豪さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

豪

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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.6

ダメージ超でかい、、、中学の頃オカマと呼ばれていた同級生が同性婚を上げていた。そのとき笑いの対象にしていた自分への後悔の感情がより強まる。
我々は幼少期から集団で過ごす環境を与えられる。そしてこの集団
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

あれっ、主人公が精神疾患者のようなシーンがあってあれが現実だと思ってたけどラスト見る限りそうでもないの…?平野啓一郎に環境や人によって人格を分ける分人主義っていうのがあるけど、信じたいもの、大切にした>>続きを読む

ガタカ(1997年製作の映画)

4.1

もう無理だ、バレるべってところをなんとか潜り抜けるスリルひさひざに味わいました この映画の遺伝子は外見、学歴、人種、性別…というメタファーとしていろいろな皮肉も込められていそう。戻れないかもしれないけ>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

ジャンプラの読み切りっぽい。同年代だからか悪口の例えがすげー俺の感覚と似てる

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.5

ちんちんってこんなにはっきり映っていいんだっけ、、笑
このナルシズムから生まれる自己肯定感は見習いてえ…

山女(2022年製作の映画)

4.7

人を見下すという行為についてずっと考えていた。
俺はあいつよりマシだ。よくそんな仕事できるな(自分の生活のうえで必要なことなのに)。お前が不幸なのはおまえのせい。そんな優位性と蔑み、自己責任論。
俺は
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

ドリームエンタメ映画
ただアクションがすごいだけじゃなくてメッセージ性もこんなに濃いのか…心の中にパンクロッカーのあいつを飼いたいです

怪物(2023年製作の映画)

5.0

自身の中にある怪物性はこんなにも気づきにくいものなのかと、多角的なストーリーだからこそ思わされる。
暴力、他罰、攻撃、支配、いやがらせ等は自覚の持ちやすい。なぜなら一般的な倫理観で悪意とみなされやすい
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.2

「常にクールに。常に自身に問いを」というメッセージを教育現場で実践するドキュメンタリー。子供のいざこざだろうが、本気で問いと自身の感情理解を即す姿こそ、今現在様々な暴力(戦争、SNS炎上、移民差別、格>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

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最後の踊りがウルトラかっこいい。自身に干渉する波紋のようなさまざまな事象に対して、とりあえず踊り乗り切れということか…

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

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幼少期に経験する「楽しくて調子乗っていたらとんでもないことになっちゃった…」の大人版…。Twitterのクソリプ構造にも近い。自己肯定のための暴力をしている間は一時的な快感が伴うが、それに伴う結果が悪>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

 確かにあの時父は愛してくれていた。ではなぜ泣いていたのか。時折見せる表情の意味は何なのだろうか。子供目線で愛とは何かという難題が非言語でビシビシと伝わり、自分にとっての親との記憶も振り返るきっかけに>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

4.0

すごい悲しくなった。楽しむと楽するは両立できないんだなぁと。。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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イマイチ共感できなかった部分が己の社会に対しての適応性であり暴力性なのだと思う。今の年齢で観れて良かった。これをわからないままジジイになりたくない

J005311(2022年製作の映画)

5.0

観ている途中はなんだこりゃと釘付けになり、最後のラストシーンとタイトルの意味を知り思考の渦へと巻き込まれる。
孤独と生きづらさ。その結論は自死するか他者から奪うしかないと思う。
その2人が出会い、死に
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.5

映像美のすばらしと反面に悲しい話でもあった。自由とは、満足感のある生き方とは何なんだろうな。結局資本主義に迎合すべきなのか、己の信念を持ち続けるべきなのか。2人の紆余曲折、満ち引きのある人生からより分>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.2

どんなに目の前が不幸で真っ暗になっても、とりあえず死なないで生きることにシフトすれば最終的にはこのお婆みたいになれるんかな。あと70年頑張るっす

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.5

目的を持って能動的に酒を飲む、という当初の行動が徐々にコントロールできなくなる様から、意志と責任について考えさせられる。意志が弱かったから酒に頼ったのかと言われるとその通りかもしれないが、じゃあ不幸に>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.5

昨年モンゴルに行ったばかりの身としては行った場所が多数映って懐かしくなった。。市場とか、暗くて怖い夜道とか、バスとか、車で走るとすぐに草原なところとか
本に意味ではなく本質を求めるという台詞が響いた。
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

ストーリーの荒さは若干感じるけれども、恐らくテーマである「自己努力で誠実に生きることの難しさ」はひしひしと伝わりました。
優しい人、真面目な人ほど壊れてしまうものなのかという絶望。
今享受している幸せ
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高速道路家族(2022年製作の映画)

4.0

女性同士の共感と血を超えた絆の話でもあるが、男が迫害・除外される話とも感じ取れた。
男は可愛くない。弱さもない。可能性もない。(特におじさんになればなるほど)
ゆえに共感されずに自業自得・自己中心的と
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.6

中年クライシス的な、生きている意義を履き違え、かつ周囲からの賛同を得てしまった点に関してはタクシードライバーかつアベ殺し的な側面を感じ、倫理観の脆さと自身の加害性に絶望してしまった。
殺しは正当化して
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

-

身内の死にかなり似ているケースだったので理解するのに一助となるような話だった。恐らく娘は最後まで許してないし、これからも許さないと思う。ただ、憎んだ相手がひたすら肯定してくれたことも併せて忘れないので>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

4.3

超面白い。たぶん原作者はアイロニーとユーモアを追求したすげえ皮肉屋だと思う。

・選択と自己責任の理不尽さ。
・平和な日常を過ごしている一般人の裏で破壊される環境と貧困層の生活、それによる死
・宗教が
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.8

元をしらないからこそかもしれないが最高だった。
感情を抑制して生きること、大義を見出せず空虚感を感じること、そして他者評価ではなくなすべきことをやりとげること…新自由主義で常に比較され、勝ち組負け組と
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.3

2人は幸福のために居場所が欲しいだけなのに、制度が、悪意がそれを邪魔する。そして愛と孤独がひたらすら状況を悪化させる。なのに、互いに自己保身に走らず与えようとする。利己的な俺と何が違うのか、ただ考えて>>続きを読む