Poさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人間というのは、与えられた役を重ねて重ねて重ねあげることなのかな。

そんな中でも自分の「王国」を信じたいと、人間ではなく「人」だった頃の純粋な過去の自分とのつながりに期待するのかな。

でも、観てい
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牛の鈴音(2008年製作の映画)

4.0

それでも、おばあちゃん牛はおじいさんを乗せて歩く。

その一歩一歩の重みが物語が進むにつれて、重くなっていった。

最後おじいさんは、「どうにかならないものか?」と医者に聞き、どうにもならないことを悟
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ナージャの村(1997年製作の映画)

4.0

少女たちが、ただ小麦の収穫を手伝うだけで、ただ川べりに止めてある船の上でいるだけで、楽しくてたまらないという雰囲気が懐かしかった。

車を使わず、馬車で移動するのもすてきだった。馬が自分でドアを開ける
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太陽の塔(2018年製作の映画)

5.0

特に最後の方がよかった。

もうとっくの昔にわたしたちは感じ方にpassiveになっていた。だからこそ、縄文のもともと持つ私たちの創造性をもって、activeに感じられるように、passiveに考えら
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ありを見るモリカズ。
マンションの工事の人を招いちゃって、もくもくと食べるモリカズ。
奥さんとの碁はいつも負けるモリカズ。

そんな彼の絵を目の前にすると、本当の自分に帰れる。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

概念をとることで、ある一定の人との関係性の中に思いやりがなくなる人もいれば、しがらみから解放されて自分のために生きれるようになる人。自分の身の回りの概念を考え直す機会になった。

最後が「愛」の概念。
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

人はいつでも未完成。
所作の意味を聞いたときの、
師匠さんが好きだった。
「そういうもんなのよ」
同じ所作を続けることで、フローの中に自分を見つめる。

Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

4.0

ベルゲンが出てきた。

わたしと同じ経験してた。

キッチリしすぎなんだおいー
暗いんじゃおらー
っていうかんじ。

安定は大切。
でも、あれ?

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

5.0

もし
もし

想像した。
シンプルに人それぞれには死ぬ自由があると思ってたけど、
その先の複雑さを感じた。

誰のせいでもない
けど、
自分の行動が少し違ったら、と
「たられば」。
そして、帰ってこな
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

年末年始に
生きるとはと考えた。

息を吸い吐くこと。

それだけでは、辛すぎる。

ボールに血で描いたウィルソンという親友の存在。

褪せていく恋人の写真。

自分がまるっきり一人きりになり、
「生
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.0

海外に出て生きるという決心をした理由。
自分の、息子の人生を変えるにはその方法しかなかった上で、
人との繋がりが希薄なところに生きる。皆優しく(同情かもしれないが?)してくれるが、皆、彼女がなぜそこで
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.5

強盗が滑稽に見えるくらいに、
現実はじっとりと重く苦しかった。

特に、電話がかかってくるかのように一日5回アラームが鳴るように設定する、不思議なプライドの保ち方。滑稽で、とんでもなく切なかった。

自虐の詩(2007年製作の映画)

4.0

親友とのエピソードがよかったなあ。
不器用な意思疎通もかわいかった。
ちゃぶ台は気持ちのバロメーターなんだな。

葛城事件(2016年製作の映画)

2.0

あまりにも共感したくない父親。
弟が破滅の方向に向かってしまうのも少しは理解できるけど、その父親の衝動的な性格や生き方から影響を受けていることが原因なのかも。
寂しすぎて、どうしたらいいかわからない。
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「interesting」で終わらせてはいけない。
本当にそうだなあと思った。

子どもたちに自分の力で考えさせるための教育、というか生きかた。それが、この資本主義には足りない。この社会の教育は、「意
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これが私の人生設計(2014年製作の映画)

4.5

イタリアも日本と似た環境なんだなあ。
女性やマイノリティへの偏見がある環境下で不器用ながらもたくましく生きてる主人公が好きだった。
海外ならうまく行ってたけど、不思議な孤独感がある雰囲気。わかるー

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

5.0

伝統と現代の狭間にいる中学生。

クマも少年も眼差しが印象的だった。

これが民族として宗教的儀式として必要なのかということよりも、
目の前にある命を、長い過程を得て、神としてお送りして、いただくとい
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彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

5.0

いろんな側面から見ても、
この世界では「マイノリティ」と呼ばれる人たち。
すごくフラットにそのひとりひとりを描いてるのが好きだった。
正直言うと、「マジョリティ」と言っても、その人たちにもまた「マイノ
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サーミの血(2016年製作の映画)

4.4

自分の文化に近づけば受け入れ、
異文化になった途端に反応を変える。

わたしの留学時代を思い出した。
クラブでダンスできたほうが仲はよくなりやすかったけど、それをする度にかんじる虚さがあって、家でのん
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コドモのコドモ(2008年製作の映画)

4.0

全然現実的ではないと思うところもたくさんあるけど、
一番根本的な人生において大切なことは、子どもの方がシンプルな眼差しで見れるということを強く伝えてる。

やはり、子どもは赤ちゃんは命は、この手の中に
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

抗えない構造が存在するということ。
この構造は恐怖でできている。
自分には罪の意識があるからこそ、隠そうとし、コントロールしようとする。
恐怖から逃げるためには、
人はここまで残酷になれるのだ。
どこ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

2.1

「かなしい。
これが現実にあったということが」

子どもにとっては、母親だけが全ての世界で真理だから、子どもの心を変えるのはすごくむずかしい。
生まれた時から一神教みたいな感じと一緒。
だからといって
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

4.2

人との関わり方っていうのには、
無限のかたちがある。
そのひとりひとりとの関わり方からできている自分に気づくのは、その誰かが去った後なのかな。
でも、きっとそんな自分に気づくのは怖い。生きていることを
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