MMRさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

イノセンス(2004年製作の映画)

3.9

草薙素子が去ったのちの公安9課のバトーを中心に描かれる。攻殻機動隊からの流れでテーマは記憶とは?自我とは?

電脳をハッキングされれば「無い」ものも見え、「有る」ものも見えない。

そもそも「有る」と
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.3

 西洋的視点で描かれた東洋の街と独特の音楽で構築されたサイバーパンクの世界観。メカや構図のかっこよさ。草薙素子はじめ、バトーやトグサ、荒牧部長など主要キャラクターの声優のハマりぶりなどスバラシ要素てん>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

戦後の公聴会とオッペンハイマーの人生を交互に展開し、研究者としての栄光と苦悩を描く。

作中オッペンハイマーは、神から火を盗んで人間に与えた罪で罰せられるギリシア神話のプロメテウスになぞられる。

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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

世界に何かが起こってる。

座礁するタンカー🚢
助けを求める異国人
ドローンから落とされる謎のビラ📃
墜落する飛行機✈️
時々やってくる騒音🔈
集まってくる鹿🦌
突っ込みまくるテスラ
武器商人エピソー
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.8

レナード・バーンスタインのエネルギッシュで繊細で愛に溢れる人生を描く。
傍らにはいつも妻のフェリシアがいた。

物語はレナードとフェリシア中心に描かれており、他の登場人物は存在感がとても薄く、長女の顔
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

離れてわかる親のありがたみ。

クリスティンは、家を出る前から親のありがたみは充分わかっていた。それでも、自分の100パーセントを母親にわかってもらえないことにいつも苛立つ。

その点、大学で親元を離
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

 前作は話の展開がおそかったが、満を持しての本作は3時間みっちり楽しめた。
 むしろ終盤はやや駆け足だったので、前作とのバランスもうちょっとなんとかならんかったかなと思った。

 大スペクタルの映像と
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

前後編の前半。原作未読。

ずっと気になっていた原作なので、アニメ化ということで早速鑑賞。幾田りらとあのちゃんのCVがめちゃくちゃハマってる。

宇宙船が来たけど、それもいつの間にか日常になり、時々事
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 目黒蓮がいくつか新人賞を取っていたので鑑賞。

 大正時代を舞台に異能を使える一族たちという設定だが、いかんせんやろうとしてることに対して時間が短いので、各キャラクターの背景の掘り下げが少なく、展開
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

 人種問題そのものをテーマに作られたコメディタッチの作品。

 売れることだけに興味がある編集者やハリウッドへの皮肉のつもりが、、、裏目裏目にでて物語が転がっていってしまうところが、フィクションでもあ
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

 ポスターからホラーだと思いこんでスルーしてたら、たまたま予告を見ることがあり面白そうなミステリだったので滑り込み鑑賞。

 主人公は盲人の鍼師ではあるが、他にはない設定がキモであり、事実を絶妙に脚色
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.7

シネマスコーレに行ったことも若松監督作品も観たことがないが、たまたま面白そうかなと思い鑑賞。

井浦新の演技をみて、「しまった(笑)」と思ったが、全体としては若松監督、木全氏、若手2人それぞれの青春?
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.8

 DCマラソン4作品目。

 ダイアナはメチャクチャ強いんだけど剣と盾が基本形なので、現代戦よりこれくらいの年代設定の方が、戦闘シーンもしっくりとくる。塹壕戦から村に行くところが一番良かったな。キャプ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「解剖学」なんてタイトルなので、理詰めのミステリーかと思ったら真逆だった。

前半は現場調査や事実関係の確認でかなり退屈、花粉症薬の効果もあり若干ウトウト。

後半の法廷に入ってからは、前のめりになる
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.4

 公立中学校の2年生クラス35人全員の年度末までの50日を追ったドキュメンタリー。

 季節限定の再上映でようやく観れた。

 この作品を撮ること自体が奇跡だと思うが、中学生の本音(の様に見えるもの)
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

えっ、スーパーマンもう復活するの?

実質的な前作『バットマンvsスーパーマン』で一旦退場したスーパーマン、もう復活ですか。

やっぱり1強過ぎて話のもっていきようがこれしかないのかしら?

MCUで
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

DCマラソン🏃2本目。

原題は、バットマンvスーパーマン。
vとは?

『マン・オブ・スティール』の殴り合いと爆発一辺倒よりは、バットマンの兵器も出て来てアクションのバリエーションはふえたものの、な
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.5

MCUにもややついていけなくなって来たので、DCシリーズでも観てみようかとまずは本作にチャレンジ。

そもそも『スーパーマン』という作品を初めて観た。

故郷であるクリプトン星の崩壊から話は始まるが、
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

タイムループモノの短編。

まさか黒人差別を主題に持ってくるとは思わなかったので、驚き、そしてこれをどう締めくくるのかと思ったが、非常にうまかった。

ループものなのにある意味リアリティありすぎて怖い
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

資源の尽きた地球を救うのは月の資源ヘリウム3。その採掘のため3年契約で月で1人働く労働者サム。相棒はロボットのガーティ。

流石に3年は長く、サムの精神はだんだん不安定に。

前半でクローンということ
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.9

『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ。

「リズと青い鳥」という童話を題材にした曲がコンクールの自由曲に決まった。
ソロを吹く3年生のオーボエ鎧塚みぞれとフルートの傘木希美の2人が主人公。

シリーズ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

世界が氷に覆われた後、人間が生活できる場所は、永久に走り続ける列車「スノーピアサー」ただ一つ。。。

原作はフランスのバンド・デシネらしいが内容は大分変わってる様。

人類を救ったウィルフォードさん。
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.6

話の筋としてはとてもシンプル。

音楽と映像はスタイリッシュ。

凄腕スタントマンの面の顔は修理工、裏の顔は逃し屋。

冷静なフリしてめっちゃ気持ちで動くタイプの主人公でちょっと混乱😵‍💫

個人的に
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初は『寄生獣』もどきかと思ったが、異星人は物理的ではなく、人から「概念」を盗むというややこしい設定。

異星人役の3人のズレてる演技がなかなかよかった。あとは、長谷川博己はこの手の小悪人ッぽい役がと
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.8

黒澤清監督は『スパイの妻』しか観た事がなかったんですが、ホラーが多いんですね。

少し古い作品なので、今(2024年に)見ると新しさは無いけど、サイコホラーのお手本の様な作り。

萩原聖人のだいぶいっ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.1

前作『ビフォア・サンライズ』から一気観。

前作の気になるラストから9年。
実際の年月も9年経たイーサン・ホークと
ジュリー・デルピーが、パリで再開し今度はもっと短い僅か85分の逢瀬。

前作同様、今
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

 異国の電車内で意気投合した2人が、翌朝の飛行機🛫まで、ウィーンの街を歩きながら会話する。

 交わされる会話の内容や展開が長回しも相まって、とても自然でずっと観ていたくなる上質な恋愛映画でした。
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

大家族で豊かでない家庭に育つコットは、一夏の間、体のいい厄介払いのように親戚に預けられる。

大きな出来事があるわけではないが、コットや受け入れた夫婦の気持ちの機微が心に響く。

現実は厳しい。でも、
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

原作未読。

恋とは何かを真面目に考える、男1人女3人の大学生たち。キャラづけはいかにも漫画的。

恋をすると世の中がキラキラして見えるというのはよく言われるが、そんな気持ちならその本人からもそんなキ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

相変わらず2人の会話が面白い脱力系殺し屋アクション。

ラストのまひろと殺し屋兄の対決は、格闘ゲームか!と思うくらいわかりやすいバトルで良かった。

2人歩いてる時のちさとのまひろへのケツキック、絶対
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

皆が主人公。日常風景を大切にした優しい映画。

出てくる人がみな優しく思いやりがある。
特に栗田科学の社長や山添の元上司は過去の身内の辛い出来事から、自分たちの心に向き合ってきたこともあり、2人に対し
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.5

面白くなりそう、なりそうと思いながら観てるといつの間に終わってしまっていた。

次々と陰謀論や謎が提示されて、一応ラストまでは繋がったんだけど、自分には消化出来ない部分が多かった。

ヒット曲おじさん
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

パート2前のIMAXリバイバル上映。

惑星デューンの砂から取れる希少な香料の採取権を巡る、皇帝の陰謀と有力家同士の戦い。デューンで生きる人々「アラキス」はその争いに巻き込まれる。

音と映像のダイナ
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.9

原作既読。

原作のクライマックスの一つ、烏野対音駒の試合を一本の映画で。

アニメシリーズの延長であり安定の面白さではあるが、試合中に過去の話が戻る回数が多すぎて、試合の臨場感が途切れてしまった。
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

東京トイレ巡り。

都心の公衆トイレが綺麗になってたのは知っていたが、これは確かに映画になる。
正直そこらへんの公衆トイレだったら画として絶対持たなかった😅

思わず帰って自宅のトイレ掃除をしたくなっ
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.9

国家(アメリカ)お抱えの殺し屋が、秘密を知ってしまって狙われるというよくあるパターンのストーリー展開。

しかも、CIA側が街中で仕掛けるなど、むちゃくちゃさが際立っており、リアリティのかけらも無いが
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