人間さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.5

シュールな笑いが好きです。
主人公の周りを取り巻く人物たちのキャラが濃くて良いです。

寄宿舎 悲しみの天使(1965年製作の映画)

4.0

寄宿学校で出逢う二人の少年の友情を超越した愛。
純粋な愛を育む二人に忍び寄る、厳格なカトリックの掟と大人の影。
「君がいれば何も要らない、君は僕に”無”をくれればいい」

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.0

奇形児の兄の造形が可愛い。彼が動くときはストップモーションになっているので、それがさらに可愛い笑
少々チープさは気になりますが殺し方のバリエーションが豊富だし、何よりモブキャラたちの迫真掛かった絶叫が
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

3.0

30年代のイギリス、閉鎖的な空間で描かれる愛と裏切り。
「平等や友愛を説く君も恋愛の問題になると、人間を差別してしまうんだ」
90分でサクッと観られそうだなーと思ったら90分じゃ尺足りない映画でした。
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アイム・ソー・エキサイテッド!(2013年製作の映画)

3.0

飛行機内で巻き起こるドタバタコメディ……と、ちょっとの人間ドラマ要素もアリ。
所詮コメディ映画ではあるけど、当たり前のようにクィアたちがオープンに働いている環境が良い。後半は下ネタ多めではありましたが
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BULLY ブリー(2002年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

頭が足りてないのか興奮してなのか、みんなが殺害したことをベラベラ他人に喋り始めたのが可笑しかった。
若気の至りという言葉では片付けられない、重い罪だったことが最後の判決から伝わってくる。勿論、ボビーは
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水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

4.5

セリーヌ・シアマ監督デビュー作。この監督は本当に繊細な心理描写が上手いですね。
早春(1970)が人生ベスト映画なんですが、本作はそれを想起させるような思春期の感情を扱った作品だったので、(そして、プ
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.0

めっちゃ好きです。ゴダール特有の哲学的語りもSFの世界観に落とし込むとすごく分かり易くなる(気がする)

ル・ミリオン(1931年製作の映画)

3.5

宝くじを巡って街中の人が巻き込まれていくドタバタミュージカルコメディ。
この手の映画久しぶりに観ましたが、やっぱり話がシンプルで分かり易く、王道のハッピーエンドなので楽しく鑑賞できて良いです。
最後の
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マリアの受難(1993年製作の映画)

3.0

抑圧されながら生きる主人公・マリアが解放され生まれ変わるまで。キモい男しか出てこないし退屈だなーと思いながら観てたのですが、後半は好きでした。ラストシーン良い。
ストーリーは違うしおそらく参考にはされ
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.5

わー良い。ゴダールは難しくて敬遠しがちなんですが、本作と女は女である(1961)はかなり分かり易くて好きです。あまりにも呆気ない結末、これも人生。

吸盤男オクトマン(1971年製作の映画)

2.5

テンポ良いし、意外と悪くなかったです。
オクトマンだんだん可愛く見えてくる。
ゆらゆら帝国のタコ物語のMVってこれが元ネタは訳ないですよね…?

インポート、エクスポート(2007年製作の映画)

3.0

タイトルの通り、生きようと新天地に赴く者と、これから死んでいく者の対比の物語。
パラダイス 愛があまり好みじゃなかったんですが、本作は結構好きでした。終わり方良い。

ピノキオ√964(1991年製作の映画)

2.0

意味不明な映画でも結構好きだったりする場合があるんですが、これは正直刺さらず……
観終わってからゲリラ撮影だということを知りました。周りの人のドン引きした視線のリアリティはこれか。街中を駆け抜けるシー
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パラダイス 愛(2012年製作の映画)

3.0

寂しさを埋めるために男を買う。所謂”ママ活”映画でしょうか。
登場する白人女性たちにはうっすらと差別意識があるのが嫌だし、それを理解してか彼女たちに媚を売る黒人男性たちも見ててしんどい。
そしてお金で
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.0

サラ可愛い。
いじめっ子たちが殺人鬼に拉致られて……という掴みは完璧だけど、その後はダレ気味で個人的にハマりきれなかった。最後の方もう全然テイスト違うし。

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

クリーチャーの造形がグロキモくて最高。特に赤ん坊を持っていく?ペストマスクのクリーチャーがかっこいい。糞尿、ウジ虫、内臓や血飛沫等とストップモーションアニメではあまり見ないような生々しく気持ち悪い演出>>続きを読む

ストラッター(2012年製作の映画)

3.5

良い。恋に破れたバンドマンがロックを通して立ち直る話。目新しさはないものの、結局こういうシンプルな話が好き。劇中オリジナル曲すごく良いんだけど、サントラ無いっぽい?のがもったいない。

あこがれ(1958年製作の映画)

4.0

恋や嫉妬、あこがれ、初めてのいろんな感情が生まれ消えていく一夏。短編だけど綺麗に纏まっててかなり好きでした。自転車のサドルの匂い嗅ぐ小ガキキモくて笑ったけど笑

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.5

ピアニストの主人公がギャングの世界に巻き込まれて……
序盤の酒場でのおっぱいの歌(?)のシーンが好きです。
シリアス色の強いサスペンスだけどちょくちょくコメディ要素もあり◎。

終わりなし(1984年製作の映画)

4.0

私は4日前に死んだ、という独白から始まる作品。
突然夫を亡くした妻の途方もない悲しみと、その夫が生前引き受ける予定だった裁判を通して、共産主義体制下、戒厳令で統制されたポーランドでの理想と現実が描かれ
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狼の時刻(1966年製作の映画)

4.0

ベルイマンの作品は、毎回「こんな映画も撮れるんだ!」と思わせてくれてすごい。
恐怖に脅かされ現実と幻想の境が曖昧になっている夫。語りはつねに妻・アルマが行い、それを元に回想されていく話なので、本当はそ
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蜂の旅人(1986年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終盤の二人が絡んでるシーンの「私を飛びたたせて」という台詞と、スピロが蜂を放して死んでしまうところでようやく女王蜂と働き蜂を表していることに気づいた。

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

4.0

レンタルどこにも無いのでDVD買ってついに観ることができました。原作小説未読。
美しい大自然や少女たちと、ゴツゴツとして凶暴な岩山の対比が良い。
行方不明者が出てからまじでなんも良いこと起こらなくて、
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バッド・バイオロジー 狂ったヤツラども(2008年製作の映画)

3.0

Z級映画で有名な本作、ようやく鑑賞することが出来ましたが結構好きでしたw
開幕から「私にはクリトリスが7つある」で始まり視聴者を置いてけぼりにする怒涛の展開。
ヤク漬けデカチンが夜逃げした終盤からずっ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

ヤン・シュヴァンクマイエル作品好きなのでかなりハマりました。
5年かけて製作されたそうですが、むしろ5年でこれができるのか……
チリの歴史については私もあまり知らないのですが、宗教コミューン/そこから
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ザ・コケッツ(2002年製作の映画)

3.0

60〜70年代に活躍した劇団 ”The Cockettes”の結成から解散までを、ドキュメンタリー形式で描いた映画。
ギラギラとした化粧や衣装に身を包み、LSDでラリって、ジェンダーなんて関係ない!と
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こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)

4.0

物理的な国境だけではなく、人と人の心の境界線も描かれている。
テオ監督の撮る映画はどれも余白のある作品だけれど、今回もあらゆる真相が最後まで語られることはない。
画の強さも相変わらずで、特にクレーンで
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GO fish(1994年製作の映画)

3.0

ほぼ全員がレズビアンの監督・スタッフ・キャストで贈る、レズビアンたちの日常を描いた映画。
終盤の爪切りシーンからのラストが超良い。

SCUM/スカム(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

もっと暴力マシマシのバイオレンス映画だと思っていたら、かなり陰湿で胸糞の悪い映画だった。
レイプされ、自殺してしまった男の子が可哀想すぎる。彼の死により暴動が起きるも現状は何も変わらず。虚しい。

BLUE ブルー(1993年製作の映画)

4.0

75分間本当に青一色の画面なのに、一瞬で時間が過ぎたような感覚になった。
面白い面白くないとかいう尺度で測れる作品ではない。
盲目になりつつある監督の視界と近い体験をするという、映画体験として観て良か
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RADIO ON(1979年製作の映画)

3.0

起承転結ははっきりしていなく、ゆったりと時間の流れるロードムービー。
開幕からデヴィッド・ボウイのヒーローズが流れ、その後もクラフトワークやディーヴォらの音楽が映画を彩る。
が、めちゃくちゃ音楽が流れ
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コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.5

冴えない青年が行く先々でコーヒーを飲み損ね、いろんな人と出会い別れる話。
村上春樹のパロディのような邦題……詐欺とまではいかないものの、本編を観終わると「原題がしっくりくるなあ」と思った。
ラストシー
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