Sugiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Sugi

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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.3

最も強く感じたのは、「子供には子供の世界があるよなぁ」ということ。

「ビール3口飲めたら勇者」とか、大人からしてみればなんて馬鹿馬鹿しいんだと、文字通り「子供扱い」してしまう。が、当の本人たちはその
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.6

桃井かおり本当に飲んでるんじゃないかってぐらい泥酔の演技がすごかった。

脚本の丸山昇一さん「一度も(コロナワクチン)打ってません」
すごくユーモアに溢れた面白い人だった。

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.4

事実に忠実な「伝記」としては素晴らしいが、「物語」としての面白さにはイマイチ欠ける印象。淡々とストーリーが進んでいく分、感情を揺さぶられるようなシーンがあまり見られなかった。


非常に良かったのは、
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.6

撮影と音響がすごく良かった。
特にコンクラーベ(教皇選挙)のシーン。
バチカンのスイス衛兵が着用しているカラフルな制服や、講堂に集まった枢機卿達の赤と白の服装がとても綺麗に映し出されている。

加えて
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

文字通り「口角泡を飛ばす」2人の罵り合いと号泣のシーンは、弁護士を通さずに初めて2人の純度100%の感情をお互いぶつけ合った場面。
物語の中でも非常に重要な立ち位置となるこのシーンのクオリティは、議論
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パターソン(2016年製作の映画)

4.3

映画のテンポ感が個性的で光る、魅力的な一作。
ゆったりと進むレイジーな1週間のルーティーンの中に詩的な美しい芸術性を見出す、不思議な体験ができる。


同じような毎日の繰り返し。なのに、実は無意識にい
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.7

11,12よりもさらに好き。
11が一番面白かったという意見も分かるが、個人的には13が集大成感があって満足できた。

前作までの登場人物を効果的に用いた脚本もすごく良い。
伏線回収はそこまで見事とい
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.6

オーシャンズ11よりは好き。
単純明快で何も考えずに楽しめるという点では11に分があるが、ストーリー性や人物関係の内容の濃さでいったら12の方がかなり上出来。

本物ジュリアロバーツが演じる偽ジュリア
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.5

豪華キャストの美貌と演技力が光る一作。
シナリオに深みはないが、気楽に何も考えず楽しめるポップコーンムービー。


ジョージ・クルーニー、ブラピ、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモンなど錚々たる面々の
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

ADHD(多動性障害)の主人公ウェンディを演じたダコタ・ファニングの演技が素晴らしい。
規則に極度にこだわる性格や不安な感情の抑制が不得意で発狂してしまう、特有の性質が非常にリアルで、何の違和感も感じ
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クリスマスに降る雪は(2019年製作の映画)

3.2

原題「Let it snow(雪よ降れ)」
クリスマスイブの今日は一面雪景色。
3組の恋物語がそれぞれ描かれ、徐々にその3つが折り重なっていくオムニバスストーリー。

① ジュリーとステュアート
 大
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

椅子の手すりから「綿をちぎり出す」黒人、、、

黒人の歴史を知る人なら、これが何を意味するかすぐに分かる。
細かい部分のメタファーや白と黒の対比構造の映像表現がなんと細かいこと。アメリカにおける黒人差
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セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

3.3

サクッと見れるお手軽な作品。
ザックエフロンがアラフォーの心を持って17歳を演じる演技力が光る。
何も考えずお手軽に見れる反面、キャラクターの言動の真意や、カットや撮影の意図の所に焦点を当てたい自分に
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

大学生になってからやっと100作目。
ずっと見たかった本作。

スティーブン・ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインの迫真の演技が、筆舌に尽くし難い。この演技がアカデミー賞取らずに誰が取るんだとい
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タイタニック(1997年製作の映画)

4.6

Filmarksで記録を始めてから99作目、ここにきてやっと初鑑賞。
アカデミー賞総なめも頷ける超大作。ずるいほど心に響く名作だった。


映画序盤、タイタニック号沈没事故の研究者が事故の一連の流れを
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

天才クリストファー・ノーラン監督の唯一無二な独創性と緻密すぎるまでの脚本がとにかくすごい。久々に心揺さぶられる系の映画。


とにかく物語の時間軸変化と伏線回収を追うのに必死になる分、映画を観終わった
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6

総合評価が高く鑑賞したが、個人的にはあまり響かず期待外れだった印象。

物語自体は「book smart(=学識はあるが世間知らず)」な2人の真面目な女子高生の刺激的な冒険劇のようで楽しく見れたが、特
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.7

映画館で再鑑賞。
日本人誰もが一度は見るべき名作であることを改めて確認した。
初めて鑑賞した小学生の頃に感じたものとはまた違った感想が沸き起こり、何回見ても新しい気づきが得られる深みのある作品である。
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

偶然と運命は紙一重。
それがたまたま起こったことに過ぎず、一回的で再現性のないものなのか、それとも、必ずそうなると既に決まっていた、他に選択肢がなかったものなのか。
考え方次第で人生の選択は大きく変わ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

パーソナリティを持つOS(=オペレーティングシステム)と恋に落ちる近未来。

日常世界の映像の中に非日常的な世界観が入り込んでいるのに、それが全く不快な混じり方ではなく、なんとも美しく切なく繊細な物語
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

MCU作品の中では比較的珍しく、アクションシーンがおとなしめで、むしろストーリー構成や脚本の方に面白さが詰まっている作品。
加えて、ジェンダー差別問題や難民問題といった社会的な課題にも軽く触れていて、
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

久々の映画鑑賞。
イーストウッド監督の演技力がとにかくすごいに尽きる。頭の硬い頑固オヤジが描く「生と死」は、血生臭い一方で自身の戦争経験に基づいた説得力のあるもので、周りの人たちには理解されずとも最初
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.6

小ネタ満載で「ガーディアンズオブギャラクシー」と並ぶMCUのお笑い担当アントマン。
いたる所に散りばめられたギャグはアントマンシリーズの色が出ていてすごく好きだったが、ストーリーは微妙に感じた。
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カルテル・ランド(2015年製作の映画)

4.2

「悪貨は良貨を駆逐する」という経済学の法則をまるで現代世界で具現化しているような、メキシコの麻薬カルテルに立ち向かう自警団を題材としたドキュメンタリー映画。
作品のキャッチコピーともなっている「正義は
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

「生」への固執、「生きるってこういうことだ」というメッセージがなんとも個性的で不思議な音楽、撮影、編集によって描かれる。
観る人によってかなり好みが分かれる作品で、個人的にはその独創性に惹かれた。ただ
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.4

どのシーンも全部面白いのが本当にすごい。
これだけ個性的なマーベルキャラクターたちが一堂に集結し、なおかつそれぞれが色々な場所で行動するストーリー構成なのに、ちゃんとサノスを中心とした一つの物語として
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.3

前作「ダーク・ワールド」の方が好き。

邦題にもなっている「バトルロイヤル」部分のストーリーは長尺の時間をとっているくせに全然面白くない。
バナー博士がなぜ2年間もずっとハルク状態なのかも謎だし、バト
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.9

コロナで家にいるしかない今だからこそ、「何もしない」ことが「最高の何か」に繋がると信じて、「何もしない」で忙しい日々を楽しむことが大切なのかもしれない。

いつから赤い風船をもらっても幸せを感じられな
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

2.9

んー個人的にはかなり微妙な作品。

主人公ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が能力得るまでのプロセスを端折りすぎて、気付いたら今までずっと修行してきた僧たちよりも魔法使いこなしてる所とかを見る
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.5

この設定で面白くならないわけがない。
観ていて最高に楽しい映画。だが、最後にはすごく繊細で辛い気持ちになってしまう映画でもあり、満足感がとにかく段違い。

アイアンマンチーム
(アイアンマン、ローディ
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アントマン(2015年製作の映画)

3.7

ストーリーはすごくシンプルで捻りはないが、スケールの大小のギャップの表現方法が面白く、印象的だった。

アリンコレベルの極小のスケールの世界で、銃撃や爆発などかなり派手なスケールの戦闘を繰り広げるギャ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.2

アダム・ドライバー演じるカイロ・レンの闇に堕ちた過去や、光と闇の間で葛藤を続ける純粋な悪者ではない悪役としてのキャラクター性が非常に興味深く面白い。
かつての宿敵ダース・ベイダーも似たような葛藤を抱え
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.4

「心」を主題とした物語で、ストーリー全体を通してメッセージの一貫性があり非常に良かった。

主人公モアナはおばあちゃんの教えを受け「心」の声に耳を傾け、家族から必死に止められていたサンゴ礁のその先へ、
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.6

5人の悪党がチームを組み、ザンダー星の殲滅を目論む悪の刺客ロナンが持つオーブ(インフィニティ・ストーン)を奪還するため死闘を繰り広げる物語。
5人全員が純粋な正義のヒーローではない、という点が特徴的で
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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

3.9

「平和」の実現を謳い「死の恐怖」を人々に植え付け、唯一の絶対的権力が司る秩序の下で世界を支配する、という思想は、様々な作品に登場する悪役がよく持つ過激派の偏った平和実現論だが、本作の敵ヒドラもそれに当>>続きを読む

マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.9

今作はトム・ヒドルストン演じるロキが色々な場面で大活躍。どちらかといえば悪役なのだが、個人的にはかなり好きなキャラクターになった。

前作「マイティ・ソー」と「アベンジャーズ」では敵同士だったソーとロ
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