出し
>>続きを読む

向かいの窓(2019年製作の映画)

3.8

引っ越したマンションで、向かいの20代のカップルの生活が自宅の窓から覗けることに気付いた夫婦のショートフィルム。

この設定がどういうふうになっていくんだろうと思いながら見てたけど、アカデミー賞の短編
>>続きを読む

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.3

グロいのに可愛いという相反する要素を両立させた、ポップな色使いのシュールでダークな恋するカニバリズムービー。

良くも悪くも世界観のクセが凄いから好き嫌いは分かれそうだけど、自分はわりと好き。

方向
>>続きを読む

あと さん ねん(2018年製作の映画)

3.2

スペインの片田舎で犬と暮らす未亡人マリッサのもとに、息子の友達だという日本人の博という男が尋ねてくるショートフィルム。

状況的に若干の怖さはあるものの、人が良さそうな博の雰囲気と、終始どうすればいい
>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

リトルトゥースならお馴染み、伝説のハガキ職人ことツチヤタカユキの半生を描いた自伝的映画。

自分もどちらかといえば人見知り側の人間なので、当時はオードリーのオールナイトニッポンでちょくちょく話題に出る
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

なにか劇的なことが起こるでもなく、とりとめもない日常をただ切り取った映画。

その日常の中にある見落としがちな小さな喜怒哀楽の感情の欠片を丁寧に描いていて、同じように見えても同じ1日など1つもないんだ
>>続きを読む

更けるころ(年製作の映画)

3.5

自動販売機の喫煙所に偶然居合わせた男女が、とりとめもない会話をするだけの18分。

別に特別なことが起こるわけでもないのにも関わらず、なんか好きだった。毒にも薬にもならない会話がだんだん心地よくなって
>>続きを読む

まる(年製作の映画)

3.7

徐々にこういう話なのかと分かっていく系のショートフィルム。かなり濃い15分だった。

15分という短さながら、ここまで時間の流れが表現できているショートフィルムはなかなか珍しい気がする。

個人的に共
>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

2.3

不思議な力を持つ少女が、スイスの北部で起こった少女を狙った連続殺人事件に巻き込まれていく古典的なホラーサスペンス。

若干14歳のジェニファー・コネリーが虫と交信できる能力を持つ少女という、なかなか大
>>続きを読む

最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

3.7

パートナーに先立たれた男女同士のハートフルな王道ラブコメ。

熟年カップルもので、こういう設定だとだいたい男性側が偏屈に描かれがちだけど、この作品も例に漏れずそんな感じ。でも別にそれが駄目ってわけでは
>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

アメリカの砂漠地帯にポツンと立つ、ダイナー兼ガソリンスタンド兼モーテル「バグダッド・カフェ」を舞台にした、趣のある大人のコメディドラマ映画。

主人公のジャスミンの行動によって、徐々にいい方向に変化し
>>続きを読む

クロスロード(1986年製作の映画)

3.4

ブルース好きの白人凄腕ギター少年と、伝説のブルースマンの言われている老人のロードムービー。

内容は、十字路に現れる悪魔に魂を担保にブルースの極意を得るという契約を交わしたとされるロバート・ジョンソン
>>続きを読む

ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

4.2

デヴィット・ボウイとジェニファー・コネリーが共演したSFファンタジー映画。

子守でストレスMAX限界お姉ちゃんが、冗談半分でおとぎ話に出てくる呪文を唱えてしまったことで、ゴブリン王に弟が本当に連れ去
>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

3.5

『不思議の国のアリス』を原作にした話ではあるものの、ヤン・シュヴァンクマイエルが監督脚本を勤めていることもあり、メルヘンというよりかはダークな世界観で、演出はかなりシュルレアリスム的だった。

だから
>>続きを読む

駆け抜けたら、海。(年製作の映画)

3.0

同性の親友を好きになってしまった女性の複雑な想いを描いた、16分ほどのショートフィルム。

閉店間際の銭湯が舞台で、女性とその親友の2人だけの空間の中でストーリーは進んでいく。

最初は現代風の淡々と
>>続きを読む

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.8

武士道精神を説いた書物「葉隠」を愛読するニューヨークの殺し屋が主人公のマフィア映画。

監督はジム・ジャームッシュで、正直見る前はらしくない設定だなと思った。でも見た後はちゃんとジム・ジャームッシュの
>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.1

コーヒーとタバコを題材にした11の短編からなるオムニバス映画。映像は全編モノクロで、コメディ寄りの映画ではあるけど、お洒落な雰囲気が漂っており、実際かなりハイセンスな内容。

基本たわいもない会話劇で
>>続きを読む

怪獣少女(2022年製作の映画)

3.0

なんかめっちゃ不思議な設定のショートフィルムだったけど、あんまり見たことないような空気感で思いのほか面白かった。

ジャンルとしては怪獣映画というよりかは、中学生の女の子が主人公の青春映画という感じ。
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

鬼太郎の誕生までを描いたエピソード0。自分は鬼太郎の漫画もアニメもロクに見たことない世代ではあるんだけど、それでも置いていかれることなく、最後まできちんと見れました。

最初はなんかホラーというよりも
>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

ナポレオンの伝記映画ではあるんだけど、英雄っぽい描かれ方は全くしていなかった。どちらかというと愛憎や名声が絡んだ人間臭さのほうが全面に出ている映画でした。

なかなか壮絶な戦争のシーンは多いものの、お
>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.8

『メアリと魔女の花』以来6年ぶりとなるスタジオポノックの新作アニメーション映画。原作はA・F・ハロルドの児童文学の傑作である『ぼくが消えないうちに』。

少女の想像によって生まれたイマジナリーフレンド
>>続きを読む

永遠の愛(2015年製作の映画)

3.8

老人ホームのおじいさんが、庭にいたおばあさんに一目惚れするというストーリーのショートフィルム。

最初の想像よりもずっと素敵なお話だった。ショートフィルムならではのワンアイデアを上手く活かした内容で、
>>続きを読む

小さな庭園(2014年製作の映画)

2.9

ファンタジックでありながら柔らかいタッチが特徴的な台詞のない12分ほどのアニメーション作品。

片目のマスコット的造形のキャラクターが主人公なんだけど、この子がなんか可愛いから、世界観の割には少しキャ
>>続きを読む

カルチェ(2018年製作の映画)

3.0

配信がU-NEXTで本日までだったから、何となく見てみた。エンドロールで分かったけど、京都の大学の卒業制作なのね。

予算のかかってない作りでありながら、なかなか考えられたお話だった。あまり見たことな
>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

高校生活を勉強に捧げてきた女子2人組が卒業式前日に思い立ってハメを外そうとするお話。

設定含め、シンプルに面白かった。まず呼ばれてもいないパーティーに行こうとするのが良い。アメリカの学園ものだから下
>>続きを読む

(2001年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

4人の学生が“穴”で体験した悪夢と恐怖を描いたサイコスリラー映画。

いわゆるどんでん返し系の作品で、「なるほどなー」とはなったけど、途中から何となく予測できたこともあり、さほど衝撃を受けなかった。
>>続きを読む

アキレスと亀(2008年製作の映画)

3.1

北野武による『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』に続く、芸術家としての自己を投影した三部作の最後の作品とのこと。この作品から見てしまったけど、とくに繋がりはなさそうだから問題ないはず。

まずこ
>>続きを読む