雄八eさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

雄八e

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天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.0

制作されたのが近年だからなのか、多少ビビットではあるが濡れ場がちゃんとエロく撮られてるのは驚き
本作での村木は名美の引き立て役にしかなってないが、その分名美の地に足ついたリアルな悲惨さはよく描けている
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天使のはらわた 名美(1979年製作の映画)

2.0

レイプ被害者を追うことで精神的に追い詰められて行く女記者、というプロットはいいのだが、前半の暴力性と後半のメタ展開のチグハグさ、村木と名美の関係性の薄さ、何よりその主役二人の演技の下手さがあまりに酷い>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

僕はノーラン監督作とあまり相性が良くないのだがこれは素直に楽しめた

映画としてのギミックのとっつきにくさに囚われがちだが、ストーリー自体は非常にシンプルかつ王道、そして秀逸なスパイもので、ポイントを
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3年目のデビュー(2020年製作の映画)

2.0

バラエティから日向坂にうっかりハマってしまい軽率に観に行ってしまったが、彼女らメンバー全員の姿を観れる、のと、とにかく明るい彼女らの陰の部分を見たくない、どうしてもAKB商法が嫌い、の狭間で素直に楽し>>続きを読む

暴行切り裂きジャック(1976年製作の映画)

4.0

長谷部ロマンポルノの中でも突出した狂気
ロマンポルノなのにセックスシーンはほぼほぼ冒頭一回だけ、あとは通り魔的な猟奇的刺殺シーンが延々続く
猟奇シーンでのんびり流れるボサノバも段々怖くなってくる
荒唐
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天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

4.0

こんなに凄い映画だったとは
監督ではないにしろ石井隆作品では「GONIN」を超え一番好きかもしれない

レイプを徹底的な暴力として捉え復讐などでも癒せない深い傷として描く石井隆作品の中でも、その業の深
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襲う!!(1978年製作の映画)

3.0

不条理バイオレンスサスペンスとでもいうべき内容だが、不気味さ不穏さは狙っておらず、それは強姦シーンでのベートーベンでも明らか

序盤、トラックでミニパトを襲撃からの強姦の緊張感は白眉
だがそれ以降は序
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美女のはらわた(1986年製作の映画)

2.0

もはや全くポルノではなくなったクリーチャーホラー

とにかくグチャドロなゴアシーンはなかなか豪華なんだが内容がない
似てると思ったら「GUZOO」と同じ監督なのか
当時邦ホラーはこの手の内容のないゴア
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

5.0

噂に違わぬ傑作
まさかここまでとは思わなかった
ロマンポルノというブランド、いやタイトルさえ違っていれば本当に邦画随一の傑作といわれたんじゃなかろうか

しかしまたロマンポルノやATGなどでないと生ま
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吐きだめの悪魔(1986年製作の映画)

2.0

昔のビデオレンタルならどこでも置いてたB級ホラー
結構昔からよく聞く割に「変な酒を飲んだら身体が溶ける」以外の情報が全くなかったんだが、内容が本当にそれしか無かった

一応コメディっぽい本編はあるがつ
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赤い暴行(1980年製作の映画)

2.0

売れないバンドマンたちの鬱屈と再生までを描いてる…んだろうけど、1mmも刺さらなかった

所々、お!?と思う画はあるんだけどそれが全体の面白さまでは繋がらず

内田裕也本人が出た直後に登場人物に嫌いと
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(秘)ハネムーン 暴行列車(1977年製作の映画)

2.0

長谷部安春監督でかなり期待したんだがどうにも期待外れ

アメリカンニューシネマをやりたいのはわかるが、男二人のうち一人が全編重症なのと貨物車に隠れたままでどうにも爽快感がない
ヒロインが途中化けるかと
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残酷!少女タレント(1984年製作の映画)

2.0

話題になので観てみたが主人公の素行も頭の悪さも普通で、それほど酷いことも起きず、いわゆるニャンニャン写真流出などというスキャンダルも扱ってない
なんなら主人公はタバコすら吸わない

タレント目指し彼氏
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処女のはらわた(1986年製作の映画)

2.0

名前は聞いたことあるぞ、だけで観たのだが色々調べるとほぼ日本初のスプラッターホラーとのこと

アダルトビデオに押されはじめた当時のロマンポルノらしく、序盤の執拗な濡れ場を乗り切ればなかなかなグロシーン
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インフェルノ 蹂躙(1997年製作の映画)

4.0

ずっと観たかった噂の作品、こんなジワジワ系だったのか!
誘拐、監禁、拷問、人肉食に犬による証拠隠滅と、最悪に凄惨な内容ながら、それらをはっきりと見せず明言せず、そこに至るまで、被害者を籠絡するまでを淡
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覗かれる女(2006年製作の映画)

2.0

ストーカー男とそれに狙われる女性を描いたサイコスリラーで、描写の積み上げや展開はなかなかに現実味があり、ストーカー男の異常さもリアルなんだけどいかんせん展開が地味で、気持ち悪いなとは思うけどそれが映画>>続きを読む

恐怖の火あぶり(1979年製作の映画)

3.0

正直邦題が悪い気が

スラッシャー映画黄金期の作品で、母親に虐待されたサイコパス、死体を飾る等、確かにそれまでの作品の模倣は多く見られるが、カルトやトンデモ扱いされるほど酷くはなく、話もしっかりしてい
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

3.0

この手のシチュエーションものとしてはかなり面白い部類に入る

中盤少し中だるみするものの緊張感も続き、どうにかなるだろってツッコミ所もほぼない
特に終盤の意外な展開はなかなかに楽しめる

個人的にはハ
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パズル(2013年製作の映画)

2.0

内藤瑛亮監督ということ前から気になっていたが、血塗れの夏帆が良いという点以外、ビックリするほど見所がない

話の雑さやチープさは山田悠介原作によるものかと思ったが原作とはかなり違うようで、もしこれを最
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

‪評判などからもっと重い話かと思っていたら、いい意味で軽妙な、爽やかな涙を味わえる良作だった‬

‪小劇場っぽいと思っていたらやはり高校演劇コンクール優秀作で、かつ舞台版と同じキャストでの映画化とのこ
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劇場版ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス(2020年製作の映画)

3.0

ウルトラ映画にはあった特別感が一切無い、ニュージェネ集合の興奮と半年待った感慨以外本当に無の映画

せめて面白くして欲しかった特撮パートも、精巧なミニチュア以外見るべきところがない

近年稀に見るすご
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競輪上人行状記(1963年製作の映画)

4.0

‪冒頭の犬殺しからどこが喜劇だよっていう恐ろしい話‬
‪本来真面目であった、生真面目すぎるほどの人間が、ちょっとしたギャンブルにハマってしまい、そのまま転落する話‬

‪説法しつつ予想屋をするラスト‬
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1/880000の孤独(1978年製作の映画)

4.0

‪これは良かった!‬
‪石井聰亙監督ってロックで陽な暴力のイメージがあったが、ここまで陰な暴力を描けるとは‬

‪浪人生の陰々滅々とした生活で溜まっていくストレスと怒りが最後に爆発するという内容だけど
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高校大パニック(1977年製作の映画)

3.0

‪リメイク版は観たことあったけど石井聰亙監督とはクレジット見るまで知らなかった‬

‪この世代の監督って皆学生運動に乗り遅れた感があって、その辺りを羨望であったりシニカルな視点だったりで描いてるけど、
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はちどり(2018年製作の映画)

5.0

‪噂に違わぬ大傑作‬
‪ルーティーンを描いた傑作は数あるが、そういった中でもトップクラス‬

‪あまり性差で言いたくないがやはり、女性監督でないとこの怒りや理不尽さ、機敏や繊細さは描けなかったのでは‬
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

4.0

‪ドラ映画史上、最大の問題作‬

‪舞台装置は映画ならではの大掛かりなものながらストーリーそのものはTVアニメスペシャルレベル‬
‪ドラ映画の文法に沿ってないといえば「創世日記」に並ぶ異色作といえるが
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

4.0

‪鬱/暴力/不快映画は結構観ているつもりだが、その中でも出色の出来‬

‪殺人鬼の非道っぷり、外道っぷりを描く作品は多いが、本作は彼の住む世界の醜さと汚さを描くことで、その世界を不快に思う、思ってしま
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奴隷の島、消えた人々(2015年製作の映画)

2.0

‪映画そのものがおぞましい‬

‪2014年に発覚した知的障害者への搾取、奴隷事件を題材に、途中まではそれに沿いながら終盤真逆の展開をみせる‬
‪エンタメに振ったためだと思うが事件からわずか二年で、そ
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迷い猫/新宿♀日記 迷い猫(1998年製作の映画)

4.0

‪完全に観入ってしまった‬

‪ピンク映画として制作、何度も改題し公開/発売されているが、そもそもまずピンク/ポルノ映画として全く機能していない‬
‪作中の大半を、夫を殺害した妻の述懐を記者である平泉
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白昼の誘拐劇(2017年製作の映画)

3.0

‪隣人に同じ少女が二度と誘拐された事件のドキュメンタリー‬

‪児童性愛に対する警戒が無かった時代、無垢で無警戒な田舎の人間とはいえ、あまりに愚かな両親と狡猾で邪悪な誘拐犯‬
‪性犯罪者が社交的で魅力
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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年製作の映画)

3.0

‪和製ハマー・プロのドラキュラを目指したようだが、作劇フォーマットととしては孤島探偵ものに入ると思う‬
‪まだオカルトへと踏み込めてない思い切りの悪さが映画全体のブレに反映してしまってはいるが、映像的
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.0

‪地獄‬

‪二度と観たくない‬

‪ネグレクトものはキツいとは分かっていたが、観ている間ずっと脳の周りの皮膚がピリピリする感覚だった‬
‪映画館で観なくてよかった‬

‪ただこれが母親個人の人格や行
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

5.0

‪あちこちで耳にはしていて気にはなっていた本作‬
‪あまりに皆が号泣する号泣するというから穿った目で観たらラストで本当に号泣してしまった‬

‪ただの泣きポルノにならず、終盤までのイマイチさすらも伏線
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

5.0

‪こんなに面白い映画だったのか‬

‪観終わった今、深いため息をつき、全身の疲れを感じている‬

‪非常に多角的かつ対比の構造で作られており、また時間半の上映時間をタイトル通りより長く感じてしまう、面
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.0

‪期待した以上のこともなければ期待外れでもない、悪くいえばこじんまりとした良くいえば誠実な映画‬

‪ラストのDIY殺戮ピタゴラスイッチまで見せ場はないが、まあ御歳を考えれば致し方ないかと‬

‪思い
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.0

‪これはすごい‬
‪本当に今までに観たことないタイプの映画‬

‪わからない映画とは‬
‪・演出・展開が下手で理解できない‬
‪・難解な演出・展開で理解できない‬
‪・登場人物達の行動が理解できない‬
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