よさんの映画レビュー・感想・評価

よ

スチームバス/女たちの夢(1985年製作の映画)

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食卓のご飯が美味しそう、、アメリカ映画でスピーチする場面って日本と比べて多いけど、この映画は敢えてスピーチの練習に留めておいて、議会でスピーチする場面は省略されている。あくまでも舞台裏を写し続けたよう>>続きを読む

ウォーターメロンマン(1970年製作の映画)

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冒頭のバスと競争するシーンでガソスタをショートカットする→黒人になった後またショートカットしようとして警察沙汰になり、この芸の細かさよ

冒頭、主人公は二階でトレーニングをして他の家族は一階で食事の準
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彼らはフェリーに間に合った(1948年製作の映画)

4.0

冒頭のフェリーでのフレーム内フレームに見るように、フレームが効いてる。
Y字路以降のカーチェイスも初めてフレームからスクーターが切れる。
その割に走行風景はゆるくて異様

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

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ラスト付近盛大に肩透かしを喰らい腹が立った記憶がある

愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)

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エンドロールに流れる使わなかった映像が思いのほか多く、相当編集で省略していったのだと知る。
マフィアが男に気づく時の脳内で、ホテルのエントランスに衣装を変えた男が4度も登場し、そこに居ないはずの妻が正
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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確かに夜の高架下での電車の光やミット打ちのリズム、岸井ゆきのの素晴らしさなど見どころは多いけれど、いまいちのれなかったのは私の問題かもしれない...
どうしても既に語られた映画評をなぞって正しく作って
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激突!(1971年製作の映画)

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ディーゼルのあらゆる部位にカメラを据えて主人公の車を追いかけるカットを撮影している。乗り手の足や運転する腕は見えても顔は見えない。乗り手の主観カットが無い分、車が生きているように感じる。
激突した後、
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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沢北が神社に「必要な経験をさせてください」と祈って、最後敗北を受け止めるのが本当に良かった。

ある男(2022年製作の映画)

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ルネ・マグリッド『複製不可』から始まるこの映画は、背中を映し出すカットがかなり多い。
確かに背中を映すというのは、この映画の自分とは何かを問いかける姿勢に対してふさわしい選択かもしれない。
FaceI
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母性(2022年製作の映画)

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高畑演じる役はもっと不安定で良いと思う。
例えば、被害妄想で部下を怒鳴り散らす人は、その反面バナナブレッドを差し入れるほどとびきり上機嫌な時があって、そして冷静に映画の話ができる時もあって、その不安定
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サイド・ストリート(1950年製作の映画)

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急にナレーションが聞こえて、新しい登場人物かと身構えた。
ナレーションによって客観視される主人公はますますマヌケに見える。

ナレーション然り冒頭の街の様子然り、この映画はあくまで市井の人の物語として
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フォーエヴァー・モーツアルト(1996年製作の映画)

4.5

大学のころ空気テニスをする森山未來のダンスを見た。その元ネタはきっとこの映画の空気サッカーだったのだと気づく。

セリフは正直ほとんど追いきれなかった。
楽器の音のように人間の声が重なり合う。
モーツ
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無秩序/ディスオーダー(1986年製作の映画)

4.0

店主殺しの後、男たちとは別に女が森を走って逃げる発想がすごい。追いつかれて取り押さえられるも女は仲間を店主だと勘違いし、叫びながら抵抗する。一回人殺してシナリオ書いたのか?と思わせられる。

数年後の
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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映画でミッションが始まる時のあの引き返せなさを、演劇の幕開けの瞬間にも感じたことがある。
物語を最後まで見なければいけないと改めて自覚するあの緊張感は一体どこからくるのか

誉の名手(1917年製作の映画)

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死んでしまった兄の食器を戸棚にしまう妹と、外からそれを見つめるハリーの切り返し。厳密に考えてハリーの立ち位置から妹の姿は家の構造上見えないはず。
それにも関わらず、あたかも全てを見ているような切り返し
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砂に埋れて(1918年製作の映画)

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正直話が複雑でわかりにくかった。
サイレント映画で歌っていることを示せるのって不思議だ、台詞字幕の力もあるし当たり前かと思うけど歌声なしでもそれができる

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

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アラナのオーディションシーンで、ジーナロランズのような人が出てくる。
ジーナロランズがカサヴェテスの映画でやったような芝居を、その時代のアイコンとして捉えている。
現代で70年代を舞台に映画を作るとい
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定職/就職(1961年製作の映画)

4.6

面接待ちの点呼のシーン良かった

大晦日にひとり殺風景なダンスホールに来て、御目当ての子がおらず居合わせた老夫婦とテーブルを共にする。
前の人の肩に手をかけて連なるダンスは見てて幸せになる、人が自由に
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たそがれ酒場(1955年製作の映画)

4.7

多幸感
ある事件が起こり観客がわいわいしてる後ろで、酒呑の男がテーブルに無防備に置かれたビールの残りをどんどん呑む仕草

岸辺の旅(2015年製作の映画)

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幽霊である夫が僧侶に知り合いの消防士と間違われるくだりが本当に好き

ラスティ・メン/死のロデオ(1952年製作の映画)

4.0

ロデオたちが馬や牛に揺さぶられる動きは人間がモノのように見えて、なかなかキツい。
風が吹きゴミが散りゆっくり男が出口へ向かうショットでもうやられた。
女同士の喧嘩も拳を交えてて結構好きだ

夕映え少女(2007年製作の映画)

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最後2人の顔つきが似てるように感じた。
それは前髪を下ろしていた少女の方がおでこをあげたことに由来してて、時間経過の意味もあるけど何か他の意味合いを感じた。結婚した方の少女に同化することというか。

彼方からの手紙(2008年製作の映画)

4.0

階段の時空超えたカットバック。

母と義父が歩いているのを主人公がマンションのベランダから見ていて、その2人を両手でポンと音を立てて捕まえるフリをする。手を開くと2人はその場から消えている。
スーツに
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不審者(1951年製作の映画)

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死んだ人間の声が一番気味悪いということは、佐藤真『self and other』でわかっていたが改めてそうだと思った。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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振り回される下っ端ヤクザの境遇がサラリーマンや労働者と重なってウケたのだと思う。
最後遺影との切り返し、視線が交わっていないように見えてそれがいい。写真はやはり無機質。
警視庁に載っている行方不明者た
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拳銃を売る男(1953年製作の映画)

4.7

念願のサーカスに入った男の子とそれに付き合わされるポール・ムニが、警察を巻くために打った小芝居が胸を打つ。それまで過去を一度たりとも話さなかった男が、男の子を引き寄せ父を演じるために昔腕力で人を救った>>続きを読む

M(1951年製作の映画)

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高低差とその空間の使い方に圧倒される。

駐車場で犯人が檻に入れられた猿のように座っていて、人外の何かが言葉を話しているように見える。大衆に詰め寄られた時、犯人の吐息だけになる音の設計

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