井土監督が増村保造に挑戦して万田監督のようなエッセンスが出現した怪作。面白かったけど、どう楽しめばいいのか分からなかった。
この映画を作った人達は自分たちが差別する側にまわるなんて考えもしないんだろうと思った。
映画の中で差別する側、暴力をふるう側として描かれる人々はどれも無教養で醜くて汚い。自分たちはそういう人間では>>続きを読む
沖縄を舞台に描かれる17歳のシングルマザーのキャバ嬢。
周りの人間が主人公に求めるものが当たり前のことばかりで、それを尽く手に入れられない主人公が余りにも不憫で見ていて吐きそうなくらい辛かった。行>>続きを読む
今年最後の映画に最も相応しい。感謝祭真っ最中の街を舞台に描かれるスプラッター青春群像劇。最高!
イーライ・ロスの凄いところは細かい描写の積み重ねにあると思う。例えば、冒頭のスーパーマーケットの暴動>>続きを読む
面白く見ました。
こういう話で一番連想するのは「レイチェルの結婚」なんだけど、この映画のサンゴさんはめちゃくちゃ元気。やたら暴れるし、勝手に話を進めて勝手に落ち込むし。落ち込み方も度を過ぎていて見て>>続きを読む
原作とは違うオリジナル展開。冒頭の牧村家の虐殺シーンから明らかに本気度が違う。視聴者のことなんて考えてない、原液100%のデビルマン。デビルマンですらないかも。
子供は死ぬわ、レイプはするわ、仲間割れ>>続きを読む
シレーヌってなんでこんなに人気なんだろう。デビルマンのシレーヌファンはマジで老害しかいない印象。
永井豪先生の魂がこもってるのはゲルマーだろ。水で人間を操って不動明を殺そうとしてくるアイツ。永井豪>>続きを読む
デビルマンをオーソドックスにアニメ化するとこんな感じ。サバトがめちゃくちゃ良いんですわ。湯浅さんの作品も好きだけどやっぱり手堅いアニメ化が一番好きだな。永井豪先生の濃い線を意識したキャラクターの描き方>>続きを読む
見返すとあんまり鬱って感じでもない。最後はしっかりと世界を守るし、ちゃんと主人公らしいこともしてる。全然「デビルマン」や「なるたる」の方が世紀末してるし、こんなもんじゃないよ。
結局シンジくんが主人>>続きを読む
決して潤沢とはいえない予算の中で、豊富とは言えない機材の中で、最大限の工夫と突飛なアイデアとどこまでも飽くなき情熱によって、限界を超えた面白さを提供しようとする塚本晋也監督に心の底から感銘を受けまし>>続きを読む
合戦シーンがとても面白かった。人が取り敢えずいっぱい動いていて何か凄い事が起きている、みたいな無造作な撮り方ではなく、非常にロジカルにナポレオンの戦略の利点と欠点を描写していて素晴らしい。リドリー・ス>>続きを読む
苦手な話だった。なんでこの先生こんなに甘やかされてるんだろう。偉いから?最初に喘ぎ声を電話越しに聞かせるの普通に盗聴で犯罪だし、俺が女性の立場だったら最悪の気分だと思う。喫茶店で泣きつかれようが怖く>>続きを読む
最後サタデーフィクションという舞台の中に現実の殺し合いが乱入し、何もかも破壊してしまうのが本当に切なくて日本軍ふざけんなと思った。
明かりが明滅するリズムに合わせて、行われる銃撃戦やオダギリジョーの妻>>続きを読む
承認欲求拗らせボディホラー。素晴らしかった。
主人公は無邪気といえるほど純粋に承認欲求を拗らせていく。人の気を引くためならアレルギーと嘘をつくし、血まみれのシャツで街を歩く。しかし、そこには芸術家>>続きを読む
povという撮影方法の限界を突破し、人間が物語を想像するという現象をアクションに落とし込んだ。物語と現実が溶け合う中盤のある会話シーンに前代未聞のショックを受けた。ロウ・イエ半端ない。
LAのギャング同士の抗争映画に見えるけど、そこには世代間の断絶があらゆるところで示唆されている。
おっさん達の言葉が全く若者に響かない。「俺たちの時代はこうだったから、同じ過ちを繰り返すな。学校行>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「計画通りにやれ。予測しろ。即興はよせ。」っていうけど、全然計画通りにいかなくて面白い。最終的には目的は達成しているからいいけど。
「成人男性で非喫煙者で80キロのやつはだいたい7分くらいかけて死ぬ>>続きを読む
ボブ・ディランも好きだし、スコセッシも好き。こんな映像があったなんて!ていう驚きは嬉しかった。
ライブ終わりのボブ・ディランが車に乗り込んで、そのままドライブを始める映像とか。
他の人間が当時の>>続きを読む
鏡を見て自分を奮いたたせる最後の演技がやっぱり最高。自己愛と心の弱さがもろ丸出し。誰も自分を肯定してくれないから、自分自身で自分を肯定するしかないギリギリのところまで行ってしまった。それを悲壮感なんて>>続きを読む
逆恨みって感情が一番怖い。こっちが何をしても止まらないんだから。相手を殺すか逃げ続けるしかない。ロバート・デ・ニーロのタトゥーまみれの体がそれをまさに表現している。自分の感情を勝手に膨らませて、自分自>>続きを読む
ラリった状態で車のドアを開けようとするディカプリオが滑稽を通り越してパフォーマンスアートの領域に達していた。感動した。
キチジローの最低ぶりが脳裏に焼き付く。
この時代の日本のお役人って本当に頭がいいと思う。人間の弱さにつけ込んで落とすことだけにパラメータが全振りされている。スコセッシの映画で体制側の人間がここまで>>続きを読む
「俺はお前たちを守ってやっただろ」「何から?」
何からってそりゃ自分を守ったんですよ。徹底的なマチズモ否定。よく分からずに強くあろうとして、人から言われるがままに人を殺し続けそして老いぼれて死んていく>>続きを読む
ギャング映画の断末魔が聞こえた。
スコセッシが作り出したギャング栄枯盛衰モノというジャンルに致命的な楔を打ち込んだ作品。この映画のギャングファミリーの悪意のおぞましさとリアルさの前では、グッドフェロ>>続きを読む
良くできてた。面白い。
子供特有のイタズラ心みたいな純粋な悪が本物の悪を育ててしまい、それが全く関係ない人々を蹂躙するという話。
「女の子を怖がらせたかった」という気弱な男の子のセリフがとても印象に残>>続きを読む
始まった瞬間から尋常じゃない。凄まじいシーンの連続。地の果てまで映画の眼差しを追い求めるシネフィルを描いたロードムービー。眼差しを失ってしまったハーヴェイ・カイテルの疲れ切った表情が最高。
ハーヴ>>続きを読む
本当にずっと画面が真っ青だった。失明怖すぎるだろ。面白いかどうかは置いといて失明体験に最も近い75分だった。怖い。
前半の展開から想像もできなかった所に到達して、死ぬ!と思ったら映画が終わった。寂しさを拗らせてしまう気持ちにすごく共感した。
でも若者に話を聞いてほしいって気持ちは紛れもなく老人なので諦めて老人達>>続きを読む
生まれながらの殺人犯みたいな奴が主人公で彼の密着ドキュメンタリー、という体のモキュメンタリー。「プロフェッショナル仕事の流儀 殺人版」みたいな内容でやたらと殺人、死体の捨て方、美学などを語ってくれる>>続きを読む
繋ぎあった手がゆっくりと離れていく事だけで忘れてしまった事を表現するのが切なすぎて、たまらず一時停止してしまった。
この瞬間で止めておきたいと思うようなピュアな瞬間が多すぎて眩しかった。DVDで見>>続きを読む
カーリンめっちゃ怖かった。普通に話していたらいきなり激重の過去をサラッと言い出すしそれで、「ほら、私を見る目が変わったでしょ。みんな同じなのよ。」とか言い出すし。人を揺さぶらせて楽しんでるようにしか>>続きを読む
どっかの社長や売れっ子演出家や御曹司の娘みたいな自分とは全く関係ない富裕層の恋愛映画。生きるか死ぬかの切羽詰まった映画じゃないからそんなにテンションが上がるわけじゃなかったけど、面白く見られた。
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SF映画であり恋愛映画でありスパイ映画であり、ヴィゴ・モーテンセンの心と体についての映画だった。
もっと複雑で意味不明なイメージ映画なのかと思ったらめちゃくちゃキャラクターの気持ちに寄り添っていて>>続きを読む