汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Mr.マーベラス(2019年製作の映画)

2.5

ショッピングモールでサンタクロース役を務めた後、寂しく自宅でクリスマスを迎えている1人の男性。彼の過去には秘密があり…。

最初から最後まで独特の哀愁が漂うショートフィルム。時の流れついて、ちょっと変
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眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.2

地下アイドル出身でありながらトイズファクトリーからメジャーデビューを果たした、眉村ちあきが主演・プロデューサー・音楽を担当したフェイクドキュメンタリー?でいいのかしら。

なんか違う気もするけど、とり
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浜辺の観覧車(2021年製作の映画)

2.8

金属探知機をもって浜辺を探索するのが日課になっているアスペルガー症候群のシモンは、ある日聾唖のバレリアと出会う。

浜辺のワンシチュエーションで繰り広げられる奥行きのあるショートフィルム。ショートらし
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.2

ドラーク族が支配する惑星を舞台に、奴隷やペットのような扱いを受ける人間と似た姿をしたオム族の生存をかけた戦いを描いたアニメーション作品。

YouTubeで無料公開してるタイミングだけど、U-NEXT
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プラド美術館 驚異のコレクション(2019年製作の映画)

3.4

世界有数の美術館であるマドリードのプラド美術館を紹介している映画。

ヨーロッパの歴史を踏まえながら、ほどよくまとまっている印象で、この美術館がどういうふうに出来上がったかが、分かりやすく描かれている
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.3

白人の思うステレオタイプの黒人像にフォーカスをあてた皮肉たっぷりのシニカルなコメディ映画。

全編を通して皮肉に溢れているから、色々とスッキリしない部分もあるけど、それすら狙ってやってるんじゃ…と妙な
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荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

2.5

オーストラリアの荒野を舞台に、酒とギャンブルによって、分かりやすく破滅に向かっていく男の話。

この作品を見た、かのマーティン・スコセッシは「凄まじいほど不快」と語ったらしい。内容はそこまで過激という
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パレード(2024年製作の映画)

3.6

未練を残してこの世から旅立ってしまった人たちが集う世界を描いたNetflix映画。プチ群青劇スタイルで、旅立ってしまった人の目線から、さまざまな関係性の人間ドラマが描かれている。

監督脚本の藤井さん
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.2

『アントマン』の続編であり、MCUの20作目。MCUの映画は全部もうFilmarksに入れていたと思っていたら、この作品だけ漏れていた…。

アントマンシリーズ特有の軽いノリは今作でも健在で、好き嫌い
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俺たち喧嘩スケーター(2011年製作の映画)

3.4

アイスホッケーチームにスカウトされた用心棒の活躍を描いた、実話ベースのスポーツ映画。

まず自分も含めてアイスホッケーをあんまり知らない人は、試合中の殴り合いが当たり前みたいな雰囲気に「え?反則じゃな
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.9

主人公は、クラスメイトの男子に片思いしてる女子高生で、この子が一癖も二癖もある性格という、青春系ドロドロ恋愛映画。

片思いしてる相手の男子が別の女子高生と付き合っていることを主人公が知ってしまうとこ
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

老人が運ぶ金塊を奪おうとするナチス。だけど、実はその老人は"不死身"と恐れられた百戦錬磨の老兵だったという話。いわゆる、怒らせちゃいけない男を怒らせちゃった系の映画。

そこまでアクションに派手さはな
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白いブランケット(2022年製作の映画)

3.8

雪国で暮らす10歳の少女が、幼い弟のために街までミルクを買いに行くショートフィルム。

ちょっと最初の雰囲気から少女の成長物語的な話になると思ってたから、途中から想像してない展開になって驚いた。

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向かい風(2022年製作の映画)

2.9

岸の上で、とある理由で対立する夫婦の話。

喧嘩するほど仲がいいという言葉があるように、思想や意見が対立することはあれど、結局は収まるところに収められる関係性はいいですね。

サーモン(2023年製作の映画)

3.8

一流レストランを舞台に、えげつない料理人の競争を描いた作品。

とにかく緊迫感がすごいし、見てるだけで胃が痛くなる。これが健全な競争社会なのかどうかは置いておくとして、この主人公ぐらいの太々しい神経は
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Parallax(2021年製作の映画)

3.5

抽象的でありながらも、妙な現実感のあるシュールレアリズム系のアニメショート。

解釈は見る人次第だろうし、明確なストーリーは掴みにくいけど、なぜか表情の掴みにくい独特なキャラクターに同情してしまう自分
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Journey to the 母性の目覚め(2021年製作の映画)

3.6

突然目覚める母性をヘンテコでポップな世界観で表現してる5分間のショートアニメ。

まず映像にセンスしか感じない。抽象的なんだけど的確な情報量で、下手に説明するよりもダイレクトに言いたいことが伝わってく
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ROUTINE(2020年製作の映画)

3.5

ところ構わずどこでもジャグリングをしてしまう喋らない男と、足の悪い清掃員の関係性が何ともユニークなバディ系ショート。

仕事を楽しいものにするのは何事もちょっとの工夫から。実際にこんなことやってたら怒
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みなみとあした(2021年製作の映画)

2.9

男女4人の大学生のゆるい関係性や恋愛模様を静かに描いた作品かと思いきや、これは震災前夜という設定なんだと見終わってから知る。

作中で具体的なことはまったく描いていないのにも関わらず、あったかもしれな
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苺のジャムとマーガリン(2021年製作の映画)

2.5

埼玉県の美術学校の自主制作ショートフィルム。

高校生による作品だから、演技も映像も拙さはあるけど、この年代の学生の感受性を上手く表現してる。それぞれがそれぞれの方法で自分を表現する方法を模索してる様
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ドキュメンタリー 最強のふたり(2011年製作の映画)

3.9

映画『最強のふたり』の主要関係者6人にインタビューをしたドキュメンタリー。

あくまで映画ありきのドキュメンタリーという印象だけど、この作品からも実物のフィリップとアブデル(ドリス)の友情はきちんと伝
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内村さまぁ~ず THE MOVIE エンジェル(2015年製作の映画)

3.0

最近惜しまれつつも終了した『内村さまぁ〜ず』の映画化。2015年の作品なので、心なしかみんなちょっと若い気がする。

内さまのメンバーは、エンゼル社という劇団兼単体事務所に勤めていて、依頼人の個人的な
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ゾンビスクール!(2014年製作の映画)

1.9

汚染されたチキンナゲットを食べた子供がゾンビになって、なし崩し的に周囲の子供たちもゾンビウィルスに感染していく、コメディ味のあるゾンビ映画。

正直設定からしてあんまり好きじゃなさそうだなと思いつつ見
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メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大人から子供まで楽しめる安定のSFアクションコメディ第2弾。

前作の終わりから5年後が舞台で、前作に引き続き、Jと Kのコンビがエイリアンから地球の危機を救うという話ではあるんだけど、Kはまず記憶を
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

0-31というワールドカップ予選史上最悪の大敗を喫したアメリカ領サモア代表チームの実話を元にしたスポーツコメディ映画。

アメリカ領サモアの人たちと白人監督のカルチャーギャップを面白がるフェーズを経て
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.8

スーパーヒーロー映画『キック・アス』の続編。キャストは、キック・アス役のアーロン・テイラー=ジョンソン、ヒットガール役のクロエ・グレース・モレッツ共に引き継いでいて、当たり前だけど、こういうのが普通に>>続きを読む

チルドレン・オブ・ザ・コーン(1984年製作の映画)

2.5

ある日突然、子供たちが大人狩りを行うようになった町が舞台のホラー映画。

原作はスティーブン・キングの『トウモロコシ畑の子供たち』。とはいえ、短編を無理やり長編にしたからか、原作とはかけ離れた内容にな
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ロータスおばさんと夢の自転車(2022年製作の映画)

2.2

目が不自由なおばあさんが、映画のオーディションを受けるショートフィルム。

挑戦することに意味があるという話。主人公のおばあさんの行動や演技には好感が持てた。

一方で、構造の歪さは感じたりもして、劇
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プールサイドで(2022年製作の映画)

3.2

まさかのプール視点で物語りが進んでいくお話。

プールで繰り広げられる若いカップルの恋や人生の試練などを、プールが語り部となって表現しているのが斬新だった。これはショートフィルムだからこそ違和感なくで
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

2.8

刑事のバディものにゾンビ要素をふんだんに加えた80年代の異色ゾンビ映画。ゾンビ好きの人の中ではそこそこ有名な作品らしい。

内容的には、ゾンビコップという邦題のままに、刑事がゾンビになっちゃう感じの話
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ランナーランナー(2013年製作の映画)

3.1

実際のオンラインカジノ不正事件から着想を得たクライム映画。ジャスティン・ティンバーレイクが俳優業を休止する前の最後の主演作とのこと。

ジャスティンが演じるのは、アメリカ映画ではよく見る窮地に陥ってか
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

奇才アリ・アスターの新作。わりと楽しみにしていて、それなりに期待したものは見せてくれた気はしてる。でも3時間は流石に長かった。演出が細かい分、集中力がもたない…。もたせたけど、見終わった後、どっと疲れ>>続きを読む

吠えるのをやめた犬(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

捨てられて人間不信になった子犬と、家庭環境の変化に気持ちが追いついていない少女のショートフィルム。

いい話ではあるんだけど、流石に犬のオズが可哀想で途中は結構しんどかった。

最終的には、心から犬ほ
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クレイジー・ヘア(2018年製作の映画)

3.8

名前だけしか知らない母親に会いに行こうと、その母が営んでいる美容室「クレイジーヘア」に、決心して入店する男のショートフィルム。

主人公の母に会いたいという思いは純粋なもので、だけどその反面、会うこと
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ラブリーおばあちゃんの思い出(2022年製作の映画)

4.0

ラブリーおばあちゃんの認知症をどうにかして食い止めたい子供の話。

最初のシーンから2人の微笑ましい関係性が見てとれる。まさに親友といってもいいぐらいの距離感で、だからこそ切なさもあるけど、それ以上に
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ザ・キング(2017年製作の映画)

3.7

汚職にまみれた権力社会を、自国の史実も交えながら描いた韓国のノワール映画。

貧しい家庭からの成り上がりを目指す主人公という部分が凄く分かりやすいし、絶対的な権力に憧れを抱いていく過程も簡潔にまとめて
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