サンチョーメノマガリカド星人さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

サンチョーメノマガリカド星人

サンチョーメノマガリカド星人

映画(664)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

5.0

雪で閉ざされたロッジでの密室劇。バリバリ勧善懲悪の他作品も面白いが、南北戦争の直後、それぞれが闇を抱えたヘイトフル(憎むべき)エイト(8人)も最高だった。エンニオ・モリコーネによる冒頭の音楽、チャプタ>>続きを読む

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ベン・スティラーはなんだったの?という感もあるし、色々とちゃらんぽらんのまま終わったような。でも、ダメな感じがかえって潔い(え)。夢や理想が宙に浮いたままのエンドは「花束みたいな恋をした」を少し思い出>>続きを読む

合衆国最後の日(1977年製作の映画)

4.0

殺人罪で服役していた元空軍大佐および他2名は、ミサイル基地を占拠し、大統領を人質に取ろうと企む。

途中一味の1人が眠気を催していたように、犯人の要求を呑むかどうかのくだりが、ややだらだらしていて長い
>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.3

「イングロリアス・バスターズ」とは真逆の善人クリストフ・ヴァルツが大好きだし、ディカプリオの悪役っぷりも。今「タイタニック」とか観たらどういう気分になるだろう…?

奴隷を戦わせたり、極悪非道な悪役を
>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

あまり見せ場のないバスターズ、よくわかんないままだったショシャナとフレデリックの関係。これは、あんまり上手くなかったと思う(それでも2時間半全く飽きはしなかったけど)。

顎を全面に押し出すブラピには
>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

5.0

序盤、バーでタランティーノが特有の''意味のない会話''をしていたけど、その後観た「フロムダスク〜」の変態キャラで上書きされちゃったのかあまり印象に残ってないな(苦笑)。

しかし、半沢直樹を観たこと
>>続きを読む

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.1

「一度でもこいつらの視点でストーリーが進むのはやだなぁ…」と拒絶したくなる、極悪非道の殺人鬼。

タラちゃんが監督した作品を散々観た後に、変態殺人鬼役で出演している彼を観てなんとも言えない気持ちになっ
>>続きを読む

ミスティック・ピザ(1988年製作の映画)

3.5

母と3姉妹でピザ屋を、と思いきや…実は姉妹と友達、母ではなく血の繋がりのない女主人。微妙にややこしい。

そして、恋の相手となる男性3人だがパッとしない。ダーツを外すお坊ちゃん、妻子持ち、後はよく分か
>>続きを読む

影武者(1980年製作の映画)

3.7

鑑賞してすぐ後に隆大介さんの訃報が報じられた。その隆さんが演じた本作の信長。「人間50年…」の敦盛や家康にワインを飲ませてワッハッハと笑うその姿。今まで映像や本で触れてきた以上のカッコいい信長がそこに>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

4.0

「福沢諭吉は何をつくった人?ほら、君が行きたい場所…」「わかった!焼肉屋!」

ビリギャルから慶應大学に合格するのは並々ならぬモチベーションがなきゃできなかったろうな。

「慶應な女子アナを多く輩出し
>>続きを読む

リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.6

1人で2つのカプチーノ。車窓から見える風車。夢と映画の境目がわからなくなるような、奇妙な映像体験。

「人生にはなんの価値もない」「携帯は使うな」「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」「宇宙は中央もな
>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

4.0

ホイットニー・ヒューストン×ケビン・コスナー。ボディガードというと厳格な仕事のイメージがあったが、いい感じにグダグダしていて、結構好きな映画。

一夜を共にしちゃったけど、やっぱり公私混同はやめたいフ
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

「終電を逃したときに出会った女の子と本棚の中身や靴の色がほぼ同じだった」というあり得なさと、「シンゴジラが公開されても就職決まらない」「就職したらパズドラにしか興味持てなくなった」というリアリティがマ>>続きを読む

ときめきに死す(1984年製作の映画)

4.5

「我々ノ組織ニ必要ナイ人物ヲ摘出セヨ」。海に行ったり、釣りをしたり。ダラダラと時間が流れ、そしてラストシーンがやってくる。先日観た「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を思い出した。ゴダール>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

「あなたは、この結末を『誤訳』する」。この掴み、最高だよね。世界中が望むミステリー小説「デダリュス」完結編。9人の翻訳家が外界と隔離された地下で翻訳作業を行う。しかし、念には念を入れたはずが、何故かネ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

「パルプ・フィクション」も「ジャッキー・ブラウン」も面白かった記憶があるのに、いまいちタランティーノを好きになりきれないのは「キル・ビル」を観てしまったからだろうか。

「主人公に切られた刺客が出口に
>>続きを読む

ショコラ(2000年製作の映画)

4.0

「バレンタインデー」は既に観たので、じゃあ「ショコラ」かなと。北風に導かれて小さな村にチョコレートの効能を広めにやってきたヴィアンヌとアヌーク母娘。しかし、村は断食期の真っ最中で、「チョコレートは村民>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

5.0

ドラッグで破滅していく4人。どっぷり浸かってるやつが母に依存症の危険性を説いたり、もう泥沼でジャブジャブやってるような内容。''ロビンフッドの仲間''もヤクをやるためにそこまでするか!と。

ドラッグ
>>続きを読む

橋の上の娘(1999年製作の映画)

4.4

「いきましょ、どこへでも。私に投げるナイフがあるなら」。1999年の仏産モノクロ映画。

曲芸師のガボールが橋の上から自殺を図ったアデールを助けたことからタッグを組んでのナイフ芸がはじまる。いや〜世の
>>続きを読む

フォエバー・フレンズ(1988年製作の映画)

3.4

11歳。海岸で出会ったCCとヒラリー。生きる道が異なる2人は文通で友情を育む。そして抑圧的な実家に耐えきれなくなったヒラリーがNYに出てきたことから同居が始まる。

文通、同居、離れてまた文通。先日観
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.5

長野・野尻湖から父の親友を頼って都内の銭湯へ。銭湯は地域住民が集まり、覗きの爺ちゃんまでもの居場所となっている。今はコロナ禍で、このような交流の場を失った人に溢れているだろう。覗きはダメだが悲しいな(>>続きを読む

白い恐怖(1945年製作の映画)

3.8

「白い恐怖」原題は魅せられたなどの意味があるSpellbound。でも、この映画はやっぱり「白い恐怖」がしっくりくる。白黒で気持ち悪いくらい白が際立っている。ナイスな邦題。

殺人犯かも知れない男と精
>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.7

原作を読んでから鑑賞。映像としてみるのは原作を読んでいる時以上にキツいシーンもあったし、ストーリーがかなり異なっている点がある。特に原作では、達夫を鉱山で水晶を掘る仕事に誘い「新しい世界」に連れ出そう>>続きを読む

(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

言うならば星の高いカレー屋に行ってカレーを頼む。美味い!っていうような感覚(え)。菅田将暉さんと小松菜奈さんという、日本の今を担う俳優が、平成を越え令和で結ばれる。安定の美味しさ。面白くないわけがない>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.6

女子モーグルでオリンピック目前だったモリーは試合中の事故で選手生命を絶たれる。しかし、そこから高級ポーカーの経営者へ華麗なる転身。

いや〜この映画のヒト喋るわ喋るわ。恥ずかしながらポーカーのルール知
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.0

人気のある作品だし、最後まで観て「自分の感性が歪んでるのかも?」と内容を思い返したりもしたが、やっぱり自分には合わなかった…。

いじめを解決するためにクラスで裸にならなきゃいけないほど追い詰められた
>>続きを読む

アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

固い絆で結ばれていた関係や集団に、他人が入り込むことによってギクシャクしていく話は多い。本作はその一つ。孤児院の存続のために、寄付を申し出た会社のCEO・ヨルゲンと会ったヤコブ。彼が現れたことにより、>>続きを読む

スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

3.7

自動車免許の更新で出会ったのがシャーリーズ・セロンで、「Novemberの1か月だけ恋人になってあげる」とかワケわからんことになる。イヤイヤイヤ、映画だとしてもそんな上手い話ありえへんやん!と最初は抵>>続きを読む

夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.0

「ちりとてちん」を家族がずっと観ていた影響もあって、日本の女優といえば貫地谷しほりさんというイメージをずっと持っていた。彼女が出演する作品を久しぶりに観たが、子と離れ離れになってしまい悲嘆に暮れる母親>>続きを読む

アラジン完結編/盗賊王の伝説(1996年製作の映画)

3.0

負けたほうが死ぬ決闘を息子にやらせる父ちゃん。このシリーズ、いつからそんなに物騒になったんだい!?(え)。「盗みはやめられませんでした」の父ちゃんと、アラジンの独りよがりな行動が目立ち、あまり好きにな>>続きを読む

アラジン ジャファーの逆襲(1994年製作の映画)

3.6

ジャファーが魔神になって色々制約がある中で、これだけできるの?魔神とは?という気がしないでもない。また、イアーゴを宮殿に連れ込んだのもそこまで隠すこと?という気もする。しかし、ガバガバな設定に目を瞑れ>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

実写版も満を持して鑑賞!本作はジャスミンも自分が侍女だと身分を偽る。また、オチはジャスミンがアラジンを''捕まえる''。そんなアニメ版との違いも楽しめたし、素敵なラストだと思った。しかし、俺はアニメ版>>続きを読む

アラジン(1992年製作の映画)

5.0

2021年、人生初めての鑑賞。ストーリー、登場するキャラクター、オチ、主題歌A Whole New World、すべてが最高すぎて何書けばいいか分からない(笑)。人として生まれたからには、ディズニーち>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

2.0

1.''イクメンブロガー''秀樹 2.その妻加奈 3.オカルトライター野崎、3人の視点で描かれるホラー映画。やっぱり化け物よりも怖いのは人の心。上辺や外聞だけを重んじて妻や同僚を闇に落としていく秀>>続きを読む

東京の恋人(2019年製作の映画)

3.6

「朝?老人並みに早いよ」。結婚してから元恋人と再会。人生の先が見えてしまってから、忘れようとした恋や夢と向き合う話だった。俺はまだ''人生の先が見える''感覚はないが、もうそろそろ感じるのだろうか。ほ>>続きを読む

君が生きた証(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

芸能人が麻薬で逮捕されて出演シーンが差し替えになる。そんな世界で生きている自分が、あのバーにいたとする。そこで、銃乱射事件の犯人が書いた歌をどんな気持ちで聴いたら良いのだろう?と複雑な気分になった。正>>続きを読む