コテコテのゲイ映画(薔薇族)やけど、意外とアングラ感のある映像表現のバライエティが多彩で面白かった。
すこし脚本が散らかった印象はある(事故死した母と情人・チャラい妹のレイプ・クソ社長の夫など)けれど、この散らかりが、のちの『エロス+虐殺』などの萌芽っぽいのが窺えて、悪くない。
『エロス+虐殺』とか『煉獄エロイカ』とかに比べるとインパクトは劣るけれど、『女のみづうみ』と同様に、嫌いになれない作品。
サスペンス映画としてはシリアスが鈍い(劇伴はほとんどナンセンスと言ってもいい>>続きを読む
秀作ではあるけれど、画・色彩・衣装がキマってる割には緊張感が欠けてるし、撮影・長回しのバライエティもさほど多くない。ハネケ経由ということもあって、中国の第七世代(?)と通ずるとこでもあるけれど、まだ>>続きを読む
『エブエブ』の関連映画として。界隈ではADHD映画と言われてるらしく、支離滅裂を全肯定するようなブッとび感は気持ちよかった。ゲームの小ネタは微妙にノりきれなかったけど、オープニングは超カッコよかった。
映画史でも滅多にない、圧巻の禍々しさ。
限りなく挑発的なアーカイブ/アニメーション。
もちろん、オゾン監督は愚かにも、ファスビンダーのコスプレで、シネフィルの見せびらかし的な自己言及に満ちた、フォン・カントの二次創作コメディを撮ってしまった。ハンナ・ジグラを返せ!
冒頭の長回しから、バラエティに富んだ演出(撮影・音楽・編集)に、一呼吸もつかせない感じが堪らんクセになる。バカみたいに大家族(実際、息子世代は全員くだらない)だし、アルコールの失態とか鳥料理のくだりと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これは、新感覚クィアフィルム。
「小型ビデオの質感〜ダンスホールの明滅」の見せびらかしな演出には警戒しちゃうけど、適度に抑制が効いてるので観れる。
父親が離婚している理由は明言されないし、「精神的>>続きを読む
バイキングの急襲以降が、意外と冷徹でおどろいた。やっぱケルトの「歴史」を題材とする上で、残酷さ、ささやかな救いを描かざるを得ない。
取り柄のないカメラワークと
出来合いの稚拙なストーリー
ワンショットの緊張感も鈍い
タランティーノにしては説教くさく、カッコつけ方もこれ見よがしではある。