8637さんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

背徳感すら感じるざらついた青春の前半と、正論と異論と暴力が同化した世界の後半。誰かの善悪もつけられずに、道徳的とは言えない方法で傷つけてのし上がっていく。そういう意味で後半は観ていられなかった。

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ギリギリの女たち(2011年製作の映画)

2.9

震災を機にほぼ即興らしいタッチで撮った一作。
脚本と演技が少し惜しいのはあるが、長回しの魅力と、渡辺真起子・中村優子のすごさは分かった。

残像(2016年製作の映画)

3.0

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な...何だこの映画は。差別されすぎたストゥシェミンスキを同情させた事によってあんなトラウマのラストを観せられてさぁ...

たった一言、政府に異論を立てただけで世界から追放されて、身の回りの権利が全
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人間機械(2016年製作の映画)

3.2

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下手したらここで死ぬかもしれないのに、端金のために働く人々...取材許可すら許されなかったのではないかと終始疑問に思いながら観てた。自分なりに頑張ってる人達の中で、カメラを回すだけでいいのかと。

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ただいま、ジャクリーン(2013年製作の映画)

2.9

人形のツッコミの副音声的なおもろさや、自主的映画らしならぬ過去のトラウマシーンの恐さが良かったです。

スキャナー 記憶のカケラをよむ男(2016年製作の映画)

2.9

人殺しのシーンの、相変わらずの居心地悪さ的な、地獄みたいな演出よ...逆に演技があれ?ってところもあったけど。

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

4.0

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今年ベスト級の傑作!理性で語らず、何も考えずに観てりゃずっと笑ってられる。それにプラスして美女との戯れで青春を感じさせられる。なのに最後の最後まで観客を見捨てないでノッていくスタイルが大好きだ。やっぱ>>続きを読む

映画おしりたんてい  テントウムシいせきの なぞ(2020年製作の映画)

3.1

前3作に比べれば僕には楽しめるものじゃないし、勿論子供はこれを待っていたろうけど、笑いとかそういうのがない分(失礼w)没入度が高い。
推理モノ的にもクオリティは高かったかも。
そして、学習・教育映画と
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りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日(2020年製作の映画)

3.4

電王世代はここまで気を抜くな!明らかな低予算YouTubeアニメ的な演出にあんな胸熱要素を足されては困る。むしろこっちの方が電王的に熱い!
そして更に、あんな爆笑なラストで資源ごみについて間接的に学ば
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仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!(2020年製作の映画)

3.6

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僕だけ爆笑してました(笑)。
大傑作!
この映画に佐藤健が出ているわけじゃないし、なんなら僕自身電王をそこまで観たことはないのだが、モモタロスの軽ノリと、今の子供の前で絶対に受けない"ショッカー"を出
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映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(2020年製作の映画)

3.0

観客は絶対に驚くはず。子供向け映画の幕開けがこんな始まり方で良いものか⁉︎OPが玄人受けする秀作。
尺的に普段のアニメ1話分と変わらないスケールなんだけど、細道の危うさや人間の恐さにエグみがある。
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8日で死んだ怪獣の12日の物語(2020年製作の映画)

3.3

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仕方なく、忙しなくスクランブル交差点を歩く人々と、通販でカプセル怪獣を買ってステイホームする人...

コロナ禍に全てを誕生させた、僕が思うに「間接的な怪獣映画」だけど、zoomでカメラが固定でも何故
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MY HOUSE(2012年製作の映画)

3.2

おもしろい、って、言っちゃいけない。だってホームレス達からしたらこれは"日常"なんだから。
建築シーンをはじめ全てのカットが生々しく、ライフハックで、Sっ気を帯びてて、それでいてロイ・アンダーソン味を
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Playback(2012年製作の映画)

3.4

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淡々としたハートフルなモノクロ映像の中に、スタイリッシュな外観とギミック炸裂のリアル体験邂逅ムービー。

見落としていた部分も多かったが、現実を"Playback"した真意と3回のスケートボードのシー
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.1

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僕にはすべて青春だと思っていたけど、当人には心配だったのかも。「青春を、ちゃんと生きられているのか」。どこか片隅にいる誰でもない誰かでも、それを青春だと思えば青春だから!

「野球のルール難しいよね」
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1人のダンス(2018年製作の映画)

3.7

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映画監督の日常とそれに対応したアンサーソングのような「1人のダンス」。同じ曲が4回流れても全く飽きない。

クライマックスの展開はさすがだと思う。日常を殴り描いてからの反逆。手ブレに泣かされる。ヤクザ
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同胞(はらから)(1975年製作の映画)

2.9

いい映画。辛くなったら観たいような映画。下町×昭和で感じる色褪せない大人の青春。それを山田洋次が描いてる。
倍賞千恵子がとても良い。

I’M FLASH!(2012年製作の映画)

3.7

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個人的にはアウトロー邦画の大傑作だと思っている。
ノワール的な映像と、他の何処にも勝てない空虚な海の美しさ。

一般的には「死んだら終わりだろ」と言う。しかし宗教に一般も普通もない。絡まなきゃ関係ない
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DOOR III(1996年製作の映画)

2.9

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容姿で嘯く人間の方が怖えよ。こんなのにはなりたくない。決して。

ロスト・リバー(2014年製作の映画)

3.1

ライアン・ゴズリングがデヴィッド・リンチ、テレンス・マリック、ニコラス・ウィンディング・レフンの意思を受け継いだ!ドキュメンタリーのふりして可笑しい、ジョークが通じてるか分からない不寛容な暗闇と炎だら>>続きを読む

L change the WorLd(2008年製作の映画)

2.9

前2作は金子修介監督の超絶軽ノリが良かったから観れてたけど、監督も変わってデスノートからも少しずつ離れていってしまえばもうデスノートの映画とは言えないかな、、、って感じで、前2作の方が楽しめた。

ひかりの歌(2017年製作の映画)

3.8

たまにある、"何故なのか分からないけど感動が襲ってきて、良い気持ちになれる映画"がこれでした。
しかしこの映画、見かけによらず恋愛が地獄すぎるのです...

第1章「反対になった電池が光らない理由だな
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

2.9

ちょっと前にハードボイルドになりきれてない映画を観てたからというのもあるが、ハードボイルド作品として観心地がありました。

グッド・ワイフ(2018年製作の映画)

3.0

スクリーンの奥で、誰かが手を叩いて笑っているようなBGM。膨大な金の前で更なる夢を求めている大人に対して子供の感情は純粋だが、案外心の底で嘲笑ってるのかもしれない。

そして大人の方も、自分に自信がな
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スピード(1994年製作の映画)

3.3

普通に面白かった!

「これ何度も観たことあるわ〜」が多いはずなのにずっと興奮してた。やはり現実にはない経験を観てるからなのかねぇ。

バスのみではなくエレベーター、電車のシーンも長くて飽きなかった。

青の光線(2011年製作の映画)

2.9

ハードボイルド的展開から失速してしまった後半が残念。

美しい星(2017年製作の映画)

4.3

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久々にすごく良い映画を観たという感覚。

予告の展開とは違って、家族四人に違う偶然が折り重なって、行きたくもない運命に辿り着いてしまうような映画だった。
三島由紀夫の小説からできた現代の脚本が、判らな
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Calling(2012年製作の映画)

2.9

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静寂が続くラストで、色々考えてしまった。
愛の正しさってなんだろうって。こんな人たちの不器用な愛に生きていきたいです。

ミロクローゼ(2012年製作の映画)

3.2

「これは、自分の好きな類の映画を濃く作りすぎた系映画だな」と想像していましたら本当に自分の好きな類の映画を濃く作りすぎた系映画でびっくり。摩訶不思議な映像世界が大好きな僕には好ましい作品でございました>>続きを読む

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.0

父と観て、思ったより面白かったが体感時間が長かった。

犯罪シーンのスリル感と日常のシニカル味の対比。。

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

2.9

目を通すだけでは終われない映画。
偽造の家族になったり、命懸けで命を乞わなければ生きていけないマンションなんて。
一つ一つのシーンや涙に重い感動を感じた。
僕はこれでも生きてるだけで幸せなんだと改めて
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それからのこと、これからのこと(2016年製作の映画)

2.9

ちょっと、、、終わりに恐怖を感じたよ。叶わないゆえの、みたいな。

高校生でも鬼ごっこはするんだな。

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

3.6

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なぜ他人をここまで肯定できるんだろう。こんなにも優しい人たちが不必要な"欠片"だなんて。
極限な映像美と雰囲気とは正反対ともいえるミステリ、そして失くしたものの真実には驚いた。

音楽祭でのバイオリン
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映画おしりたんてい カレーなる じけん(2019年製作の映画)

3.0

最新作のムビチケが当たったので観た。
思ったより推理がちゃんとしてて観甲斐ありました。
かいとうUはおそらく美食家ですね。