kyotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.7

ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレンというベテラン名優二人による軽妙な演技が楽しめる犯罪コメディもの。実話ベースとはいえ、ジョーク多めでテンポの良いエンターテインメント作になっています。基本的に良い人>>続きを読む

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

4.2

とても良かった。静かな序盤から、全く予想しない話の展開。テンポ、構成、演出等、物足りなく感じる部分は多々あるものの、それ以上に話の面白さと独創性、登場人物の魅力にハマりました。笠松将、阿部純子の存在感>>続きを読む

声もなく(2020年製作の映画)

3.9

監督のホン・ウイジョンさん、女性で、これが初監督作品ということを鑑賞後に知りました。どうして、韓国からはこういったコメディタッチな部分とシリアスな部分のマッチングが上手い映画がたくさん出てくるのでしょ>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.1

良かったです。主人公の言動、行動がアレなのと、ちょっとファンタジー要素が入っているので賛否両論分かれるの理解できますが、私的にはありでした。素晴らしい映画と思います。登場人物に共感できる、できないと評>>続きを読む

ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.6

「ゴースト・バスターズ アフターライフ」を2回め鑑賞してきました。「アフターライフ」で改めて凄いなと思ったのが、1、2の"古臭い"と思われても仕方ない部分を完璧に現代版にアップデートせず、絶妙にレトロ>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

3.3

私には感動ポイントが見付けられなかった。まず設定の面白さで引き付けようというのは分かるのですが、諸々のエピソードが退屈だし、無理、無茶と感じる部分が多い。(同じ名前の二人が3年間同じクラスは流石にない>>続きを読む

嘘喰い(2022年製作の映画)

-

かなり久々に上映中に劇場を脱出してしまった。とてもつまらない。1時間耐えるのが限界でした。ごめんなさい

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.6

ミートローフ追悼で鑑賞。これは映画でしか絶対作り得ない、そしてデヴィッド・フィンチャーならではの世界観!驚嘆すべきテンポの良さと、洗練された演出と台詞のセンス。前半の2/3こそ数分に1回笑えますが、終>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.5

リアリティを追求するのでも、フィクションに振り切るのでも、エンタメとして完成されていれば何でも構わないのですが、本作は両方を活かそうとしつつ結果的にどっちつかずのバランスの悪い映画になってしまった感じ>>続きを読む

ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロックバンド紫が関わっているというだけで興味津々だし、自分が好きな素材はたくさん揃っているのですが、期待したほどでなく残念!たくさん言いたい事があるのは分かるのですが、情報量が多すぎて物語の軸が見えて>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.7

今見ると全てにおいてゆるいですが、分かりやすいストーリー、キャラの濃い登場人物の魅力、奇妙さと可愛さが相俟ったゴーストの魅力、等々、後続の作品への影響力の大きさも納得できる魅力に溢れています。革新性こ>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.5

これほどの完成度とは…感動しました。大ヒット作の続編としては理想的な内容ではないかと。過去作未見でも楽しめると思いますが、オリジナル(一作目)をベースに100倍パワーアップしたような趣もあるので、一作>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.7

果たしてこの映画はミュージカルにする必要があったのか…何れにしろ、ミュージカル以外のパートとのメリハリがなく、お話としてもさほど面白いとは思いませんでした。主演がビョークでなければ途中で飽きてしまった>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.1

期待以上の素晴らしさ。マイノリティの生き辛さを声高に主張するのでもなく、何か劇的な展開や事件が起こるのでもない。総じて静かに淡々と話が進むのですが、毎秒毎時どのシーンも美しい小樽の景色と共に登場人物の>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.7

これは傑作…衝撃を受けました。最後の最後まで二転三転する、予測不可なストーリー展開。時系列を行き来する構成の妙にここまで感嘆させられた日本の映画は久々かも。伏線を回収して、話を劇的にする為の技巧、とい>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.8

飛行機事故は昔から非常に興味のあるテーマ。この映画は、リアリティのある部分と、フィクションの落差が激しくて、特に後半で主人公マチューの無軌道っぷりが凄くなり"ありえなさ過ぎる"と思える展開が続きますが>>続きを読む

ホリデイ(2006年製作の映画)

3.9

冷静にみれば、そんな上手いこといくわけないよな〜という都合のいい展開なのですが、とても完成度の高い作品。爽やかです。キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラックと豪>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.6

もっとヒューマンドラマ的な内容を予想していたら、後半まさかの展開…震えがきました。無骨で粗野なブルーカラーマン・ビルを演じるマット・デイモンが素晴らしい。娘への一途な愛情、それだけを糧に真実を求めて突>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.7

オリジナルのフランス映画「エール!」は未見。素晴らしかったです。コメディとシリアスな部分のバランス、話のテンポの良さ、演出、主役ルビーを演じたエミリア・ジョーンズを筆頭に、登場人物のキャラクターの魅力>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.5

皆さん書かれてらっしゃるように、リア・ジン監督ご本人演じる主人公が全く10代に見えないのがちょっと…。更に、演出やジョークも1990年代以前の映画を想起させるレトロなセンスなので、人によってかなり好き>>続きを読む

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

4.0

これは拾いもの。面白かったです。始まっていきなり話の本題に入る掴み、テンポの良い展開。これがドイツ的なセンスなのかな? コメディタッチなシーンが多いですが、コメディに振り切らず"人間の幸せの本質"とは>>続きを読む

ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

4.5

音楽的に、そしてパフォーマーとしてキャリアの最初のピークといえるだろう1973年のハマースミス・オデオンでのライブ。所謂グラム・ロック期のボウイですが、ハードロック、フォーク、そしてカヴァー曲と既に多>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.2

う〜ん、やっぱり私はノー・ウェイ・ホームよりこっちの方が好きだな。ずっこけるけど、締めるところはきっちり締める"ご近所のヒーロー"のストーリーとして完成されているし、ヴィランが普通のおっさんというのも>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

何となく予想していた通りの、そこまでやるかという風呂敷の広げ方はいいものの、凄く面白かったというと…?前半あまり盛り上がらないし、トムホ・スパイダーマンの魅力が薄まっているような。過去作では絶妙なバラ>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.2

面白かったです。もっとサスペンス色が濃いのを予想していましたが、アクション・シーンが多くて特に後半の銃撃戦と刃物戦のコンボの勢いが凄まじい。銃+刃物の凄さという点では、公開中のレイジング・ファイアも同>>続きを読む

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)

2.8

これはかなりの問題作。久々に強烈なのを引いてしまった。マイノリティが救いを求めるような話の気もしますし、夢の中で完結しているような話の気もしますが、何しろ登場人物や物語の舞台設定の説明が少なすぎて、何>>続きを読む

ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.5

特筆すべきドラマティックな、またスリリングな展開がある訳ではないのですが、キャスト陣の魅力と、マーティン・スコセッシならではの洒落た演出のセンスで見せてくれる作品。私的には若かりし頃のロバート・デ・ニ>>続きを読む

花椒の味(2019年製作の映画)

4.3

丁度、父親が亡くなり、またそれをきっかけに数十年ぶりに疎遠になっていた妹と会話したタイミングで見たので、身につまされるエピソードばかりでした。感動しました。父親を完全な善人として描いていないのがポイン>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.0

こういう分かりやすくてエキサイティングな映画が好き。そりゃありえんでしょ、という無茶振りなストーリー展開ながら、そのマイナスを完全に打ち消す…というかアクションシーン、銃撃シーンを最大限に活かすために>>続きを読む

JOINT(2020年製作の映画)

3.4

素材としては自分の好きな要素が揃っているのですが…。元ヤクザとヤクザのヴァイオレンスもの。大半が演じるのが初めてというのが信じられない、個性派揃いのキャスト。しかし、最後まで結局気持ちが盛り上がること>>続きを読む

エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

3.0

面白かったですが、結局何を伝えたかったのか分からなかった。はちゃめちゃでぶっ飛んでいるようで、その実緻密に計算されていて、演出も抑制がきいているので過激なシーンも冷静に見てしまった。「このままでは自由>>続きを読む

スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

3.7

日本では劇場初公開とは意外でした!古典的でくだらない、ロック・バンドあるあるネタで全編攻める映画。しかし、マージー・ビートからサイケデリックを経由して、ハード・ロック、グラム・ロックまで網羅したスパイ>>続きを読む

軍艦少年(2021年製作の映画)

3.7

非常に分かりやすいストーリーで、意外性こそないですが良かったです。全体の恐らく2〜3割位が喧嘩(殴り合い)のシーンなので、それで好き嫌い分かれるかも…。初見の山口まゆさんが特に印象に残りました。軍艦島>>続きを読む

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.1

鑑賞後に知ったのですが、主演のマーク・ラファロは環境活動家としての顔もあって、本作の記事に心を動かされて、自らトッド・ヘインズ監督にオファーしたとのこと。なるほど、役のハマりっぷりにも納得です。

>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

ここまで豪華キャスト揃える必要があるのか…と思えるほど凄い役者陣ですが、全員しっかりキャラクターが活かされていて全く余剰も不足も無いのが見事!ディカプリオのランドール博士がカール・セーガンの名前を出し>>続きを読む