最近多い「ホラーの定番・ありがちな描写を皮肉る」映画の走りな気がする。
殺人鬼が不死身の化け物ではなく、ちゃんと人間らしく返り討ちにあってぶっ倒れたりする辺りもユニーク。
一つの限られたシチュエーションでここまでしっかりした映画を作れるのは流石。
痛みを可視化したかのようなクライマックスのシーンの演出がすさまじい。
素人の作った心霊ビデオを長く引き伸ばしただけのものを見せ続けられたような気分。
ホラーは何も起こらない時間が一番怖いというけど、本当にずっと何も起こらないってどうなんだ。
主要人物にそれぞれ得意分野があって、ミッション遂行のために未知の世界へ飛び込んでいくという展開がスパイ映画的で面白い。何でもありな頭の中という設定の勝利かも。
時間軸を遡っていくことでじわじわ事件の全貌が明らかになっていくっていうのは面白いですね。オチにはゾッとさせられました。
ストーリーが云々というのはとりあえず置いとくとして、何よりもあの空気感がすごい好き。BGMで脅したりしないのにあの緊張感、観てるあいだずっとハラハラしっぱなしでした。何らかの価値観や自分なりのルールな>>続きを読む
限られたシチュエーションに限られた登場人物…キャラクター設計と脚本の匠で、お金をたくさんかけなくても面白い映画は作れるんだ…と思い知らされた作品。
斬新なアイデアですが、それを無理に掘り下げることなくテンポよく進んでいってくれるのが嬉しいです。
全体的にほのぼのとした雰囲気ですが、見ようによってはかなりえげつない話なので、案外人を選ぶ作品かもしれ>>続きを読む
序盤でじっくり伏線をばらまいておいて、後半一気に回収していく様が気持ちいい。基本軸はラブストーリー+SFなんだけど、監督がホラー畑の人だからか、こちらをドッキリさせるようなショッキングなシーンをいきな>>続きを読む
砂漠のど真ん中にある田舎町で、地中から現れるどでかいナメクジのようなバケモノ“グラボイズ”に襲われる…というお話。
鬼気迫るシチュエーションなのに、町の人たちが妙にのんびりしているように見えたりする>>続きを読む