シンプルなストーリーでテンポが良く、キャラが多いが性格や喧嘩スタイルが異なるキャラ立ちも良い。軽妙な会話でコミカルを挟み、キレのある乱闘シーンに唸らせる。当て馬と道連れにする敵側の策略が冷酷さを増し、>>続きを読む
時代に取り残された底辺層だからか、そこそこのエピソードが続くこととは裏腹に、取り留めない日常のような緩やかなテイストに感じることに。
金は無いが人情豊かなことで、訳あり人生をささやかに肯定するような。>>続きを読む
犬神村のようなテイストで〈一族の跡目相続〉→〈集落全体の因習〉→〈戦争から地続きな人間の業と欲〉に膨らませる、プロットやスケールの広げ方に唸らされる。人間視点が効果的で、人や戦争への愚かさが胸に迫り、>>続きを読む
映画化にあたり、人間の業を残酷なまでに描いた原作の禁欲的な近親相姦やカニバリズムを排除したことで、モチーフの鋭さは原作より劣ることに。
それでも長い年月と銀河系も越えた壮大な物語で、〈生命〉や〈人間の>>続きを読む
緊張感を保ち、停滞せずに駆け抜けたことに感心するが、背景を掘り起こすと犯人の目星はとうに分かるし、タイトルの意味も生かし切れていないことも。生存者を配分する根拠の指数も提示して欲しかった。
短編だからとて、カット割りの多さと寄りの多い構図は如何なものか。キャラの大仰さ・台詞回しの下手さ・古臭く予定調和のプロットに飽きれる。
視聴者と同じ立場でウイスキーの製造を説明する役割も含まれていることは理解できるが、序盤からキャリアの浅い男記者の仕事のモチベーションの低さやネガティブな言動に共感が湧かない。
喪失の大きさと心情の変>>続きを読む
メインキャストの2人が恋愛を超越した絆で結ばれている設定が効果的で、裁判を通じて冤罪や贖罪、復讐の意義が露になっていくことに興味が尽きない。
司法制度や検察の過去の判決の間違いを絶対に認めないことによ>>続きを読む
原作をリスペクトしつつ、ディティールを変えつつ、今作は大人が主役に。
ファーストインパクトを人間のエゴによる環境問題とし、使徒を宮崎駿的な世界観にすることは興味深い。コンテンポラリーダンスもモチーフで>>続きを読む
マイノリティや多様性をモチーフとし、性的指向が無生物かつ無機物なことが考えさせられが、堂々巡りして思考が止まるようなことが、ある種の本質を突くことにハッとさせられる。
丁寧にプロットを積み上げて、様>>続きを読む
心と体の喪失をモチーフにしているのでシリアスな展開になると思いきや、明るいテイストでコミカルを挟むことに感心。ジャンルの違うダンスや人に触れてヒロインの視野が広がることが効果的に。
バレエと映画の相>>続きを読む
コミカルを挟んで明るいトーンで描くことが良く、ボリウッドダンスを取り入れたことに驚く。
スパイダーマンのような「大いなる力には大いなる代償」や破壊や家族・チームの重要性をモチーフにするが、深く掘り下>>続きを読む
澄んだ空気の豊かな自然の中でドロドロと対立する不穏な空気。次第に嫌悪感が充満するダークな空気感に。
風力発電の補助金に縋るしかないと思っている地方民の閉鎖性。シンプルなヨソ者への排他主義とは違く、相>>続きを読む
タイトル通りの自暴自棄な元アイドルがシュアハウスでおっさんと住んで、おっさんや友達との日々を綴った物語。
情念を全てナレーションやセリフに起こすことに疑問もあるが、情念は肉体によって精神に与えられる>>続きを読む
舞台装置としたゴジラを戦争や特攻以上のトラウマとして描いていると思ったら、少し違った。
ゴジラの放射熱線を吐く前兆も抜かりなく、様々な前触れを丁寧に描くことは良いが、前触れが分かりやすく、終盤の結果>>続きを読む
B級映画かと思いきや、居場所・移住・その場所をモチーフとし、トラウマを抱えた者達の予想外に重厚な人間ドラマに。主要キャラ3人の突き抜けた感じが良く、抑揚あるテイストに好感。ホヤを食べたことがないが、含>>続きを読む
重い作風なのに、肝心な負性を描かかれていない。含蓄されたエピソードや掘り起こしも無く、カタルシスも弱いのに解放されたように描いても全く感情が揺さぶられない。自動と能動の対比も弱いし、オムニバス形式とし>>続きを読む
Z級映画寄りのB級映画かと思いきや、群像劇を採用したりし、予想外に真っ当な動物パニック・コメディものに。群像劇にしたからかエンジンが掛かるまでが遅いのが難点。
熊のCGや中盤の救急車シーンは良かった>>続きを読む
人魚による不老不死の伝説や転生などのモチーフは興味深く、丁寧に作っていることは好感。しかし、千年や百年の月日の重みや30日間のタイムリミット制限が巧く感じないことが残念。鑑賞後に分かったのだが、漫画と>>続きを読む
ターゲット層が分かりにくいシリアスな展開だが、コミュニケーション不足によるすれ違いを取り入れつつ、宗教的な偶像崇拝に反するような、有形（デジヴァイス）に拘らない本当の絆が印象的に。過去シリーズ作品未見>>続きを読む
心と体の兼ね合いや解放を描き、魂を救済しようとしたいた者が救済される妙。前半のライブ仕立て・中盤の掘り起こし・終盤の熱い演出の構成に感心も。
「ONE PIECE」初鑑賞で予備知識が殆どなく（ルフィ>>続きを読む
肝心のドンデン返しは、良く言えば世界観を再構築し、悪く言えばアップデートしただけに。予測不能な二転三転するストーリー展開だが、〈目〉が全てのファクターなことがセンスがある。
伏線回収する目の開閉で説得>>続きを読む
奇妙な寓話での限界集落のようなシチュエーションや女性達の妖艶さが好みに。次第に、男社会の弊害に対する女達によるモスキート音のような唄による警鐘や悲鳴が聞こえるようにも。
北朝鮮・工作員との妙な関係性を描き、一息つく場面は殆どなく、BGMで心拍数を刺激し続け、大仰なプロットだが中終盤まで興味深いことは韓国映画ならではに。いつも〈班長〉の役職が登場することも同様に。
1>>続きを読む
本音と建前を掘り起こすことは興味深いが、キャラ・演出・エピソードが過剰で感情移入出来なく、面白くなりそうな所で捻るので盛り上がりに欠けることに。
コミカルの効きが良いこともあるが、映画が撮りたいパッシ>>続きを読む
登場すると常に喋りまくるヒュー・グラントが終盤に呼応するようで、終盤の見せ場をヒュー・グラントの語りで妙な厚みを齎すことに感心。チームを分散したこともドラマパートが停滞しない所以か。アクションで盛り上>>続きを読む
自我が芽生えたAIの安易な反逆ではなく、AIを撲滅しようとする西洋文明とAIと共存する東洋文明を描くことに興味津々に。
東洋と西洋の死生観や他界観などの価値観の違いを入れることが抜かりなく、繰り返さ>>続きを読む
毎度ながら、ジェラルド・バトラーの苦虫を噛み潰したよう表情が効果的で、荒野を脱出するスリルと面白さはバトラー映画に。中盤の夜間パートは何をしているか分かりにくいこともあるが、暗視カメラでの戦闘は斬新に>>続きを読む
兎に角、一点突破的なタイトルや内容的にもジャニタレが主役だとタイミングが悪すぎて気になることに。原作未読。
序盤に池田エライザが祖父の堤真一に上着を着せること・祖父が病院で泣き崩れること・娘の旦那が>>続きを読む
白人に迫害されたインディアンが新天地で石油を掘り当てたら、また白人に搾取されようとする題材は興味深いのだが。如何せん206分の長尺でシャープさや起伏が足りないので退屈なことも。長い割には終盤にインパク>>続きを読む
相模原障害者施設殺傷事件の重度障害者のヘイトクライムをモチーフとした作品。
重い作風なので前触れが長く感じることもあるが、事件までの経緯を描くことで、月の〈満ち欠け〉と〈暗部〉を表すタイトルの意味が>>続きを読む
各々が背負った十字架が切なく、運命に翻弄された様々な出会いと別れによる鎮魂・贖罪・生の尊さが何とも言えない。原作未読。
居場所を奪われ、束縛され続けたヒロインが歌で切り開き、歌で魂を浄化する。死者だけ>>続きを読む
ジブリのような魅力的な造形やテイストもあるし、陸・海・空のシチュエーションの活用が良く、枯渇しそうな水を求める冒険に期待するのだが。
墓穴からピンチを繰り返す、筋道に問題がある平坦なストーリーテラー>>続きを読む
人への嘘と理解による〈すれ違い〉をモチーフとするが、淡々と描かれ、まどろっこい演出もあるので退屈なことも。退屈に感じる寸前で捻りを入れることができないからか、言葉遊び的に感じることも。
表面張力のよう>>続きを読む
停滞する女の解放の物語かと思いきや、先生の解放でもあり、同時に解放することが妙なカタルシスを感じることにも。
聴覚でのアプローチかと思いきや、痛覚を伴うことで、魂と肉体の解放になることが考え深い。編集>>続きを読む
コミカルの効きが良いこともあるが、キャラが多過ぎで新キャラが全く捌ききれていない。時事コンテンツやコンプライアンス批判などを扱うなら、ゆとり世代の良い所を演出しないと対比にならないので、プロットも取っ>>続きを読む
