アガナシInOUsさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

あなたがすきです、だいすきです(1994年製作の映画)

3.8


コテコテのゲイ映画(薔薇族)やけど、意外とアングラ感のある映像表現のバライエティが多彩で面白かった。

情炎(1967年製作の映画)

3.8

すこし脚本が散らかった印象はある(事故死した母と情人・チャラい妹のレイプ・クソ社長の夫など)けれど、この散らかりが、のちの『エロス+虐殺』などの萌芽っぽいのが窺えて、悪くない。

ロープ(1948年製作の映画)

3.5


内容自体は面白いわけじゃないけど、実はクィア映画の古典。

樹氷のよろめき(1968年製作の映画)

3.8

『エロス+虐殺』とか『煉獄エロイカ』とかに比べるとインパクトは劣るけれど、『女のみづうみ』と同様に、嫌いになれない作品。

サスペンス映画としてはシリアスが鈍い(劇伴はほとんどナンセンスと言ってもいい
>>続きを読む

マネーボーイズ(2021年製作の映画)

3.8


秀作ではあるけれど、画・色彩・衣装がキマってる割には緊張感が欠けてるし、撮影・長回しのバライエティもさほど多くない。ハネケ経由ということもあって、中国の第七世代(?)と通ずるとこでもあるけれど、まだ
>>続きを読む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

4.0

『エブエブ』の関連映画として。界隈ではADHD映画と言われてるらしく、支離滅裂を全肯定するようなブッとび感は気持ちよかった。ゲームの小ネタは微妙にノりきれなかったけど、オープニングは超カッコよかった。

同級生(1998年製作の映画)

4.7


泣ける。主人公が意外と畜生な感じの高校生で良かった。

独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

4.6

映画史でも滅多にない、圧巻の禍々しさ。
限りなく挑発的なアーカイブ/アニメーション。

苦い涙(2022年製作の映画)

3.3


もちろん、オゾン監督は愚かにも、ファスビンダーのコスプレで、シネフィルの見せびらかし的な自己言及に満ちた、フォン・カントの二次創作コメディを撮ってしまった。ハンナ・ジグラを返せ!

クリシャ(2015年製作の映画)

4.2

冒頭の長回しから、バラエティに富んだ演出(撮影・音楽・編集)に、一呼吸もつかせない感じが堪らんクセになる。バカみたいに大家族(実際、息子世代は全員くだらない)だし、アルコールの失態とか鳥料理のくだりと>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは、新感覚クィアフィルム。

「小型ビデオの質感〜ダンスホールの明滅」の見せびらかしな演出には警戒しちゃうけど、適度に抑制が効いてるので観れる。

父親が離婚している理由は明言されないし、「精神的
>>続きを読む

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)

4.0

バイキングの急襲以降が、意外と冷徹でおどろいた。やっぱケルトの「歴史」を題材とする上で、残酷さ、ささやかな救いを描かざるを得ない。

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.3

取り柄のないカメラワークと
出来合いの稚拙なストーリー
ワンショットの緊張感も鈍い

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

タランティーノにしては説教くさく、カッコつけ方もこれ見よがしではある。