okさんの映画レビュー・感想・評価

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ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

脚本がうまくできていない。
神父に援助を断られるぐらいまでは充実した演出を見られたように思う。
ドラマの作り込みが少ないぶん音楽をずっと流して時間を持たせているが、脚本で工夫で乗り切って欲しかった。
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君と別れて(1933年製作の映画)

5.0

これはすごい。
さりげない人物の動きで豊かな映画的時間を感じさせるシーンがたくさんある。
畳み掛けるトラックアップの部分だけが演出側の作為が鼻について首を傾げてしまったが、その部分以外は現代の映画でも
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青い青い海(1935年製作の映画)

4.3

清水宏のようなシンプルで強い画面
映画的モチーフの量と配置が的確
映画黎明期の作品なので構成や演出がシンプルで力強い
評判の良いネックレスのカットは前後の女性の心理の流れ追い方が雑で、何も引きちぎらな
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エドワールとキャロリーヌ(1951年製作の映画)

4.8

女は女であるより面白い 流石

演技を畳み掛ける量とそのアイデアが素晴らしい。
無駄な間を極力排したリズムは演技の設計の段階から緻密に練られていたことがうかがわれる。
豊かなボディランゲージ、美しい俳
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.3

シンプルな構成でよく整理された脚本になっている。テーマが明確、とても伝わりやすい。
シーンごとに観客に示す情報の順番がとても的確なのですぐに物語に集中することができる。


金と女に目が眩んだ兄と、功
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いちごブロンド(1941年製作の映画)

5.0

傑作中の傑作
演出力が凄まじさ
役者たちの演技の的確さ
最高レベル

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.0

見やすく分かりやすく作られている。
衣装とミュージカルパートは美しかったが
脚本演出カメラなどは凡庸だと感じた
キャラクターの描き分けはうまく描けている
女同士の友情と女のしたたかさは多少表現できてい
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有りがたうさん(1936年製作の映画)

4.0

トーキー初期のせいかアフレコの芝居はたどたどしい ところどころで見せる目の覚めるような構図が美しかった

つらい境遇の面々が好人物のバス運転手との淡い恋のやりとりで束の間の美しい時間を過ごす 

こち
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その女を殺せ(1952年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白い

弛緩した時間が全くない
次から次に出来事を起こす手際の良さ
観客の緊張感、好奇心をコントロールする手腕
画面の面白み、アイデアの量
どれも凄まじい演出力

傑作

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

奇跡的な仕上がり。

脚本は緻密に構成され隙がなく、飽きさせない展開でありながら繊細な心情の揺れ、その機微を極めて的確に表現している。

演出はリアリティのある繊細な心情や関係性をエンタメの中に落とし
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

2.7

テレビシリーズでやるべきだった気がします。
ドラマを詰め込みすぎてどのキャラも描写不足で演出が滑っていると感じました。

緋牡丹博徒 お竜参上(1970年製作の映画)

3.6

シリーズ通してスターを多数出すために、見せ場と重みのある役を必要以上に作っているので脚本が散漫になっている

演出は随所にひらめきがあるが今作の若山富三郎の出し方はふざけすぎていてリアリティを損ねてい
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緋牡丹博徒 花札勝負(1969年製作の映画)

3.8

演出もカメラもいい仕事をしている
スターを大勢出演させるために登場人物が多すぎる脚本になっており、筋が散漫になってしまっているところが残念

嵐寛寿郎の演技の存在感は見事
若山富三郎も発声からして存在
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トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

4.0

鈴木則文の 芝居付けのアイデア カット割りの無駄のなさと工夫 名人芸 

三匹の侍(1964年製作の映画)

4.2

4度目ぐらいの鑑賞
いつも見始めてから見たことがあることに気がつく。
演出脚本撮影美術演技ともにハイレベル

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

4.9

世紀の傑作
脚本が冴えに冴えている
テーマと構造を明確に掴み冴えたセリフで描いた名脚本
原作は実話をもとにしているというから驚きだ

真っ当には生きられない父と彼に連れ添った家族の苦悩を基調にして家族
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斬る(1962年製作の映画)

3.6

無常感はうまく出せているが最後になってテーマが見えてくるまでいまひとつ何の話を見せられているのかわからないのが辛いところ
脚本の弱さを感じた
ラストシーンの時間の使い方は静かで見事

眠狂四郎 勝負(1964年製作の映画)

4.2

20年ぶりに鑑賞
空間を感じさせる人物の出し入れ セットの配置 
会話する2人のポーズも正対することはほとんどなく工夫に満ちている
流石の演出手腕

ストーリーは若干回りくどく芯が定まっていない印象
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眠狂四郎 無頼剣(1966年製作の映画)

4.7

構図、照明もさることながら三隅研次の演技づけの面白みが素晴らしい 意外性のあるアイデアの盛り込み方が楽しい
伊藤大輔が書いた台詞も秀逸

傑作

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.7

イメージの力強さが今までの宮崎作品の中で群を抜いている

ストーリーとしては大きく描かれていないが後妻のなつこと主人公の友情のアニメだと思った
森へ入って行った継母の後ろ姿を見たロングショットはアオサ
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姿三四郎(1943年製作の映画)

4.3

黒澤明作品の中で最も演出に創意が凝らされてるのではないか。
間を多めに取った編集は未熟さではなく意味に還元されないリアリティを求めた結果の産物に感じられる。
後年の作品では意味のない何も起こらない時間
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婦系図(おんなけいず)(1962年製作の映画)

4.1

泣いちゃった…。

途中までは芝居がちょっとくさいなぁと思ってたけど、やっぱり泉鏡花すごかった。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.6

祇園囃子は国宝だと思っているが、久々に見直したこちらはやはりそこまでいいとは思わなかった

三木さんのドラマに寄り添いすぎないフレーミングは良かった

脚本も明解でよかった

流れる(1956年製作の映画)

5.0

国宝!

演出 脚本 役者 撮影 照明 美術 衣装 結髪 全てのセクションが才能を研ぎ澄まし最高の仕事をしている。  撮影所システムの到達点。

郵便屋(1995年製作の映画)

4.0

アマプラで数カットしか見てないけど完全に才能があるのがわかった  
なんだこの監督は…
ティントブラス…?

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