毎日カップめんさんの映画レビュー・感想・評価

毎日カップめん

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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

2.8

● アホアホの構造

ある嘘を成立させる為に、それ以外は嘘を吐かない作品がある。
反対に、ある嘘を成立させる為に、さらに嘘を重ねて行く作品がある。

本作、「ジョン・ウィック」は、実に「後者の側」の作
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

● 「怪獣プロレス」でない反水爆のストロングスタイル

半世紀以上に渡って制作されている「ゴジラ・シリーズ」の記念すべき第一作(1954年公開)。

終戦の9年後に製作され、また製作陣の多くが戦地から
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ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

2.2

● 「今日は皆さんに、ちょっと〇し合いをしてもらいます」


という訳で、たけしの代わりにジャック・バウアーのお父さんが出てくる、故・深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」みたいな映画。

大きな違いは
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

2.0

● 「宇宙で約七人くらいの侍」


上述の通り、「宇宙を舞台に七人の侍をやってみました」という作品。

そこに、スターウォーズやブレードランナー、コナン・ザ・グレート、グラディエーターなど、
かつての
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.0

● 概要 (※本レビューはネタバレを含みます)

御年81歳になったハリソン・フォード主演の、インディ・ジョーンズシリーズ第5作目。
第二次世界大戦中、ナチスの科学者が発見した「アルキメデスのダイヤル
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.0

● この映画で「一番怖かった」こと


久しぶりにリアルで会った実の弟と、たまたま本作の話になったとき、

「──ジョーカーの気持ちに共感した」

と、弟が言ったこと。

本作の人気が、こういった共感
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

● 大人になったショート・ラウンド

「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「グーニーズ」に出演していた子役、キー・ホイ・クァンが20年ぶりにハリウッド復帰した作品。
個人的には発明好きの「データ」の
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.7

● 出て来る人、みんなクズ

宝探しの冒険モノにしては珍しく、主人公を含めた登場人物のすべてが「クズ」だ。

インディー・ジョーンズ、トゥームレイダー、ナショナルトレジャー、古くはキングソロモンの秘宝
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.2

● 予備知識なしに観たら、わりと良かった

チラ見したCM映像の勝手な先入観で、「スパイ・アクションもの」だと思って見始めたのだが、
実は全然違っていて、それが良かった。

主人公たちの特性についても
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グレイマン(2022年製作の映画)

2.6

● 概要

007(ダブルオーセブン)ならぬナンバー6の呼称を持つCIAのエージェントが主人公のアクションもの。
ライアン・ゴズリング扮するコート・ジェントリーは、刑務所で服役中にスカウトを受け、CI
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

1.8

● 今まで観た中で一番バイオハザードっぽい

上記のとおり、

あらゆるバイオハザード関連作品の中で一番、「バイオ感」が強い。

原作の要素を抜き出し、それに寄せ、また一本の映画に仕上げるという意味で
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.0

● ヒョーガ・ヒョーガ星人は何故、地球を侵略しないか?

知人と本作を鑑賞した後、以下のような意見が出た。

「ブリザーガは侵略兵器。だとすれば、ヒョーガ・ヒョーガ星が凍結から解放された後、その技術を
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

●ティム・バートン以来、久しぶりにバットマンを面白いと感じた

あの…、こういう意見を書くと「めっちゃ怒る方がいらっしゃる」と思われるんですが、あえて言うと、

「ティム・バートン以来、久しぶりに面白
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ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

● 「ランド・オブ・ザ・デッド」の「精神的・改変作品」!

多分、見る人によって良し悪しがハッキリ分かれる本作、「ディストピア パンドラの少女」。

筆者の勝手な意見では、

本作はゾンビ界の巨匠 ジ
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.0

● 90歳のカウボーイ

映画制作時、なんと御年90歳だったクリント・イーストウッドおじいちゃん。そんな彼が監督・製作、そして主演まで務める作品。

一体、この人はどこまで生涯現役なのだろうか。正直、
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ヘヴィメタル/ヘビー・メタル(1981年製作の映画)

2.9

● 様々な発見がある、古き良きSFアニメ!

Netflixで配信されている短編アニメ・シリーズ「ラブ、デス&ロボット」。その元ネタに当たる作品との事で鑑賞した。
(当初、「ラブ、デス&ロボット」は、
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

2.4

● ちょっとズラした視点

ブラッド・ピット主演のゾンビ映画。元国連職員がゾンビ禍に巻き込まれ、やがてその流行を食い止めようと奔走する物語。

本作で面白いと思ったのは、「国家機関側の人間が主人公」で
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ソウ(2004年製作の映画)

1.0

● 「都合の良い記憶喪失者」

二人の主人公(カメラマンと医者)の記憶が、二転三転しているように見える。

初め、二人は何故こんな場所に閉じ込められたのか、まったく解らないといった様子だが、途中から突
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

●難解をよそおった親切設計

サイケデリックなムード、ヤバい絵柄で、冒頭から意味不明な展開が繰り広げられるが、安心して欲しい。

意味不明展開の後には、「必ず台詞で状況が説明」されている。

これは作
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ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

4.0

●ゾンビ大好き!

まず「ゾンビ物」というジャンルを確立したという意味で、記念碑のような作品。そのフォーマットが、後々の作品まで受け継がれている。
(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の方が先だ! 
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

●監督自身の手によるセルフパロディ作品


「キャットリックスを作ろう!」

上記の、映画の最後に出てくるセリフが本作のテーマ。

メタを意識させ向こう側を見せる、あるいは、パトレイバーを作った押井守
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.8

●「白くてあかるい悪魔のいけにえ」

詩人・高村光太郎はその著作の中で、妻の死を「かなしく白くあかるい死の床」と表現した。
彼の言葉を借りるなら本作「ミッドサマー」は、

「白くあかるい悪魔のいけにえ
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