Gさんの映画レビュー・感想・評価

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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.1

作品のメッセージとしては、戦争してるけど民族とか人種とかじゃないよね、というよくあるメッセージだったが、登場人物の4人がシェアハウスの中で徐々に距離を縮めたり、歩み寄ったりする人間模様が良かった。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

終始、緊張感が途切れなかった。
伝令を伝えた後の軍上層部の対応もとてもドライで、派手にありがたがれることがないところもまたリアルだった。大佐に伝令を伝えた後の、煮え切らなさというか、また次の司令が来た
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

気合入れてDolby Atmosに課金して鑑賞。
事前に簡単な予習と物理知識(エントロピーとタイムパラドクス系)を復習して望んだが、分かったようでわからなかった。けれども、終始テンポよく進むため、??
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

3.8

データは次の油田になると言われ始めて久しい。自分の知らないうちに、自分が広告の対象として、GAFAのクライアントに対して商品化されている。お金も時間も体力も、減っていくこと、無駄になることが目に見えて>>続きを読む

傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)

4.0

放送版アニメの化物語に慣れていたのもあって、映像の美しさが圧巻だった。
本作は原作を10年前くらいに読んでいて、ところどころ記憶にある中で観ていたが、3hで見事にまとめたなという感じを持った。ただ、エ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最高にクールだと思えた。
愛なんてものはよく分からないものだ。葬式に皆悲しむけど、そんな同じタイミングで訪れなきゃいけないものでもない。よく分からない謎のタイミングで気づくことがほとんどだ。
ジェイク
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blank13(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

嫌いでしょうがなかった親父。息子が見ていない側面を、彼のバラエティ豊かな友人たちから聞かされる。
初め、親父自身が社会に適合していない人間のように見えてしょうがなかった。けれでも、親父が社会不適合とい
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ナチスが施した地雷をW.W.Ⅱ後に、処理する任務を与えられたドイツ少年兵達。当然、プロフェッショナルではないため、起爆させてしまうことが多く、ショッキングなシーンも多い。
ただそれ以上に、我々が普段か
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ぶっ飛び過ぎてて、面白い。埼玉って、確かにヒエラルキー低めのイメージだけど、ここまでかwってなる。
話の展開もまさか、埼玉と千葉が組んで東京に攻めてくるとは思わなかった。
都道府県を擬人化的な感じにし
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運び屋(2018年製作の映画)

2.9

イーストウッド作品のため期待していたが、期待の割にあまり癖を感じず、あまり記憶に残るものではなかった。飛行機で見たので、吹き替え版しかなかったのも一因かもしれないが、それにしても🤷‍♂️って感じ。
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ある戦争(2015年製作の映画)

4.0

戦争映画の中でも、とてもリアルで丁寧な作品だと思った。ストーリーや役者の演技はもちろんのこと、小道具や演出も過度なものはないが緊迫感を感じさせるとこがリアルさを感じさせているのだろう。
組織のリーダー
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キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

4.3

「人はコミュニケーションせずにはいられない」ある研究者が言っていた言葉だ。これはまさに本作のメインテーマであった。調査者の存在は、たとえ会話をしてはいけないという条件があったとしても、被験者の精神に何>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.9

エディの演技がリアルすぎて一体どうやっているのか不思議だった。
ALSによって自らの余命を意識すること、そして時代的に一般相対性理論提唱後であったことが相まって、「時間」を研究するきっかけになったのだ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半部分から、新海誠が描きたい世界と人新世が重なっているように思えた。マッチしているというよりもむしろ人新世を描こうとしているといったほうが正しいのかもしれない。ある少女がある日突然、天気を司る能力を>>続きを読む

アリーキャット(2016年製作の映画)

3.6

配役がめちゃめちゃハマってた。窪塚はもちろんだけど、降谷さんの特徴を上手に捉えた配役で二人の大人の余裕がある演技であると同時に、若さゆえの青春感もとてもあった。市川さんはエロい役がハマるし、幸薄い感じ>>続きを読む

二重生活(2016年製作の映画)

4.1

テーマは「実存」だった。これについて一切勉強してない自分が言うのも良くないが、作品を通して伝えている「他人の境遇をなりきって考える」こそ、小説や映画、漫画の醍醐味であり、それが追跡にも言えることだった>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

3.7

トムヨークかっこいい。コンテンポラリーダンスはよくわからないけど、惹きつけられるものがある。その分かるようで分からないそのものが僕たちを魅了しているのかもしれない。
主人公が周りの“同じ動きをしている
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃ金がかかっていることを感じさせないシーンがもはやない=常に金かかってると感じさせてくれる。ここまでアクションだらけの映画で、人間が乱暴に使い過ぎてしまった地球で水と油を奪い合うという大きな>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後10分残して、ハッピーエンドかと思いきや、地球におぞましい生物が不運にも到来してしまう。驚きでしかない。ジェイクギレンホール大好きなので観たが、あんまり彼の演技の必要性とかを感じなかった。真田広之>>続きを読む

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.4

<前編後編含めて>
ディープでダークな映画だが、同時に爽快感も備える。ストーリーは寺山修司原作ということもあって、そことそこが付箋で結びつくのかという感じがあり飽きさせられない。
なにより、お気に入り
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

セロンとブテラが美しい。
冷戦系、ドイツ系の映画が好きな人は好きだと思う。
アクション映画としても、秀逸。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.1

聖地の大垣に大学の研究調査で行ったので、久しぶりに見返した。
ネタは分かっていても、はじめの方の小学生時代の話は見ていて辛い。こいつらの誰とも友達にはなりたくないと思ってしまう。人って意外とすぐ手のひ
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.7

超怖いけど、オリジナル作品系にしては結構深いというか、最後のネタバレの示唆に富んでいたと思う。五感の中でも自分たちの生活は、特に視覚に占める割合が強い。視覚を劣勢にして、他の感覚を優位にした時新しい発>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.4

高1の授業内で見た。
知らぬが仏なのかなんなのか。
そのうち水曜日のダウンタウンが10年後とかにやり始めそうで怖い。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.4

はじめて海外を一人旅する時の往路の機内で見た。デッカいオランダ人の横で、号泣した。家族の愛、血を超えた愛、母とは何かを感じさせてくれる。キャストもみんないい。でもやっぱり、オダギリジョーのダメ男役は何>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.4

とにかくオシャレだし、フランスさがイヤってほどでてるフランスのドキュメンタリー。
初めて観たときは、大学のゼミで先生が作品を映画館から借りてきて観た。自分たちのゼミの活動とかなり似ていて参考になるが、
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.3

この作品出てくるやつは全員嫌いだと言える奴ばかりだった。でも、登場人物が皆、ポリコレと自分の正義を鬩ぎ合っているのはとても感じられる点で気持ちよくはないがいい作品。「なんとなくいいとされていること」が>>続きを読む

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.4

パリに行く事前勉強に観た。ただただ、ロマンチックでファンタジー。

後日譚で非常に面白かったのは、パリでYoutubeを観てるとミッドナイトインパリの主人公が作品内の主人公として、CMに出てくる。オシ
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FAKE ディレクターズ・カット版(2016年製作の映画)

4.0

佐村河内のことを悪く思い過ぎていたと反省させられ、なぜか新垣氏のことが悪く見えてしまう。一つの立場から撮影することで新しい世界を見せてくれるのは、ドキュメンタリーの真髄だと感じさせられる。メディアの価>>続きを読む

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

他のサメ映画をあまりよく知らないので、強くは言えないが。サメ映画というと、ヒトを怖がらせてなんぼという感じがあるが、本作品はサメ映画のホラーさとヒューマンドラマさのバランスが良く、丁寧に作られている感>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.6

大賀はいい俳優だと改めて感じた。臼田あさみの幸薄い感じも、とても役にはまっている。なによりも駄目男やらせるなら、オダギリジョーを超える者はいない。

アイ・アム・マザー(2019年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

最近、SFが自分の中で来てるので見た。

主人公の女の子は非常に美しく、演技も上手く、魅力的だった。

初め、Motherが彼女の感情を理解して行動しているように見えたのに、結局は冷たいということは少
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ソノヤミズノが出てることで昔から気になっていたが、機会があったので見ることにした。この映画は人類とAIの付き合い方の段階でいくと、”Her”の少し手前なのかなという感じがする。“Her”では、AIが恋>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

高校生の時に見て感動したので、もう一度見返した。
この映画は、圧倒的に付箋を回収しまくる映画だ。

宇宙に派遣される、宇宙飛行士たちはみな科学者などのスペシャリストで、自分の果たさなければならない役割
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