ステゴサウルスさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

静かな雨(2020年製作の映画)

3.5

自分を自分足らしめるものは何か。
友人を恋人を家族を、その人足らしめるものは何か。
終盤に示されるテーゼが導く主人公のラストは、明確な解とは言えない脆いものだけど、明け方の光のように、僕の中の一部分に
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

主役2人の演技が素晴らしくて目が離せなかった。
語られなかった登場人物のバックグラウンドも包み込んで、主題をぶらさなかったことで生まれる言葉足りなさが、少年の頃に感じた世界への違和感そのもので驚いた。
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.2

本当に思ってることは言えなかった、純粋で不器用な人間の生き様。
寓話的な倫理観が根底にあるように感じて、暗くなった部屋で胸に残ったしこりを、一人見つめた。

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.4

愚直で頑固で誠実で不器用で
ピュアで一途でどうしようもない
愛すべきクソジジイの人生

悔やみきれない苦しみに溢れた人生の中で、
愛だけは捨てなかった主人公の生き様に
お前は何故生きるのか?
何と戦い
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

ひたむきに生きる人間の優しさ、誠実さ、みっともなさを、たんたんと美しい構図でカットを重ねていく。そこに作り手の人間の誠実さを感じた。

みたいなことを思ったけど、うまくまとまらぬまま。
また観る。

HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.6

純粋で力強いメッセージ性
単純だけどエンパワメントされるむず痒い心地よさ

ルーム(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

結構観るのつらかった。
脱出シーンから前のめりになって、息を呑んで見入ってた。

行動が物語る傷の生々しさに幾度も心臓をつかまれた。孫を見れない祖父、何もなかった人生と比較してしまうジョイの感情が痛々
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.2

舞台装置としての漫画の役割が濃厚で、見事に飲み込まれ終始ザワザワした。

黒木華と奈緒の怪演もあざやかだった。

好きです。

最後のお母さんのセリフも好きだったな。脚本家だねえ〜。

恋する寄生虫(2021年製作の映画)

2.2

社会不適合者の7割が虫の感染者で寄生虫が恋させる?成長したら取り出して普通の生活ができる?
現実の当事者に無配慮残酷、救いのないフィクションで草生える。
なんだそれ。