七瀬さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

七瀬

七瀬

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七つの弾丸(1959年製作の映画)

4.5

ギリギリ90分に満たない作品で、ここまでたくさんの人物を登場させ、しかもあんな結末を用意するなんてとんでもないとしか言いようがない。

あらすじを全く知らずに見たので、どうしてこんな沢山人が出てくるん
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二・二六事件 脱出(1962年製作の映画)

4.0

個人的には、二二六モノの中でもかなり好きな映画。首相救出という所に焦点を当てているのが面白い。
刑事ドラマとか、そういうタイプの作品を見ている時の気分になれた。

三國連太郎演じるちょっと(かなり)頼
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明(1991年製作の映画)

4.5

まずは、とにかくジェット・リーのアクションが洗練されていて美しいの一言。
そもそも彼のカンフーに感想を言うこと自体おこがましいとまで思ってしまうくらい綺麗で、目が離せない。

黄飛鴻モノだけでなく、こ
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片腕カンフー対空とぶギロチン(1975年製作の映画)

3.5

前作と同じかそれ以上にブッ飛んでいて、たいへん楽しく視聴させていただいた。

「片腕ドラゴン」の主人公が今回は武館の師匠になっており、前作で殺されたラマ僧2人の師匠が空飛ぶギロチンを携えて主人公を殺し
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.5

ドニー・イェンのファンが楽しむ映画、という印象。
それまでドニーさんが出演していた作品のオマージュが色んなところに使われていて、見ていてテンション上がった。

舞台が東京なので、なるほど、日本はこうい
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

4.5

ジャッキー・チェンの映画を1本も見たことがなかったので、何を初見にしようかな〜〜と悩みに悩んだところ、これをチョイス。

ああなるほど、人を「楽しませる」アクションとはこういうことか!とジャッキーの人
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阿羅漢(あらはん)(1986年製作の映画)

4.0

映画時間のほとんどがアクションで、登場人物が常に戦闘態勢みたいなキレッキレな動きをする、とにかくカンフーシーンを楽しむ作品。大満足。

若い武術家たちの弾けるような瑞々しい動きは芸術的。
そしてなんと
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かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート(2006年製作の映画)

3.0

世界観とか髪型とか衣装とか、正に漫画の実写化!って感じの映画。
そういうものだと思って観ないと、ちょっと困惑するかもね。

まだ顔に幼さの残るニコラス・ツェーのフレッシュさが、少年漫画の主人公らしくて
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スペシャルID 特殊身分(2013年製作の映画)

4.7

アクション…すげ〜……以外の言葉が出ない。
すげ〜!かっこい〜!頑張れ〜!の3つの言葉を繰り返す以外できなかった……。

終盤でカーチェイスからの、破壊された車を効果的に使った肉弾戦に脱帽。
怪我のメ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

物語は、殺人の罪で16年の懲役を終えた主人公三上が、旭川刑務所を出所する場面から始まる。

持病を抱えた初老の体。若い頃に彫ったであろう立派な刺青、の上に走る長い刀傷。
彼がヤクザであることはその肉体
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東京アンタッチャブル(1962年製作の映画)

4.5

シネマヴェーラ渋谷で鑑賞。

話は、三國連太郎演じる主人公の警部補と因縁のある強盗犯が刑務所から逃げ出したことからはじまる。
地道な捜査を行う警察官と、その間に起きてしまう強盗殺人事件。
シンプルなス
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いれずみ突撃隊(1964年製作の映画)

5.0

組に入らない(入れない?)一匹狼気取りのチンピラ兵卒が、男気溢れる上官に男惚れしたり威張り散らす下士官とやりあったり、慰安婦の女性と恋に落ちたり……と、まさに雄溢れるドタバタ戦争映画。

ラストシーン
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少林寺(1982年製作の映画)

5.0

カンフー映画の金字塔は見ておかねばと思い視聴。

やはり精神的に成熟していない青年が主人公の映画はおもしろいな……と再確認。
「未熟な青年の奮闘」からしか得られない良さがある。

そして途中から出てく
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カンフー・ジャングル(2014年製作の映画)

4.0

それぞれ得意技を持った武術家が次々と殺されていく事件を、武術によって人を殺してしまったことで収監された主人公(ドニー・イェン)が、警察と共に犯人を追いかける……という、バトル系少年漫画感がある熱いスト>>続きを読む

レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳(2010年製作の映画)

3.0

ドニーさんの格好よさとアクションを楽しむ映画だなという印象。

第一次世界大戦時の戦場のシーンからはじまるのだが、とにかくドニーさんがひとりで敵兵を倒しまくる倒しまくる。一個小隊ひとりで潰せるんじゃな
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父子情(1981年製作の映画)

4.0

話の展開に共感できるわけではないが、記憶に残る作品。

「自由で豊かな大人になる」ために大学に行くことを強要される長男の主人公と、そのために将来を犠牲にさせられる姉妹たち。
親子が本音でぶつかりあい、
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導火線 FLASH POINT(2007年製作の映画)

5.0

アクションてんこ盛りでおなかいっぱい大満足。

戦うドニーさんがとにかくかっこよくて目が離せなくて、自然と応援の言葉を口に出すくらい熱い映画だった。
ラストの闘いの尺が結構長いけど、全然ダレないし、手
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片腕ドラゴン(1972年製作の映画)

4.0

次々に展開されるトンデモ展開に爆笑しながら見てしまった。
悪役側の武術の師匠が、ムエタイや空手(琉球武術)、テコンドーなどアジア各国の武術家たちを集めてくるのだが、これがとにかくイメージだけで作りまし
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タイガー・コネクション(1990年製作の映画)

5.0

とにかくドニーさんが可愛い!!という感情が先に立ってしまう作品だった。

短気ですぐに手が出る、少しおマヌケな主人公の性格が、ドニーさんの弾ける若さと相まって強烈な魅力を放っている。凄い。
ヒロインが
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

5.0

町の人に慕われている武術の達人、危なげなく無法者を懲らしめる善の人、戦争に巻き込まれていく一般市民……
勧善懲悪モノとしてパーフェクトな主人公が、自らの生活と民族アイデンティティを脅かす敵と戦う………
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捜査官X(2011年製作の映画)

4.5

金城武演じるシュウの語りと共にストーリーが展開し、小説を読んでいるようだった。映像も美しく、どんどん引き込まれていく。
「命」がひとつのテーマになっているのだろうか、様々な動物(人間含め)の生々しい「
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

4.5

ごくせんのような王道学園モノでたいへん面白かった。
結構重い家庭の不和も簡単に解決されていて、細かいことを考えずに高校生と一緒に青春を楽しむ気持ちで見ることが出来た。
ロッカールームや教室という動きに
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海軍(1963年製作の映画)

4.0

北大路欣也の現代劇初主演作品。

自ら軍人になることを望んだ主人公は、紆余曲折ありながらも親友との絆を育み、少女とのプラトニックな恋愛に想いを寄せながらその生涯を軍人生命に捧げるのである。
実際に真珠
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砂の器(1974年製作の映画)

4.5

父子の悲劇的な運命に心を打たれるのはもちろんのことであるが、まず丹波哲郎演じる刑事が事件を解決するために様々な場所へ足を運ぶという構成が面白い。
序盤の東北へ行くシーンなどは物語の進行上カットしても良
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殺人遊戯(1978年製作の映画)

3.7

前作に比べてコミカルさが増え、ストーリーに厚みが増した、という印象だ。
だからこそ、喉を痛めた鳴海が一切セリフを喋らずに進行していくシリアスな後半シーンが映えるのかもしれない。

もちろんアクションは
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ラブ・ストーリーを君に(1988年製作の映画)

3.5

不治の病にかかった少女と、大学生の青年のプラトニック・ラブという、病気系恋愛作品として王道であり正統派な映画。

少女の母親に「娘の恋人になってくれ」と頼まれた元家庭教師の青年は、最初は戸惑いつつもだ
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新宿純愛物語(1987年製作の映画)

4.0

破天荒アクションコメディ。

チンピラ風の仲村トオルが警察とやりあい、ヤクザとやりあい、銃をぶっ放し、新宿の街で、地下街で、暴れ回る。
マシンガンと火炎放射器を使い出す頃にはもう何の映画を観ているやら
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八甲田山(1977年製作の映画)

5.0

とんでもない映画を観てしまった。

八甲田山の事件は知っていたため、雪山でどのように兵士たちが動き、亡くなっていったのか、ある程度の知識はあった。
が、百聞は一見にしかずと言うべきか、映像で見せつけら
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孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0

2018年、今をときめく若手俳優松坂桃李を使ってこんなに昭和らしい作品を作れるのか、と度肝を抜かれた。

まず、時代設定が考証に忠実なのはもちろん、昭和天皇の体調をテレビで流しているなど、節々に漂う昭
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終わった人(2018年製作の映画)

5.0

名門大学卒業、大手企業就職という勝ち組だったはずの男が出世コースを外され、「こんなはずじゃなかった」という想いを燻らせながら退職し、人生をやり直そうと孤軍奮闘する。
自分が満足する何者かになりたいが、
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限りなく透明に近いブルー(1979年製作の映画)

3.0

アンダーグラウンドと若者の屈折した感情が魅力的に表現されている作品。原作は未読だが、映画だけでもとても惹き付けられる作品であった。

米軍基地のある街で、セックスとドラッグに溺れる仲間たちと自分自身も
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免許がない!(1994年製作の映画)

3.5

コメディ作品としては舘ひろしの代表作のひとつと言ってもいいのでは無いか。

免許合宿で青春真っ最中の若者たちの中で、ひとりアウェイ感を漂わせる情けない舘さんの演技が絶妙にカッコ悪い。
ひとりで焼肉を食
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

5.0

何と不気味な家族だろうか。
どこか決定的に壊れているのに、まるで普通の家庭のように振舞っている。しかしこのような核家族は、映画が作られた70年代から現代までむしろ当たり前に存在しているのだ。
そんなこ
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六本木バナナ・ボーイズ(1989年製作の映画)

3.6

良い意味で何も考えずに観られる作品。

ビーバップの2人が制服を脱ぎ、新たなストーリーを紡いでくれている。
89年、バブル景気が最高潮に達する直前の六本木を舞台に繰り広げられるドタバタコメディだ。
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さまよえる脳髄(1993年製作の映画)

4.0

ヒロインの高島礼子…ではなく、
主演の神田正輝目当てで視聴。

前知識としてヌードシーンが多いということは知っていたが、期待以上にストーリーがしっかりしていて楽しめた。
原作から映画を観るという方は少
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

5.0

なんの理由もなく原爆を作り上げたが、どうしたら良いのかわからない。これから何をしていいのかわからない。

この映画の見どころは、沢田研二演じる城戸誠の精神状態への共感では無いか。

原発からプルトニウ
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