ミツタロウさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ミツタロウ

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嗤う分身(2013年製作の映画)

3.3

ドストエフスキーの二重人格が原作らしいが、どことなく安部公房の雰囲気も感じられた
陽の光のなく閉鎖されたオフィスや閉塞的で孤独を強調する人間関係
いつおかしくなってもおかしくない状況
青の使い方が印象
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ロマノフ王朝の最期(1981年製作の映画)

-

とにかく長いが要所で挟まれる当時?のモノクロ映像が効果的にリアリティを醸していた
ロマノフ王朝はおろか、ロシア史すら頭に入っていなかったのでこれを機にニコライ2世の治世についてざっと目を通したが、流石
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無理心中日本の夏(1967年製作の映画)

3.2

出だしのカットがどれも魅力的で引き込まれる
どこかで見た意見だけど、学生運動の加熱と衰退って表現がしっくり来た

メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

-

監督の突き詰めたい気持ちと、期待が生む緊張感と撮影現場の閉塞感に滅入っていくキャスト
壁のないセットは時に監督からの逃げ場もないともとれるなと思った
監督自身も言っていたけど、キャスト全員が一斉に集ま
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.0

生活音としての水音の使い方が効果的だった




結末は決まっていても、そこに辿り着くまでの過程が可視化されていて閉塞的な雰囲気が強かった
閉塞的でもう一つ思ったのが、本作は最初のコンサート以外ほとん
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僕達急行 A列車で行こう(2011年製作の映画)

3.6

鉄道愛満載映画でストーリーは社内で進むかと思ってたが、案外各々の現場で進んでいく
どちらかというと瑛太派だったけど、通しで見ると松山ケンイチも捨てがたい…
線路のように人の縁もどこかで分岐点はあれども
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.1

必要なものだけを設置したセットが現実味を帯びていないからか、演劇を見ているような気分になった
劇場で見ていたら、込み上げる感情と尿意で途中退出していたと思う。
エンドロールを見ながら人を赦すのは相手か
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少林寺三十六房(1977年製作の映画)

3.2

王道ストーリーだが、アクションシーンが長め
その割にはテンポが良いので見ていて飽きない

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

4.1

劇中歌が良かった
モノマネは一種の災いだらけの現実に対しての防衛策なのかもしれないと思った

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.2

新宿って見知った土地だけどこの映画を見たあとだとディストピア味強く感じれそう

凄まじかった

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

-

そうだよねって終結に向かっていくにつれて馴染みのあるトリアー監督の雰囲気が強くなって行ってた
前半に比べると見応えがあった

1:99 電影行動(2003年製作の映画)

3.0

メイキングが本編って言われるだけあって、SARSを乗り越えるための香港の監督たちの気持ちや俳優の気持ちが見れて良いです

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

盛者必衰が鑑賞時の個人テーマでした

時代の流れの中で翻弄されていく京劇役者
映像として鏡を使用した撮り方がいくつかあったが、構図がどれも好みでした。
京劇の背中についている旗は馬上を意味し、率いてい
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ブリット(1968年製作の映画)

3.3

この時代ど真ん中って感じなキャストにセット
正直力技なシーンや粗も気にはなったけど、開幕のスタイリッシュさに引き込まれてあまり気にならなかった

インソムニア(2002年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自分も夜は完全に真っ暗じゃないと眠れないので白夜には対応できないと思う
睡眠不足と過労が見せる幻なのかとも思ってしまった

山口組三代目(1973年製作の映画)

3.5

これがこの時代の仁義を貫く生き方の一つか
今ほどヤクザと一般社会の溝が少ないように感じた
高倉健と菅原文太の共演が観れてよかった

ファイヤーフォックス(1982年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

冷戦真っ只中にベトナム戦争で心理的後遺症を負ったイーストウッドが、ソ連の最新戦闘機を盗むために単独潜入する話。
前半は何度も潜入がバレそうになり緊張感があった。
後半の離陸後の特撮の粗さが気になってし
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.4

宇宙は単に監督の哲学を展開する場として用意されている。
水を意識したゆったりとした流れは多くの人が途中リタイアしてしまう理由がわかる

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ的展開を期待してしまっていたが、現実はこうである

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

監督の今までのやってきたこととやりたかったことを詰め込んだらこうなったって感じなのかな。
実はディレクターズカットで5時間くらいの長編でしたと言って欲しい。


エンディングの余韻がもう少し欲しかった
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ヴィジット(2015年製作の映画)

4.3

普通に怖い
人間の範疇をかなりギリギリまで攻めてるけど一線越えないから、ホラー映画にありがちな怪異展開は少なめなところがポイント
一人称視点の動きと絶妙な定点の組み合わせがシャラマンらしさってことです
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.6

この時代設定で特出して巨大なタワマンだから描ける純粋で王道なパニック映画です。
今だとあれやこれや技術を上回るパニックを描くけど、この頃は火災と爆発でほぼ全てのテクノロジーを蹂躙できてしまうようです。
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