kyotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.9

苦手意識が染み付きつつあるA24の作品。きっと今度こそは…と期待値低めで挑みましたが、やはり本作も駄目でした。笑える訳でもなく、感動する訳でもなく心は全く動かされず。センス良いでしょ?知的でしょ?とい>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

とても良かった。原作未読でしたが、問題なく楽しめました。アニメとはいえ、登場人物が老成しすぎでは、演出過剰ではと思える部分もありましたが、音楽とは、ジャズとは、バンドとは全て生き方であり、人間関係その>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.7

年寄りの自分に刺さるテーマの作品でないことは事前に予想、了解しつつ河合優美と藤原季節が出演しているというだけの理由で鑑賞。意外性はなかったものの、とてもよくまとまった完成度の高い青春群像劇で、最後まで>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

久々に、余韻が凄い作品。鑑賞後に暫くしてから、劇中の様々なシーンを回想して胸揺さぶられている自分に驚いています。序盤、あまりピンとこなかったのですが、話が進むにつれてジワジワ効いてきて、スピルバーグな>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.3

これだけ感情があちこちに揺さぶられ、全編隅々まで楽しめる映画を久々に見ました。様々なテーマを盛り込みながら、ストーリーにしっかり軸があるのも良。オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、コリン・ファ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

何だか凄く惜しい…。ジャンルをクロスオーバーした、非常に志の高さを感じる映画なのですが、プロットが上手く繋がっておらず、何が何だかよく分からない。ユーモア効かせた部分も意味不明で滑ってるし。そして冗長>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.9

基本的に高い所が苦手な私が敢えて観に行った理由のひとつは、プロレスねたが出て来るという情報が入ったからなのですが、実際それはおまけみたいなもので、寧ろWarrantのあの大ヒット曲がフィーチュアされて>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

-

今年初の途中退出でした。1時間も見ることができず。自分には全く合わない作品でした。不快でしかなかった…。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.7

ビフォア・サンライズを引き合いに出している評を結構見かけましたが、全く違った。シーンの大半は車上ですが、旅行中ならではの独特のテンションが生むヒューマンドラマでなくて、心の中にある答えに帰結するドラマ>>続きを読む

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.8

現実離れしているのだけれど、もしかしたらあるかもと思わせる優れた脚本と、イーサン・ホーク、ジュリー・デルピーの魅力につきます。きっと古びることはないであろう優しい気持ちになれる作品です。

2023年
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.6

元々シンプルなストーリーを、ロマンスも入れてこねくり回して結果的に雑にしてしまったような。それでも洗練された演出と、キャストの魅力で十分に楽しめます。タンディ・ニュートンが美しい。バイクのシーンが一番>>続きを読む

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.9

ハードボイルドなのだけれど、陰影さを中和している'80sな音楽と演出が好き嫌いを分けそう。もう少し時間を短くできそうな感がありましたが…。鮮烈なエンディングの余韻が凄いです

2023年配信/blu-
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スクロール(2023年製作の映画)

3.2

ファンタジックな部分と、リアリスティックな部分の融合が上手くいっていないし、章を分けている意味合いがよく分からなかった。何より、死にたいと言っている割には切実さが足りず、主題が伝わってこないのが致命的>>続きを読む

あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.4

近年見た日本の映画の中でベストの1本といえる名作でした。予告編で予想した数倍広がりと深みがあるストーリー。脚本の完成度の高さも然ることながら、撮影、演出等も言うことなし。家族関係、恋人関係、ハンディキ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

私的にはわかり味が深く、とても楽しめる映画でした。かなり極端に、過激に振り切っている表現(エンタメ部分)が絶妙に覆い隠しているけれど、根幹にあるテーマは普遍的な人間関係だと思う。無知vs知性。閉鎖され>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.3

悲壮感と、芸術家らしい繊細さを全身から発するエイドリアン・ブロディの役作り、演技が素晴らしい。少ないピアノを弾くシーンが、逆に印象度を高め、タイトルの重みを増しています。実話を基にしているというのが本>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

素晴らしかったです。映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性的暴行事件を告発し、MeToo運動を一気に広めるきっかけとなった、2017年のニューヨーク・タイムズ紙の記事。繊細に、誠>>続きを読む

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.0

個人的な事になりますが、昔コンプレックスだらけで生き辛さを感じていた自分が、そこから抜け出せたのはそのコンプレックスの多くが親から受け継いだものだったという事に気付いてからでした。だらしなく、いい加減>>続きを読む

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.7

期待値上げすぎて、ちょっと拍子抜けしてしまったところはありますが、面白かったです。笑えて最後にジンとする、洒落た台詞に彩られたストーリー。タランティーノ辺りに影響を受けているのも伺えますが、あまり洗練>>続きを読む

マリッジカウンセラー(2021年製作の映画)

3.7

一昔前のテレビドラマを見ているようで、ストーリーにさして新鮮味は無いのですが、渡辺いっけいの押しの強いキャラクターと、キャストの魅力で十分楽しめる作品。松本若菜、青山倫子をはじめ、映画で見る機会のあま>>続きを読む

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.7

A24は苦手なタイプの映画が多くて、鑑賞前に構えてしまうところがあるのですが、本作は頭空っぽにして無心で楽しめて良かった。ここまで徹底して下品に、お馬鹿で突っ走ってくれれば文句なし(笑) マイア・ミッ>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

単なるパニックものでなく、ヒューマンドラマ的な部分もかなり重きを置いて全部盛り的な内容にした分、やや冗長に感じるところもありますが、ど迫力の飛行機のシーン、メリハリのついた展開、キャラクターの魅力で最>>続きを読む

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.9

実話を基にした作品ということに驚かされました。レースのシーンの迫力が凄い。

2023年劇場(2)

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.7

シチュエーションが面白い映画。閉鎖された空間だからこそ、出演者のキャラクターと演技、脚本の秀逸さが光ります。モリー・リングウォルドの魅力全開。エミリオ・エステヴェスはちょっと大人びすぎて高校生に見えな>>続きを読む

離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.7

Simple MindsのDon't You(Forget About Me)が流れて皆で踊るシーンで、ああ、この映画はブレックファスト・クラブをオマージュしていたのか…と一瞬思いましたが全然違った。>>続きを読む

歓待(2010年製作の映画)

3.8

共感できない、どこか欠陥のある人ばかり登場するブラック・コメディ。すっきりしたようで、何も解決せず終わるこのモヤモヤした余韻。嫌いでないです。最初に観た深田監督作がこれだったら、かなり印象違ったと思い>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

4.1

アセクシャル・アロマンティックの主人公を演じる三浦透子が役にぴったりだし、伊藤万理華、坂井真紀、三宅弘城という蘇畑家のキャスティングがまた絶妙な濃さで演技を見ているだけで楽しめます。しかし、セクシャル>>続きを読む

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.7

ホイットニーの生い立ちから、死の直前までその栄光と苦難の人生を辿った作品。殆どが既知のエピソードで、新鮮味はないのですが、特にホイットニーとクライブ・ディヴィスの関係性が深く描かれているのが良かったし>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

字幕付き上映を鑑賞。岸井ゆきのがボクサー役と、それだけで興味津々でしたが、思った以上の素晴らしさでした。岸井の役作りと演技力を最大限に活かす静かなストーリー展開と演出。細部まで拘りを感じるカメラワーク>>続きを読む

終末の探偵(2022年製作の映画)

3.7

バトルのシーンが総じて迫力不足、ボランティア少年の件の意味合いの中途半端さ等々、マイナス面もあるのですが、かなり楽しめました。昭和の連続ドラマのスピンオフ風な内容、ムードがあって好き。何より主演の北村>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

ストーリーは全く意味不明ですが、意味が分からなくても困らないし、残念にも思わない。何というか、作品にかける情念と意識の高さが全編強烈なまでの熱量をもって伝わってくる。ただ、一見狂いまくっているようで、>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.1

何よりこれが事実を基にした話ということに驚かされます。最後のあのシーンは必要だったのか、とか主人公の家族関係をもう少し深く描けていたら…とか、細かな気になる部分もありますが、総じてバランスがよく丁寧に>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.7

本来もっとシンプルに伝えられたストーリーを、敢えてごちゃごちゃさせてしまった感はあるし、キャラクター、CG、VFX等の新鮮味にも欠けますが、ドゥエイン・ジョンソンの魅力で押し切ったような作品。私的には>>続きを読む

わたしのお母さん(2022年製作の映画)

3.9

基本的に良い人しか出てこない、静かな展開の映画で、もし10年前に見ていたら評価かなり違ったと思いますが、親が亡くなってまださほど時間が経っていない自分には刺さりました。主人公と性別も境遇も違えど、見に>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.1

鑑賞後、filmarksの本作のページにネタバレが書いてあるのに気付いてちょっと驚きました。キャスト陣が豪華で、演技力の高い人が揃っており、やや地味めな展開の前半も集中して見れます。運命に翻弄された人>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

私のように、原作を未読の人でも途中である程度話の筋、エンディングが予想できてしまう人が多いのではないでしょうか。しかし、この映画の本質は数々の伏線とストーリーの意外性にはないのは明らか。重厚で美しい映>>続きを読む