イロカワさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

スーパー!(2010年製作の映画)

5.0

ガーディアンズ3が素晴らし過ぎて、スーパー!の感想を書き直したくなった。この映画はオールタイムベスト。

 人の関係には適切な距離があるらしいけど、その意味ではジェームズ・ガンの映画はすべて主人公が他
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 ラストのダンスでネビュラが心の底から喜んでいてその様子が見られただけで良かった。ピーターのダンスから始まって、それが宇宙に広がってみんながウキウキで踊って終わるのが本当に嬉しくて見ていてよかったと思>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

5.0

出てくる女がめちゃくちゃ怖い。ハードボイルド小説そのものみたいな語り口。こういうの大好き。

アクアマン(2018年製作の映画)

4.2

 高橋ヨシキさんが「全ての会話シーンが爆発で終わる素晴らしい映画」って評されていてそんな映画あるわけ無いだろと思っていたが本当にあった。
 説明するしかないシーンの後には必ず句読点のように爆発が起こる
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狂熱の季節(1960年製作の映画)

5.0

映画全編を通して、ずっと奇声をあげている若者たち。ろくでもない。
配達された牛乳は盗むわ、電話をかっぱらって中の小銭を盗むわ、車を盗んで転売して金を稼ぐわ、本当にろくでもない。全く感情移入の出来ない自
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

4.4

森の中の孤独のグルメ。ひたすらに腹を空かしたギャロが鬱々とした表情で必死に生にしがみつく食事シーンを凄まじい迫力で描く。

トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

4.2

 ロメオとジュリエットをトロマでやってみた作品。最後のオチが原作に対する皮肉満載で最高。
 品の良さでなあなあにされていた近親相姦というモチーフにこれでもかとトロマをぶつけてくる精神に脱帽。
 奇形児
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スリザー(2006年製作の映画)

4.5

単独デビュー作から悪趣味全開。寄生した宇宙人が愛を知るみたいな展開が好きなんでそりゃあ楽しめた。ナメクジ宇宙人の、気合が入ったキモさも最高。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0

クソ面白い。未だにこの映画のオープニングを超えるものに出会えてない。いきなりバトルが始まって、それとは全く関係ないMr.blue skyに合わせてノリノリのダンスを踊るベビーグルートにテンションぶち上>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

5.0

クソ面白い。復習の為に銀河の7人とか見返してきたけどしっかりとこの映画にその精神は引き継がれていた。現実じゃそんなことはあり得ないけど有事の際こそ役立たずに活躍してほしい。

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

5.0

 もっと地味な話かと思っていたらヘリが墜落するくらい派手な映画だった。ヒッチハイカーを乗せただけでこんなことが起きるなんて想像もしてなかった。それら全てがルドガー・ハウアーの力によって引き起こされるの>>続きを読む

ダークグラス(2021年製作の映画)

5.0

 今一番面白い映画なんじゃないの?
 失明してしまう主人公っていうのがかなり好き。ダリオ・アルジェント映画って主人公の周りの人間が次々に死んでいくけど、この映画の主人公はそういう意味では死に損なった映
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アシュラ(2016年製作の映画)

5.0

 負け犬の映画。使い走りに使われている悪徳刑事なんて一般の映画ならドラマになんてなるはずがないけど、そんな人物が立ち上がるまでの瞬間までで一本の映画として成立させてしまう胆力。韓国映画の終末に相応しい>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

5.0

主人公が走り出す瞬間、この映画もまた走り出す。誰にも止められない。
 何を追っていたのか、その正体も分からずに兎に角走る。最早そんなことは気にならないほど走り去った先には感動とも絶望とも捉えられないよ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

5.0

 この映画のキャッチコピー。「何が起こっているのか、敵は何なのか」これこそが2000年代から2010年代の韓国映画全てのテーマだと思っている。
 絶えず変化する状況。様々な思惑を抱えているが、決して人
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

4.6

 電車の中という環境に縛られてしまった印象。新感染もそういった状況は同じだったけどマ・ドンソクという強烈なキャラクターが居て、漫画的な方向に振り切ったことでその窮屈さを感じなかった。
 この映画にはそ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

5.0

 あの頃の韓国映画が帰ってきた。そんな事起こるのか!?正気かお前ら?の連続だった。
 先の展開を観客に読ませない事に全振りした映画。内容について書くことは控えるけど、全く飽きない映画だった。俺はこんな
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宇宙の7人(1980年製作の映画)

5.0

 七人の侍から脈々と受け継がれている物語。悪い奴らがいて、それを倒すために7人の仲間を集めるというプロット。
 ジェームズ・キャメロンが特技監督として参加しているとはいえ、ロジャー・コーマン作品なので
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第5惑星(1985年製作の映画)

5.0

 人種ごときの差別を無くすことも出来てないのに、宇宙レベルの差別を無くす物語を作ってしまうペーターゼン。
 出会ったときはお互いに殺し合おうとしていたのに厳しい環境の中で友情が芽生えて、宇宙人の子供を
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銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

4.8

 道路作るから立ち退きを迫られている主人公。以前から通告は受けていたが、特に気にしていなかったので今になって慌て始める。ブルドーザーの前で寝転がり、「家を壊すなら俺を殺してから行け!」といった感じ。>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.9

 SFドラマに出演している俳優達が宇宙の命運をかけた戦いに巻き込まれる。
 自分たちの仕事に自信を持てていない彼らは自分たちにそんな事は出来ないと諦めているが、大ファンの宇宙人たちに「あなた達だから出
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

4.5

緒形拳が半端ない迫力。マグロを釣り上げる所が本物すぎてヤバい。昭和的でありきたりな物語をリアルな迫力という一点だけで感動させてしまう。まさに漁村版恐怖の報酬。

夜叉(1985年製作の映画)

5.0

 えっぐい話。高倉健を引き戻そうとする北野武のやり方が邦画史上に残る鬼畜さ。よくある抜け忍ものなんだけど北野武の狂気に吸い込まれそうな恐怖がこの作品にはある。
 この時代って人魚伝説とか魚影の群れとか
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

5.0

 人生って一本道とか言う奴居るけど、んな訳ないだろ。途中で辞めたり、新しく始めたりしたっていいだろ。ゴールなんて無くて常に通過地点、出発地点でいいだろ。
 だからどんなに悪い事があってもどんなにどん詰
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はなればなれに(1964年製作の映画)

5.0

ダンス踊るアンナ・カリーナが可愛すぎて、もうそれで全部オッケー。

故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

3.7

 ずっとぼーっとしちゃって映画とは関係ないことを考えてた。集中力をそがれる。1500円払って退屈を買った気分。ベローチェでダラダラしてるのと同じ体験なのでベローチェに1500円払うのと実質同じ。
 お
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.9

ずっとん~~って言ってて最高。退屈は人を狂わせる。

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.7

 ブレッソンを知ってから見返すとめちゃくちゃ田舎司祭の日記っぽい。神に絶望した人間から物語を退場していくというルールまで受け継いでいる。
 噂だとラストは自爆オチだったらしいが、50年の時がポール・シ
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ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)

5.0

 ヨーロッパを股にかけたスパイ活劇なのに、4,5人の登場人物しか出てこないのが凄い。そして浮気を中心としたドラマなのも凄い。スケールはでかいのにドラマは小さい。そして面白い。映画の内容ってこれくらいの>>続きを読む

悦楽交差点(2015年製作の映画)

5.0

 城定秀夫監督の裏窓!見る、見られる関係を存分に活かした最高の展開。たった70分に面白いがぎゅうぎゅう詰め。やっぱ映画は関係性の変化だよなぁ。
 50分あたりの見返すショットがヤバい。こんなもの撮れる
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.5

 何故か周りの人が軒並み大絶賛のこの映画。確かに面白いけど。
 ヒメアノ~ルのキャラクターを想像していったら、誰一人として似てなくてびっくりした。だから一本の映画として見られてそれが良かった。
 前半
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ヒミズ(2011年製作の映画)

4.8

 古谷実の世界観に変化する人間なんていない。固有の逃れられない自我を常に持っていて、色々と変化するように見えるが結局逃げられない。自分という存在の持つ最も醜悪な部分に負けるか呑み込まれるか共存するしか>>続きを読む

ザ・フライ2/二世誕生(1988年製作の映画)

4.6

 所長が酷い目に遭いすぎ。嫌な奴だったけど、目も当てられないくらい酷い結末。あの最後のカットで観客にどう思ってほしいんだよ。胸糞悪くて二度と見たくない。ハエという具体をこんな形で回収するのも上手すぎて>>続きを読む

ザ・フライ(1986年製作の映画)

5.0

 最強の愛の映画。ゼクシィは毎月この映画の記事を書くべき。結婚の準備でまず必要なのはこの映画を二人で見ること。
 口から変な汁が出てこようとも壁に張りつこうとも、その人はその人です。容姿や言葉が通じな
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EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

5.0

 おじいちゃんに修理してもらったのが自転車なのが残念。ああいうときはバイクを用意してほしい。青山真治監督うるさい乗り物嫌いなのかな。やたらと自転車を推してくる。
 自転車でグルグル回るの良かった。3回
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